
第75回ベルリン国際映画祭にて、ノルウェー映画で初めて最高賞<金熊賞>を受賞したダーグ・ヨハン・ハウゲルード監督の『DREAMS』が、トリロジーとして制作された『LOVE』『SEX』と共に、特集上映「オスロ、3つの愛の風景」として、3作品を一挙公開。
9月5日(金) よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショーとなる。この度『、DREAMS』『LOVE』『SEX』の各ポスタービジュアル、場面写真が解禁された。
3作品すべてがベルリン、ヴェネチアと国際映画祭で高評価!
恋の陶酔。(『DREAMS』)、愛の考察。(『LOVE』)、性の再考。(『SEX』)
オスロを舞台にした3つの物語を表したビジュアル解禁!
金熊賞を受賞し、世界的監督の仲間入りを果たした北欧の名手ダーグ・ヨハン・ハウゲルード。作品に共通するのは、自らの心の奥底にある欲望に気づいた人々が繰り広げる、ウィットに富んだ会話の数々。そんな3つの物語が垣間見えるビジュアルが到着!また個性あふれる物語を切り取った場面写真も一挙解禁。
『DREAMS』のコピーは“恋の陶酔。”
女性教師に初めての恋をする主人公ヨハンネが思いにふける表情が印象的。恋をしたヨハンネは相手の一挙手一投足にさまざまな思いを巡らせ、まさに陶酔状態に陥る。そんな彼女が書いた初恋の手記をめぐり、母や祖母を巻き込みながら物語が展開される。
『LOVE』のコピーは“愛の考察。”
女性医師のマリアンヌと男性看護師のトールが、それぞれ向かい合う相手に優しい眼差しを向けている2つの場面が捉えられている。ステレオタイプな恋愛を避け、どこかドライな恋愛関係を続けていた2人だったが、ひょんなことからさまざまな出会いと会話を通じて自分にとってしっくりくる愛し方を探していく。
『SEX』のコピーは“性の再考。”
ヨーロッパでは幸福の象徴といわれている煙突そうじ人が主人公。妻子がいる男性2人が、一人は見知らぬ男性との衝動的なセックス、もう一人はデヴィッド・ボウイに女として意識される夢をみるという、奇妙な体験をしたことで自らの“男らしさ”を疑うようになり、「自分は何者なのか」を再考する異色のコメディ作だ。
「恋」「愛」「性」という答えのない永遠の問いを探求する主人公たちの三者三様な場面を捉えたビジュアルが完成した。
作品紹介


(原題:Drømmer|英題:Dreams[Sex Love]、2024年、ノルウェー、上映時間:110分)
女性教師のヨハンナに初めての恋をした17歳のヨハンネは、この恋焦がれる想いや高揚を忘れないようにと自らの体験を手記にする。そしてこの気持ちを誰かに共有するため詩人の祖母に手記を見せたことから、物語は思いもよらない展開へと進み始める。
ヨハンネが経験するのは、誰もが一度は経験したことのある相手の一挙手一投足に対する期待や不安、過度な妄想、理不尽な嫉妬などあまりにも無垢な初恋。そしてその気持ちを秘密にしておきたい、でも誰かに共有したいという矛盾した思いが、祖母や母を巻き込み、ヨハンネの手から離れた手記の行方が、モノローグで綴られる。娘の手記を見て、詩人の祖母は自らの女性としての戦いの歴史を思い出し、母は“同性愛の目覚めを記したフェミニズム小説”と称し、現代的な価値観にあてはめようとする。3世代で異なる価値観を持つ3人が初恋手記を通して辿る運命は――。今年のベルリン国際映画祭でノルウェー映画初の金熊賞を受賞した珠玉の1作。

監督・脚本:ダーグ・ヨハン・ハウゲルード
出演:エラ・オーヴァービー 、セロメ・エムネトゥ、アネ・ダール・トルプ、アンネ・マリット・ヤコブセン
配給:ビターズ・エンド
後援:ノルウェー大使館










(原題:Kjærlighet|英題:Love、2024年、ノルウェー、上映時間:120分)
泌尿器科に勤める医師のマリアンヌと看護師のトール。共に独身でありステレオタイプな恋愛を避けている。マリアンヌはある晩、友人から紹介された男性と対面するが、子どもがいる彼との恋愛に前向きになれない。その後乗ったフェリーで偶然トールに遭遇すると、彼はマッチングアプリなどから始まるカジュアルな恋愛の親密性を語り、マリアンヌに勧める。興味を持ったマリアンヌは自らの恋愛の方法の可能性を探る。一方トールはフェリーで知り合った精神科医のビョルンを偶然勤務先の病院で見かけ――。
出会いが多様化した現代の恋愛観がリアルに映し出されており、主人公たちは劇中に度々登場するフェリーのように本能と理性をゆっくり行き来しながら、しっくりくる「愛し方」を探す。恋愛に不器用な大人たちが、静かな本音をさらけ出しながら、あらゆる“愛”を肯定し模索する、3作で最も今を映し出した1作。第81回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品作。

監督・脚本:ダーグ・ヨハン・ハウゲルード
出演:アンドレア・ブレイン・ホヴィグ 、タヨ・チッタデッラ・ヤコブセン、マルテ・エンゲブリクセン、トーマス・グレスタッド、ラース・ヤコブ・ホルム
配給:ビターズ・エンド
後援:ノルウェー大使館










(原題:Sex|英題:Sex、2024年、ノルウェー、上映時間:118分)
煙突掃除を営む妻子持ちの2人の男。ひとりは客先の男性との思いもよらない一度きりのセックスを通じて新しい刺激を覚えるが、悪びれることなく妻にこの体験を話してしまったことで夫婦間がこじれてしまう。もうひとりはデヴィッド・ボウイに女として意識される夢を見て、自分の人格が他人の視線によってどう形成されていているのか気になり始める。良き父、良き夫として過ごしてきた2人は、衝撃的な出来事がきっかけで自らの“男らしさ”を見つめ直すようになる。
当たり前だと思っていた自らの性を疑う出来事を語る会話のなかには「どこからが浮気か」「夢は現実世界にどんな影響を与えるのか」といった誰もが一度は考えたことのある普遍的なテーマが散りばめられている。また“セックス”や“セクシュアリティ”といったデリケートな話題を出しながらも、飄々と会話する登場人物たちはどこか滑稽でオフビートな空気を纏う。3作で最もコメディタッチな異色作。第74回ベルリン国際映画祭でエキュメニカル審査員賞を含む3部門を受賞。

監督・脚本:ダーグ・ヨハン・ハウゲルード
出演:トルビョルン・ハール、ヤン・グンナー・ロイゼ、シリ・フォルバーグ、ビルギッテ・ラーセン
配給:ビターズ・エンド
後援:ノルウェー大使館








特集上映「オスロ、3つの愛の風景」
9月5日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
公式サイト:bitters.co.jp/oslo3/(外部サイト)
公式X: @BittersEnd_inc
配給:ビターズ・エンド
(オフィシャル素材提供)