
登壇者:廣末哲万、佐藤貢三、藤田健彦、もりたかお、白畑真逸、板橋知也監督、恵水流生プロデューサー
MC:恵水流生プロデューサー
2025年8月1日(金)に公開を迎え、連日満席の盛況となっている映画『ひみつきちのつくりかた』。その公開を記念し、8月4日(月)にシモキタ-エキマエ-シネマ『K2』にて上映後に舞台挨拶が行われた。
満席の観客の大きな拍手に迎えられ、MCを務める恵水流生プロデューサーの呼び込みで、主人公の同級生4人組を演じた廣末哲万(山上謙一/ケン 役)、藤田健彦(御手洗典雄/ノリ 役)、佐藤貢三(豊永光彦/ミッチー 役)、もりたかお(工藤哲治/クドー 役)、そして物語のきっかけとなる亡き同級生・佐藤を演じた白畑真逸(佐藤 役)、板橋知也監督が登壇。劇中の佐藤の葬儀シーンにちなみ、全員が黒の喪服姿で登場すると、会場は作品の世界観と繋がる雰囲気に包まれた。


個性あふれるキャスト陣の挨拶で会場は爆笑の渦に
最初の挨拶で、ケン役の廣末は「この中で、出演者の中では最年少なんですけど……」と、50歳の同級生という役柄に対し、実年齢とのギャップを強調すると会場からは笑いが。「短い時間ですが、最年少として楽しみたい」と意気込みを語った。

続いてノリ役の藤田は「撮影から3年経ちまして、すっかりおじさんになってしまいました。映像と違うじゃないかと思ってる方もいるかと」と自虐的に挨拶。

観客を笑わせたミッチー役の佐藤は「短い時間ですが、楽しんで帰ってください」と観客に呼びかけた。

一方、クドー役のもりは「この『ひみつきち』に参加させていただいて、私の人生はバラ色でございます!」と高らかに宣言し会場を沸かせた。

物語のキーマンである佐藤役の白畑は「“お前は誰だ?”と思っている方もいるかと思いますが、スパゲッティに顔を突っ込んで死にました佐藤です(笑)」とユーモアたっぷりに自己紹介。

最後に板橋監督が「お暑い中、またこんな夜遅くに、大勢のお客様に来ていただいてありがたく思っております」と感謝を述べた後、「今日はもりさんが実は下半身がジャージというところを皆さん見て帰ってください」と、喪服姿のもりの秘密を暴露し、冒頭から笑いの絶えないスタートとなった。

