イベント・舞台挨拶

『大長編 タローマン 万博大爆発』横断キャラバン舞台挨拶in東京

© 2025『大長編 タローマン 万博大爆発』製作委員会

 登壇者:藤井 亮監督、タローマン
 MC:赤ペン瀧川

 「1970年代に放送された特撮ヒーロー番組」という体裁のもと岡本太郎のことばと作品をモチーフに制作され、岡本太郎(日本を代表する芸術)×特撮(日本を代表するエンタメ)の組み合わせが話題よんだ「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」。1話5分のNHK Eテレ深夜での放送から口コミが拡がり、放送されるたびに【Xのトレンド1位】を獲得。続編の制作や関連書籍が増刷を重ね、関連イベントも盛況ぶりをみせるなど話題性もさることながら、第49回放送文化基金賞のエンターテインメント部門で優秀賞を受賞、藤井 亮が脚本・演出賞を受賞するなど高い評価も獲得している。1話5分の物語が大長編となって、この夏スクリーンで大あばれ!

 この度、映画の公開を記念し、各地の熱いファンの要望に応えるべく、8月22日~8月24日に東京・大阪・名古屋の三大都市を巡る【縦断キャラバン舞台挨拶】を開催中。8月23日に東京で実施されたイベントでは、藤井 亮監督が登壇し、制作秘話を語ったほか、シュールレアリズム星からタローマンも駆け付け、映画の公開をでたらめにお祝い! さらに、カナダ・ファンタジア国際映画祭に続き、世界三大ファンタスティック映画祭の一つである「シッチェス・カタロニア国際映画祭」と、「ストラスブール・ヨーロピアン・ファンタスティック映画祭」への出品決定も大発表!

 大阪・東京・名古屋を巡る『大長編 タローマン 万博大爆発』横断キャラバン舞台挨拶in東京。初日は大阪で4回の舞台挨拶行い、2日目となる東京ではTOHOシネマズ日本橋にて舞台挨拶が開催された。劇場には多くのタローマン・ファンが駆け付け、グッズを買い求める人たちで早くも賑わいを見せていた。

 上映後、熱気と興奮に包まれる観客の前に登場した藤井監督とタローマン。登場するや否や、場内を自由に練り歩くタローマンは、観客が持っていたタローマン・グッズを手に取り監督にサインを促すなど、でたらめな行動でファンを沸かせていた。「105分のでたらめな映画を観て皆さんお疲れでしょうが……」と切り出した藤井監督。大阪での舞台挨拶も大変な盛り上がりだったようで、「本当にでたらめで、舞台挨拶というよりはお祭りのようでした。上映前の体操というていで、みんなで踊ったり(笑)」と報告。

 NHK Eテレの1話5分の番組から始まった本作について、「元々はNHKさんから岡本太郎さんの作品とことばを伝える番組を、というお話があって。岡本太郎さんをテーマにした素晴らしい作品がすでに多くあったので、そこで勝負するのは難しいと思っていた時に、太陽の塔を見て、これが動き出したらおもしろいと思って、やはり特撮だと提案しました」と、タローマン誕生の経緯を明かした。5分の番組をいかに長編映画として見せるかという点には苦労があったと語る藤井監督。「2025年が昭和100年で、万博開催の年でもあったので、テレビでは描かれなかった岡本太郎の万博への思いを表現できたらと思いました」と、長編に込めた思いを語り、関連グッズの人気もさることながら、「タローマン」がここまで愛されるキャラクターになるとは想定外だったという。

 劇場映画を初めて手掛けた藤井監督は、とくに苦労したことを問われると、「去年の11月から年明けまでずっと撮影していて。背景と人物は別々に撮っているので、そこから合成の作業が半年間くらい続き、これ、終わるのかなって……(笑)」と苦笑い。「昔の映画はフィルムチェンジの印として、右上に黒い点が出るのですが、タローマンもそれを再現しているので、ぜひ探してみてください」と細かすぎる見どころを紹介。「全カット手抜きをしていないので、楽しんでいただけたら嬉しいです」と語るように、音響や70年代風の画づくり、画面アスペクト比など隅々までこだわり抜かれた映画となっている。また、特撮との出合いについては、「僕の生まれた年は特撮氷河期と言われていて、リアルタイムで見ていない分、特撮に対する憧れがあったのかもしれません」とコメント。岡本太郎のことばと作品は、どのようにチョイスされたのか。藤井監督は、「岡本太郎のことばから決めていきました。その言葉から逆算してストーリーを考え、作品を選び、奇獣たちをデザインしていきました」と明かした。続編の可能性について問われると、「元々が岡本太郎の展覧会のPRのために作られた番組なので、もしまたタイミングがきたら考えてみようと思います」とコメントした。

