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世界屈指の“異端の名店”ミシュラン2つ星<ムガリッツ>の舞台裏『ムガリッツ』本ポスター、シーン写真10点解禁

 第72回サン・セバスティアン国際映画祭カリナリーシネマ部門・ベストフィルム受賞! 毎年11~4月、メニュー開発のため休業する、スペインの有名店<ムガリッツ>。世界屈指の“異端の名門”との呼び声も高い<ムガリッツ>の革新的な料理の誕生プロセスを追ったガストロノミック・ドキュメンタリー『ムガリッツ』(9月公開)より、本ポスター及びシーン写真10点が解禁された。

 スペイン・バスク地方、ガストロノミーの中心地。ミシュランガイドに「レストランを超えた存在」と評され、2つ星を獲得した名門<ムガリッツ>の名前は、21世紀に入る頃から、業界で大きな注目を浴び始めた。グラスなどを並べずアーティスティックなオブジェだけを載せたテーブル、カトラリーを排して手や舌を直接使って味わう料理……。『ムガリッツ』の革新的な厨房に潜入したカメラは、研究開発チームやシェフたちが実験的な料理を作り上げるメニュー開発の様子に密着する。

 従来のレストラン・コードをこともなげに崩し、ゲストの好奇心を誘い、五感を研ぎ澄まさせ、独自の世界観で今までになかった食空間を生み出した<ムガリッツ>。ムガリッツは、毎年11~4月の6ヵ月間は休業し、この期間はスタッフ総出で、メニュー開発に専念する。その年に誕生した料理が翌年以降に提供されることはなく、革新的なメニューはつねに更新され続ける――。そんな異端の名門ムガリッツの研究開発チームに密着、メニュー開発の舞台裏を追ったドキュメンタリーが誕生した。監督をつとめたのは、『REC』シリーズなどのホラー作品で知られるパコ・プラサ氏。もともと<ムガリッツ>の熱心なファンだった彼が、その創造の秘密を解き明かすべく厨房に潜入、ついにその全貌が明かされる。

 この度解禁された本ポスターは、“まだ見ぬ体験”への探求を続ける<ムガリッツ>オーナーシェフ、アンドニ・L・アドゥリスの哲学を、その圧倒的な存在感とともに捉えたもの。アンドニの頭上にはメニュー開発のキーとなるアートカードが浮かぶと同時に「パンもデザートもない」という挑発的なコピーが添えられ、シェフという存在を超越した、まさに<アーティスト>を捉えたようなビジュアルとなっている。

 解禁されたシーン写真は10点。その年のメニューの礎となるアート・カードが張り巡らされた厨房で料理を開発するスタッフのほか、調理器具での代わりに注射器で食材に味を染み込ませたり、粘り気の長さを測定する様子、モダン・アートのように整然と並ぶ<種子>やデスマスクのようなオブジェ、郊外に佇む一軒家風の外観―いずれも、一般的なレストランの厨房やレストランの容貌まるで異なった、実験室やアトリエのような空間を切り取った印象的なカットとなっている。

 <ムガリッツ>のオーナーシェフはアンドニ・L・アドゥリス。革新的な料理法や「分子ガストロノミー」を先駆けて取り入れ、世界中の料理界に大きな影響を与えた有名な三つ星レストラン<エル・ブジ>など、名だたるレストランで修行後、1998年3月にムガリッツを開店。今や世界中の料理人から熱い羨望の眼差しを受ける<ムガリッツ>を育てあげた。
 なお、6ヵ月もの月日をかけて完成した<ムガリッツ>のメニューは、シーズンが終わると、まるで祭りのようにすべて火を放たれるという。ユニークな料理は何一つ再現不可能という理由からだ。翌年ゼロから再出発し、定番となる料理はない。なぜなら「驚き」とは定義上、予測不能でなくてはならないから――。

 レストランとは従来、美味しいものを食べる場所であったかもしれない。だが、ここは、レストランの定義を超えた、ガストロノミーのフロンティアであり、口にするのは、“世界をひらく鍵”だ。

キャスト&スタッフ

 監督:パコ・プラサ
 脚本:パコ・プラサ、マパ・パストール
 提供:ティー ワイ リミテッド

 (原題:MUGARITZ. NO BREAD NO DESSERT、2024、スペイン、上映時間:96分)

オフィシャル・サイト(外部サイト)

 https://gaga.ne.jp/mugaritzmovie/

 公式X:mugaritz_jp

公開表記

 配給:ギャガ
 9月よりシネスイッチ銀座ほか順次ロードショー

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