
登壇者:山田 裕貴、伊藤沙莉、染谷将太、坂東龍汰、寛一郎、渡部篤郎、佐藤二朗、永井 聡監督
日本最大級のミステリーランキング『このミステリーがすごい! 2023年版』(宝島社)、『ミステリが読みたい 2023年版』(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)で堂々の1位を獲得したベストセラー小説「爆弾」が、映像化! 10月31日(金)全国公開を迎える。
9月24日(水)には、日本に先駆けフィンランド・ヘルシンキ国際映画祭でワールドプレミア上映が行われ、世界の観客から大絶賛された本作。10月2日(木)には本作初お披露目となるジャパンプレミアが行われ、主演の山田裕貴を始め、伊藤沙莉、染谷将太、坂東龍汰、寛一郎、渡部篤郎、佐藤二朗、そして永井 聡監督が一堂に会し、レッドカーペットと舞台挨拶に登壇。“令和最大の衝撃作”について思い思いに語り尽くした!
10月2日(木)午後、晴天に恵まれた恵比寿ガーデンプレイスの特設レッドカーペットに、熱狂的な観客たちが大勢詰めかけた。イベントが幕を開けると、レッドカーペット入口に車が到着し、豪華キャスト陣と監督が続々と登場! 大歓声に包まれながらレッドカーペットを歩き、ファンサービスやマスコミ取材に応じた。





映画の撮影以来、メインキャストが一堂に会するのは今回が初。ステージに並んだ超豪華キャスト陣を前に、会場からは割れんばかりの声援が飛んだ。

本作主演にして、警視庁捜査一課・強行犯捜査係の刑事、類家を演じた山田裕貴は、「率直に面白いものができたなと。スタッフ、キャスト、全員のおかげで、皆さんに何かを問いかけるような作品ができたので、自信を持ってお届けできる気がしています。この後上映を観る方はお楽しみに、それ以外の方は10月31日(金)をお待ちください!」と自信をのぞかせた。

爆弾捜査のために東京中を駆け巡る沼袋交番勤務の巡査、倖田を演じた伊藤沙莉は、会場の熱気に驚きながら「皆さんが『爆弾』という映画をとても楽しみにしてくださっていることに安堵しました! 私は出演しているけどお客さんとして観てもめちゃくちゃ面白くて、本当に『面白い』に尽きる映画だと思っています」と力強くコメント。

野方署の刑事、等々力を演じた染谷将太は、「本当に面白くてめちゃくちゃいい映画でした。自分が出ていなかったら嫉妬するなと思うぐらい素敵な作品なので、皆さんに届いて嬉しいです」としみじみ。

倖田と共に爆弾捜査にひた走る沼袋交番勤務の巡査長、矢吹を演じた坂東龍汰は、「たくさんの皆さんがこの映画のために集まってくださっている熱気にやられております! 完成した映画は、伊藤沙莉さんと二人で縦に並んで試写室で見せていただいたんですが、そういう経験も役者人生の中で初体験でした。早く皆さんに観てもらいたい気持ちでいっぱいです」と笑顔を見せた。

スズキタゴサクの見張り役を務める刑事、伊勢役を演じた寛一郎は、「まさかこんなにレッドカーペットが長くて、ファンの皆さんとの交流も濃厚なことを分かっていなかったので、そろそろ膀胱が“爆発”しそうです(笑)。今日は皆さんの映画体験に爆弾を落としに来たので、楽しんでいってください!」と語り会場を沸かせていた。

警視庁捜査一課・強行犯捜査係の刑事にして類家の上司である清宮を演じた渡部篤郎は、「素晴らしい俳優陣の中に私も入れてもらって、心より感謝いたします。楽しんでいってください」とコメントすると、佐藤が思わず「何そのかっこいいの!」とツッコミを入れ、それに対し渡部がすかさず佐藤の前に両手を広げてたたずむと、会場からは大歓声が! これには佐藤も思わず「寛一郎の膀胱のことがあるから、こんなことやってる場合じゃないのよ!」とさらにツッコまずにはいられなかった様子。キャスト陣の抜群のチームワークが光る瞬間だった。

