
登壇者:橋本環奈、眞栄田郷敦、櫻井海音、安斉星来、鈴木 福、本田真凜、吉田剛明、羽住英一郎監督
映画『カラダ探し THE LAST NIGHT』ジャパンプレミアが都内で行なわれ、橋本環奈、眞栄田郷敦、 櫻井海音、安斉星来、鈴木 福、本田真凜、吉田剛明、羽住英一郎監督の8名が舞台挨拶に集結して作品に関するトークを楽しんだ。途中、劇中で登場人物を恐怖に陥れる”赤い人”がサプライズで登場して、会場をザワつかせた。
本作は、小説創作プラットフォーム「エブリスタ」で人気No.1の携帯小説作品として話題となり、2014年には村瀬克俊氏による漫画版が漫画誌アプリ「少年ジャンプ+」(集英社)で連載された。“赤い人”から逃げながら、深夜0時からバラバラになった体のパーツを探し出し、すべてを見つけるまでは同じ日を繰り返すという恐怖のループ「カラダ探し」に巻き込まれた者たちの戦いが真夜中の遊園地を舞台に描かれる。
公開された2022年に、ホラー映画ナンバーワンのヒットを記録。前作に引き続き、主人公の森崎明日香役を橋本が演じ、高広役は眞栄田、新たに“カラダ探し”に巻き込まれる5人の高校生役を、櫻井、安斉、鈴木、本田、吉田が演じる。
最新作のお披露目に、橋本は「またオファーをもらって、純粋に嬉しいです。観る人の期待にこたえたいなと思いながら撮影していました」と笑顔を見せる。前作との違いについて、橋本は「私は今回、探す側から探される側になったことが大きな違いです」と話す。

前作から続投の眞栄田は「また出演が決まって期待でワクワクが大きかった。脚本を読んで、前作よりパワーアップしてるなぁって」と自信の笑顔。また、眞栄田は「羽住監督は現場意識が高く、楽しい雰囲気の現場でした」と話した。

新たな参加者を演じるひとり、陸人役の櫻井は、前作でもオーディションを受けていたことを明かし、会場を驚かせた。無事出演が決まって「プレッシャーもありました。念願が叶った。嬉しいです」と話し、会場から祝福の拍手を浴びた。

岬役の安斉は「前作を映画館で観ました。その世界に私も入れるんだと思って嬉しかった」と率直な感想を吐露した。今作で安斉はアクション・シーンが多い。安斉は1~2ヵ月前からワイヤー・アクションなどを猛特訓し「前作をどうやって超えよう」かと、全力で頑張ったことを明かしていた。

大和役の鈴木は「妹が、原作から『カラダ探し』の大ファンで、今回の出演を喜んでくれました。「妹孝行ができて、すごく嬉しいです」と大きな笑顔で話した。

今作が映画初出演となった有紗役の本田は「私の妹と福くんが幼馴染なんです。妹がレッスンに行くときに、私もついて行っていて、福くんとお会いしています。今回共演することになってビックリ。とても嬉しいです」と鈴木との関係について話した。また、本田は橋本のファンであることも明かし「写真集も持っています」と共演を大喜び。それを聞いた橋本は「知らなかった。すごく嬉しいです!」と本田に微笑みを返した。


もうひとり、映画初出演で航役を演じた吉田は、初の舞台挨拶に大緊張。「初めての映画出演で、最初から最後までドキドキ、ワクワクしていました。温かい先輩と、温かい現場のチームの方々に助けていただきました!」と感謝を伝える。自身の出演場面でないシーンも勉強のために見学していたという。撮影は、「楽しくて仕方がなかった」と充実感をにじませていた。

橋本は、劇中で新たな5人との撮影は無かったものの「映像で観ると、瑞々しくて、“ザ・青春”といった感じ。見ているだけでほっこりします」と今年26歳を迎えた橋本は、年下俳優との現場に「自分が年上の立ち位置になって、ドキドキしました」と話していた。劇中で5人と一緒に“カラダ探し”に挑んだ眞栄田は、「責任感の強い5人で、心強かったです」とあたたかなエールを送っていた。

この日は、映画の内容にちなみ、今、探しているものや最近まで探していてついに見つけたものをフリップで発表するコーナーがあった。
「友達」とフリップを掲げた眞栄田は「友達、探しています。募集中です。皆さんは今友達いますか? 僕、友達がめっちゃ少なくて……。切ないです」と寂しそうに告白。新メンバーとなった5人が最初にあだ名をつけて呼び合っていたというと、眞栄田は「5人が、こんなに仲良くなってすごいな」と心からうらやましがっていた。
橋本は「切ない……」とちょっぴり同情しながら、「数じゃないと思う」とフォローしていた。その橋本が掲げたのは、なぜか「卵焼き専用のフライパン」。卵焼きが大好きで、特に明太子入りのだし巻き卵がお気に入りだそう。

羽住監督は、前作の撮影時に「『ヒットしたら続編をやりたいよね』という話をずっとしていたんです。舞台は学校から『変えたいよね』という話をしているなかで、遊園地というアイデアが浮かんできた」と話す。それと、前作のラスト・シーンに登場する新聞の明日香の小さい頃の写真は、橋本自身の本物の写真を両親から借りて使用しているという裏話も披露した。

フリップトークのあと、突然客席の照明が消え、場内は暗転。「私のカラダ探して~」という不気味な声がして、“赤い人”が登場し、会場を走り抜けるハプニングがあった。恐怖のサプライズ演出のはずが、あっけにとられたのか登壇陣も観客も唖然としてしまい、会場には笑いが漏れたのだった。

最後に、橋本は「前作を超える作品になっています。映像や音楽を含めて、暑い夏に涼しい気分をお届けするホラー体験をしていただけると思います。ポップな映像やミュージック・ビデオのようなエモーショナルなシーンに、心躍るような気持ちになってもらえます。楽しんでください!」と暑く、熱くアピールした。



(取材・文・写真:福住佐知子)
公開表記
配給:ワーナー・ブラザース映画
2025年9月5日(金) 全国公開
(オフィシャル素材提供)