
イントロダクション
ベルナルド・ベルトルッチ監督の代表作の一つと称される映画『ラストタンゴ・イン・パリ』(1972年)。大胆な性描写と心理描写が大きな反響を呼んだこの作品の陰には、ひとりの女性の怒りと葛藤があった。第77回カンヌ国際映画祭に正式出品された『タンゴの後で』は、今なお世界中で問題とされるエンターテインメント業界における権力勾配、搾取について鋭い視線を投げかけた問題作だ。
19歳のマリア・シュナイダーは気鋭の若手監督ベルナルド・ベルトルッチと出会い、『ラストタンゴ・イン・パリ』で一夜にしてトップ・スターに駆け上がる。しかし、48歳のマーロン・ブランドとの過激な性描写シーンの撮影は彼女に苛烈なトラウマを与え、その後の人生に大きな影を落していく……。
本作は「70年代最大のスキャンダル」と言われた作品の舞台裏で一体何が起きていたのか? 映画の撮影現場での問題について声を上げた最初の女性の一人である、マリア・シュナイダーの波乱に満ちた人生に焦点を当てる。監督はヴェネチア映画祭での受賞経験もある新鋭ジェシカ・パルー。ベルナルド・ベルトルッチ監督作『ドリーマーズ』(2003)でインターンとして彼との仕事を経験した彼女は、マリアのいとこであるジャーナリストが記した『あなたの名はマリア・シュナイダー:「悲劇の女優」の素顔』(ヴァネッサ・シュナイダー (著)/早川書房刊)と出会い、彼女の人生を映画化することを決意する。
マリアを演じるのはヴェネチア映画祭金獅子賞受賞作『あのこと』で世界的賞賛を浴びたアナマリア・ヴァルトロメイ。そして、マーロン・ブランド役を名優マット・ディロンが演じていることも話題となっている。

ストーリー
19歳の若手女優マリア・シュナイダーは新進気鋭の監督ベルナルド・ベルトルッチと出会い、『ラストタンゴ・イン・パリ』で一夜にしてトップスターに駆け上がる。しかし、48歳のマーロン・ブランドとの過激な性描写シーンは彼女に苛烈なトラウマを与え、その後の人生に大きな影を落としていく。
(原題:Maria、2024年、フランス、上映時間:102分、PG-12)
キャスト&スタッフ
監督・脚本:ジェシカ・パルー
出演:アナマリア・ヴァルトロメイ、マット・ディロン、ジュゼッペ・マッジョ、イヴァン・アタル、マリー・ジラ
原作:『あなたの名はマリア・シュナイダー :「悲劇の女優」の素顔』(早川書房・刊)
ギャラリー











予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
transformer.co.jp/m/afterthetango
X:@afterthetango
公開表記
配給:トランスフォーマー
9月5日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
(オフィシャル素材提供)
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