そんな、刑事たちを翻弄する謎の中年男、スズキタゴサクを演じた佐藤二朗は、「『面白いから信じてくれ』と皆さんに言いたい! 日本で初めて観ていただける機会なので、『あとは皆さんに任せた!』という気持ちです。皆さんがこの映画の面白さを日本中に広めてくれると信じています!」と熱弁を振るった。

メガホンを取った永井 聡監督は、「『爆弾』は、ずっと面白い2時間半が続く映画です。音にもこだわっているので、ぜひ配信を待つのではなく映画館に足を運んでいただいて、臨場感や役者陣の織り成す緊張感などをぜひ感じていただきたいなと思います」と熱い思いを語った。

続いて話題は映画本編について。交渉人・類家と、爆弾の存在を予告する謎の男・スズキタゴサクが対峙し、取調室で緊迫のやり取りを繰り広げる二人。映画本編では、取調室の外で爆弾捜査に奔走する、伊藤と坂東演じる倖田&矢吹の“バディ感”も印象的だ。佐藤は「この二人が本当にチャーミング、本当に見事で素晴らしい!」、山田も「すごく感情移入しやすいですし、シリアスに作品が進んでいくなかでほっとできる時間を提供してくれながらも、緊張の糸は握ったままと言うバランスをこの二人がめちゃくちゃ絶妙に演じていて、マジで素晴らしかったなと思います」と大絶賛! これには坂東も「ありがとうございます! 嬉しいでございます! にやにやがとまらなくて……」と照れ笑い。
逆に、取調室での山田と佐藤の熱演についての感想を問われた伊藤は、「お二人のやりとりは、こちらも緊張してしまうけどワクワクさせられる会話劇が、めちゃくちゃ興奮するんですよ。面白いけどずっと口を開けて観ちゃう、みたいな。すごくカッコいいシーンになっていました!」と二人を称賛。続けて坂東が、「個人的に好きだったのが、渡部さんと佐藤さんがバッチバチに対峙するシーン。渡部さんの身にとあることが起きるんですが、その渡部さんのお芝居のすごさたるや……! 試写室でチビるかと思いました」と感激。これに対し渡部が「確かにな、俺は素晴らしいから」と返すと、会場は大盛り上がり!
渡部は本作の撮影を振り返り、「一緒のシーンが多かった二朗さんをはじめ、みんなが自分の役割をきちんと理解していて、チームの雰囲気もとてもよかったと思います」とコメント。すると佐藤が「渡部さんはこのチームの最年長なので、若い俳優たちが緊張せずにいられるように、細やかな気遣いをされていたと思います」と続け、さらに山田も「渡部さんは本当に優しかったです!」と笑顔で語るなど、渡部の厚い人望が自然と浮き彫りとなった。
本作は、謎の中年男・スズキタゴサクが爆弾の存在とその爆発を予言するところから幕を開け、衝撃的な展開が次々と連続する。そんなタゴサクについて、染谷は「自分は、撮影初日にタゴサクと面と向かい合うシーンから始まったんですけど、佐藤さんはまあ、タゴサクでしたね! 台本で筋書きも知っているのにものすごくえぐられまして、それが脳裏に残ったまま演じていて。本当に冗談じゃなく目をつぶるとタゴサクが出てくるんです。本当にもう、焼き着いちゃって。映画を観ていただいたら、皆さんもタゴサクがずっとついてくると思います。本当に素敵でした」と、佐藤演じるタゴサクに多大な影響を受けたことを明かした。同じく印象的な共演シーンが多数ある寛一郎も、「タゴサクは本当に怖かったですね。僕は見張り役として皆さんより一歩後ろにたんですけど、生で見るタゴサクの体の大きさとか、顔圧、不気味さがものすごく怖くて、ぼくのシネスコには映りきらずにはみ出ていました」とその恐ろしさをアピール。反射的に佐藤が「俺の顔が大きいがゆえに!」と声を上げると、会場は爆笑の渦に包まれていた。
さらに、原作者・呉 勝弘の想いを汲み取りながら映像化に挑んだ永井監督は、「原作が素晴らしくて、どうしたらこの読後感やテーマをブレずにきちんと伝えらえるかということを重視しました。山田とも、現場で小説を読みながら話し合ったぐらい。ぜひ皆さん楽しみに待っていてください」と、真摯に作品と向き合いながら映画を完成したことを明かした。
レッドカーペットイベントの最後には、主演の山田が代表して、映画公開を待ちわびるファンへメッセージが送られた。
「『爆弾』は、観終わった後にいろんな感情にさせられると思います。皆さんの感想がすごく気になるので、観終わったら『私はこう感じた』とぜひつぶやいてみてほしいです。『「爆弾」観た? やばいよあの作品!』って自然と感想が広がっていく、そういう力を持っている作品だと思うので、公開まで楽しみにまっててください!」
舞台挨拶