トークセッションで明かされる撮影裏話と「大人のひみつきち」
トークセッションでは、まず監督が気になっていたという撮影エピソードの質問が。「トウモロコシを食べるシーンの食べ方にそれぞれの個性が出ていたが、あれは役作りだったのか?」という問いがキャストたちに投げかけられた。
劇中で綺麗に食べていた藤田と佐藤は、プライベートでもきっちり食べたいタイプだと明かす。藤田が「最初の(食べるための)きっかけ(の列)をいかにきれいに作るか」と語れば、佐藤も「まず一列取ってからきれいにいく」と、食べ方へのこだわりを熱弁した。
対照的に、ワイルドな食べっぷりだったもりは「工藤はガツガツいくだろうと。普段は丁寧ですけど」と役作りであったことを強調。廣末は「僕はそもそも(トウモロコシの)食べ方が分からない。嫌いじゃないんですけど」と天然な回答で会場を和ませた。そして、同級生たちとの共演シーンがなかった白畑は「僕はみんなとの思い出は全くありません(笑)。子どもの頃の思い出だけです」としんみりと語り、会場の笑いを誘った。
続いて、「登壇者それぞれの大人になってからの“ひみつきち”は?」というテーマでは、各々のプライベートな一面が垣間見えた。
板橋監督は「ハワイに留学していた時の、ダイヤモンドヘッドの下にある小さいビーチです。思い悩んだ時によく行ってたそがれていました」と、なんともお洒落な“ひみつきち”を告白。佐藤は「コロナ禍以降、家が基地。仲間と山を切り開いて遊び場を作ったりもしていて、それが今ではビジネスにもなっています」とアクティブな一面を明かした。藤田は「自分の部屋がまさに秘密基地。コロナ以降親も来なくて、ぐちゃぐちゃで誰もあげられない。秘密にしておきたい場所」と照れながら語った。
そんな中、廣末が「何十年ぶりに会っても、その時の感覚でおしゃべりできるような、人間と過ごす時間こそが秘密基地なんじゃないかなと思ってます」と深い回答で会場を唸らせると、すぐさま佐藤が「さっき(廣末は)俺もカラオケボックスって言ってたよ」と暴露。もりは「僕は深夜のカラオケボックスですね。静かな部屋で大きな声でセリフの練習をする」と明かし、白畑は「自宅。犬と一緒に遊んでます」と、それぞれの“ひみつきち”を語った。
さらに監督からは、撮影中の公園での心温まるエピソードも。「(撮影現場を見ていた)子どもたちが『秘密基地を作るんだ』とスコップで穴を掘り始めて。佐藤(貢三)さんが『もっとこうしたほうがいいよ』とアドバイスしていた」という裏話が披露され、実は劇中のミッチー(豊永)とは違い佐藤が一番のアウトドア派であることが明かされた。
フォトセッションでは笑顔も!ファンとの交流も
フォトセッションでは、ポスタービジュアルで印象的な4人の笑顔を再現してほしいというリクエストに、キャスト陣が満面の笑みで応えた。その後、観客向けの撮影タイムも設けられ、観客たちが一斉に手持ちのスマートフォンカメラで撮影した。
キャスト・監督からの最後のメッセージ
舞台挨拶の締めくくりには、登壇者一人ひとりから感謝のメッセージが送られた。
主演の廣末は、「何か皆さんの日常に持ち帰っていただけるような、ワンフレーズでもワンカットでもあったら嬉しく思います」と観客に語りかけた。続いて藤田も、「緩い感じの映画なので、ぜひまたお友達とか連れてきていただけたら」と、さらなる鑑賞を呼びかけた。
佐藤は、「もしよろしければ、皆さんの感想など、我々もフィードバックが欲しいので、SNSなどで書いていただけるとありがたいです」とお願いすると共に、「今日ちょっと奥の外のほうで、皆さんへのプレゼントを用意しています。SNSに感想を書いていただける方、あとリピーターの方は、くじ引きができますので!」とサプライズ企画を発表し、会場を沸かせた。
一方、もりは「この映画をやって、初めて自分のことおじさんだと認められました。やっとです。まだ50歳だと思ってたんですけど」と、初老を迎えた心境をユーモラスに吐露し、会場の笑いを誘った。
白畑は、改めて来場への感謝を述べ、「もしこの映画が面白いな、良かったなと思っていただけたら、ぜひ周りの方に宣伝をしていただけたら」と口コミでの応援を求めた。
最後に板橋監督が、「撮影は酷暑と虫とコロナ対策で本当に大変で、1回諦めかけたくらいしんどかった。でもこうやって皆さんに観ていただいて、連日満席で、作ってよかったと本当に心から思っております」と万感の想いを語り、舞台挨拶は温かい拍手に包まれて締めくくられた。

終演後には心温まるファンサービスも実施
舞台挨拶終了後、佐藤貢三からのアナウンス通り、ロビーにてサプライズのファンサービスが実施された。ダンボールで作られた手作り感あふれる「ひみつきち」風のくじ引きBOXを前に、観客は長蛇の列を作った。キャスト陣は一人ひとりと交流しながら、直接駄菓子や景品を手渡し、記念撮影にも応じるなど、終始和やかな雰囲気の中、ファンとの時間を楽しんだ。
キャストと観客の温かい一体感に包まれ、盛況のうちに幕を閉じた公開記念舞台挨拶。映画の持つノスタルジックで心温まる魅力が、劇場全体に広がった一夜となった。

映画『ひみつきちのつくりかた』はシモキタ-エキマエ-シネマ『K2』にて絶賛上映中。
公開表記
製作・配給:emir heart Inc.
シモキタ-エキマエ-シネマ『K2』にて絶賛公開!
(オフィシャル素材提供)