 ここで、世界三大ファンタスティック映画祭の一つである「シッチェス・カタロニア国際映画祭」と、「ストラスブール・ヨーロピアン・ファンタスティック映画祭」への出品が発表! カナダ・ファンタジア国際映画祭でのクロージング上映に次ぐ快挙に、観客からも拍手が沸き起こり、藤井監督は「海外の方に伝わると思っていなかったので驚きです。内容もネタも日本ローカルなので……。海外の方がどう受け取ったのか気になります。海外にタローマンが行ったら楽しいでしょうね。その時はタローマンのスーツを新調しないと(笑)」と、想定外の快進撃に戸惑いつつ、笑顔を見せていた。最後に藤井監督は「この映画は皆さんの口コミが頼りです。映画を楽しんでいただけたら、ぜひ広めていただけたら嬉しいです」と締め、マスコミ向けのフォトセッションでは、パネルの公開日の部分に、タローマンが「大ヒット上映中」のシールを逆さまに貼り、達磨の目入れ的演出で盛り上げ、イベントは大盛り上がりのうちに幕を閉じた。

■第58回シッチェス・カタロニア国際映画祭(10月9日~19日)

 ※ スペイン・プレミア上映
 【パノラマ】部門上映
 ・世界三大ファンタスティック映画祭の一つ

映画祭委員長アンヘル・サラ氏からのコメント

 “藤井監督による『大長編 タローマン 万博大爆発』は、大阪、特撮、そしてモキュメンタリーの文化的な力を結びつける、現代芸術、ポップ・カルチャー、物語の融合だ。
 現代日本映画における最も画期的なメッセージの一つであり、他にはないスクリーン体験である!”

 “Taroman: Expo Explosion, by Roy Fujii, is a fusion of contemporary art, pop culture, and narratives that bring together the cultural force of Osaka, tokusatsu,and mockumentary in the style of Hitoshi Matsumoto. One of the most groundbreaking proposals in contemporary Japanese cinema and a unique on-screen experience.”

■第18回仏ストラスブール・ヨーロピアン・ファンタスティック映画祭(9月26日~10月5日)

 ※ フランス・プレミア上映
 【ミッドナイト・セレクション】部門上映
 ・アボリアッツ、パリ・ファンタスティック映画祭なき後、フランスにおける最大級のファンタスティック映画祭。

映画祭プログラミング・ディレクター バスティアン・メイレゾンヌ氏からのコメント

 藤井亮監督が、日本のポップカルチャーに敬意を払いつつ、その枠を大胆に突破して怪獣と特撮の伝統を再解釈したことに私たちは驚かされました。
 超現実的な想像力、手作りの温かみ、そして懐かしさと前衛的なスタイルが交錯するビジュアルで、この映画は子どもの頃の夢が持つ不思議さと現代アートが持つ反逆的な知性を捉えています。
 創造性に満ち溢れた『TAROMAN THE MOVIE』は単なるオマージュではありません。
 それは、荒唐無稽、壮大、そして深く人間的な要素を同時に讃える、唯一無二の映画体験です。

 “We were stunned by how Ryo Fujii succeeded in reinventing the kaiju and tokusatsu legacy, paying tribute to Japanese pop culture while boldly pushing its boundaries.
 With its surreal imagination, handmade charm, and a visual style that oscillates between the nostalgic and the avant-garde,the film captures both the wonder of childhood dreams and the subversive wit of contemporary art.
 Bursting with creativity, TAROMAN is not just a homage — it’s a vibrant, one-of-a-kind cinematic experience that celebrates the absurd, the spectacular, and the deeply human all at once.

© 2025『大長編 タローマン 万博大爆発』製作委員会
公開表記

 配給:アスミック・エース
 全国公開中

(オフィシャル素材提供)

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