レッドカーペットイベントの後、いよいよ日本初公開となる本作の上映が実施。上映前にはキャスト・監督陣が登壇し、舞台挨拶も行われた。
本作は、日本最大級のミステリーランキングで2冠を獲得した呉 勝弘の同名ベストセラー小説を、『キャラクター』『帝一の國』などで知られる永井聡監督が、あふれんばかりのスリルとサスペンスで映画化した、今年最大の注目作。爆弾はどこに仕掛けられているのか? 謎の中年男・スズキタゴサクの目的は何なのか? 次第に牙をむき始める謎だらけの“怪物”に、警視庁捜査一課の類家は真正面から勝負を挑む! スズキの言葉を聞き漏らしてはいけない、スズキの仕草を見逃してはいけない、すべてがヒントで、すべてが挑発──。密室の取調室で繰り広げられる謎解きゲームと、東京中を駆け巡る爆弾探しがリアルタイムで進行していく!
先日行われた、北欧最大のヘルシンキ国際映画祭でワールドプレミア上映を行い、海外の観客からも早くも大絶賛を受けている映画『爆弾』。実際に映画祭に参加した山田は、「初めて海外の映画祭に参加したんですが、海外は面白くないと途中でもお客さんが帰っちゃうんですって。でも『爆弾』の上映では誰一人立たずに、終わった後拍手喝采だったんです!」と大興奮だった。
山田を始めとする刑事役のキャスト陣は、緊迫のやり取りが連続する取調室でのシーンが中心に。寛一郎は、「緊張感のあるシーンを撮り続けていたけど、控室ではみんな和気あいあいとしていて、オンオフのスイッチがすごくありました」と仲の良さを語り、渡部は「素晴らしい原作ちゃんとリスペクトした脚本が書かれ、みんながきちんと役を捕まえていて、みんなやるべきことが分かっていたと思います」と、キャストスタッフ陣のチームワークの良さについて言及。そんな刑事たちと極限の心理戦を繰り広げた佐藤は、「いずれも超一級の俳優なのでセッションできるのが楽しくて、撮影中は毎日家に帰って晩酌しながら、妻に「今楽しいわ~!」って言っていました。本当に忘れられない3ヵ月でしたね」と、大充実の撮影を夢見心地で振り返った。
また、呉 勝弘の原作小説を映画化するにあたり、永井監督は「呉先生は美大の映像学科出身で映像についてものすごく詳しいし、映画もよく観ていらっしゃるので、本当に先生の期待に応えられるか、1カット1カット、エキストラの動きひとつにしても全く手を抜けなかったです」とコメント。「キャラクターも全員立っている作品なのですが、キャストの皆さんは脚本を面白いと言ってくださって、みんなで覚悟を持って挑んだので、とにかく役者同士の駆け引きをぜひ観ていただきたいですね」と自信をのぞかせた。
舞台挨拶の最後には、いよいよ日本初上映を迎えることについて、そして映画公開を待つファンたちへ、キャスト陣からメッセージが送られた。
山田は、「原作が本当に素晴らしく面白いんですが、キャストの皆さんは、そんな面白いキャラクターを演じるにあたり、自分たちが各々抱えた役をここまで持って行くのは相当なプレッシャーだったんじゃないかと。監督のおっしゃるとおり細部までこだわり抜いているので、二朗さんがよく言っていますけど、『極上の映画体験ができると』本当に思うので、楽しんで観ていただきたいですね」。
伊藤は、「最初に原作を読んだ時の衝撃がすごくて。そこから映像化するにあたってキャスト、スタッフみんなが作品自体を愛してリスペクトしているというのは、本当に素敵な状態だと思います。もともと面白いものをより迫力を増してお届けすることは緊張するのですが、これから皆さんに、ウソ偽りなく面白い作品を観ていただけます!と胸を張って言える作品です。皆さんの感想を楽しみにしつつも、まずはライトに楽しんでいただきたいなと思います」。
染谷は、「この映画は、観る方によってさまざまな角度からとらえられる哲学的な表現をたくさんさしていて、人間って美しくも醜くもあるなと感じました。きっとたくさんいろんなことを感じられると思うので、ぜひ楽しんでほしいです」。
坂東は、「普段使ってない筋肉も使える映画だと思うし、観終わった後にずーんと来る、人間くささみたいなものがすごく残る映画だと思って。皆さん観終わったらどういう状態になってるか知らせてください」。
寛一郎は、「この映画は最初の導入でぐっと心を掴まれて、演技のやりとりや衝撃の連鎖で、『ええっ!?』『はあっ!?』ってなったら、もう皆さん爆発していると思います!」。
渡部は、「エンターテインメントの一歩先を進んだ作品ってどういうものかなと考えていたけど、人の業みたいなものが描かれているのではないかと思って……」と語った後、言葉を詰まらせ、突如涙ぐむ一幕も。佐藤を指して「付き合いが長いんですよ」と言いながら声を震わせる渡部に対し、佐藤が肩を抱きながら、「渡部さんはスターで、主演をやられて僕が脇で支えることが多かったんです。山田と僕がこの作品を背負っている自覚もあるけど、この映画が決まった時に、渡部さんが嬉しそうに『お前を支えられる側に回れて嬉しい、俺出るよ』って電話してきてくれたんです」と、渡部との強い絆が感じられるエピソードを披露。渡部は「スズキタゴサクという役は二朗にしかできないと思ったし、大切な作品に僕も出させていただいて、感慨深いものがありましたね」と胸の内を明かしながら、ハンカチで涙をぬぐった。

そんな渡部に、冗談めかしながらも優しく「いきなりいきなり泣き出すからびっくりしちゃった!」と語り掛ける佐藤に、会場はあたたかい拍手が包まれていた。

最後に佐藤は、「原作が暴力的に面白い作品であることを、俳優もスタッフも知っているから、みんな『これははずせねえぞ』っていう意気込みもあったと思うんです。渡部さんは「みんな最後の大事な試合を闘っている感じだった」とおっしゃっていたんですが、本当に掛け値なしに面白いので! 頼むから信じてくれ、面白いから、と言いたいです。今日を皮切りにこの作品を育ててほしい!」と熱弁を振るった。
日本を代表する実力派キャスト陣が集結し、取調室という密室と、爆弾の恐怖が潜む東京の街という対照的な空間で、それぞれが張り詰めた演技合戦を繰り広げる! 緊迫する交渉、突きつけられる謎、刻一刻と迫る爆発。観る者すべてが試される“極限のリアルタイム・ミステリー”、ついに開戦!!
2025年最大の話題作となる本作をぜひ、劇場で目撃せよ! 映画『爆弾』は10月31日(金)全国公開。
公開表記
配給:ワーナー・ブラザース映画
10月31日 全国ロードショー!
(オフィシャル素材提供)