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台湾・高雄映画祭レッドカーペット&舞台挨拶

©眉月じゅん/集英社・映画「九龍ジェネリックロマンス」製作委員会

 登壇者:吉岡里帆、水上恒司、フィガロ・ツェン、有澤亮哉プロデューサー

 台湾南西部の都市、高雄市で開催中の高雄映画祭において邦画史上初となるオープニングフィルム上映作品に『九龍ジェネリックロマンス』が決定し、吉岡里帆、水上恒司、フィガロ・ツェン、有澤プロデューサーがレッドカーペット、舞台挨拶に登場した。

 作品の舞台となるかつて香港に存在した街“九龍城砦”を再現するため、誰もがなぜか懐かしさを感じるような古い街並みを残す台湾で撮影が行われた本作。そんなゆかりの土地である、台湾を代表する国際映画祭のオープニングフィルム上映作品に邦画で初めて選出され、会場の期待も高まる中、白いドレスを身に纏った吉岡と、スーツ姿の水上、高雄出身のフィガロ・ツェン、有澤プロデューサーがレッドカーペットに登場すると観客からは惜しみない拍手が送られ、キャスト・プロデューサーは会場に集まったファンに笑顔を見せた。

 その後行われた舞台挨拶では、吉岡がフィガロに教わった「高雄電影節,水啦!(高雄映画祭、最高!)」と挨拶し会場を沸かせ、「初めての高雄です。すごくいい場所で幸せな時間を過ごしています」と話し、役作りについて「(撮影のために)台湾に来てから、現地で生活するというのを大事にしていました。スーパーに行ったりと、普通の生活をし、皆さん朝ごはんは外食されると聞いて、朝はよく外食もしました」と現地の生活に馴染んでいたことを明かした。

 フィガロは「私はこの高雄で生まれ育ちました。今回日本の制作スタッフの皆さんと一緒にこの作品を届けることができて本当に光栄です。『九龍ジェネリックロマンス』は“人が誰かを想い続けたその先に、思念を超えて幻想的な出来事が起こり得るのか”という想いについての作品です。台湾では10月17日から公開されます。ぜひ応援をお願いします」と地元で開際された映画祭で本作が上映された喜びを話した。

 舞台挨拶では池田千尋監督からのビデオメッセージも紹介され、映画祭で本作がオープニングを飾ったことへの喜びと感謝の気持ちを語り、「(本作を)撮影したのは約1年前。私にとっては長期撮影を行っていた台湾が懐かしい場所として、今も胸のなかに残っています。映画を通して新しい台湾の姿を見つけていただけたらなと。また必ず台湾を訪れ、皆さんとお会いできたらと思います」と会場へメッセージを送った。

 さらに、翌11日に行われた舞台挨拶では水上とフィガロ、有澤プロデューサーが登壇した。温かな雰囲気の中、作品について観客からも多くの質問が寄せられた。
 まず、有澤プロデューサーによってロケ地が台湾となった理由が明かされ「本作に登場する第二九龍城砦は、香港にあった九龍城砦をモデルにはしているが、あくまでも架空のもので、懐かしいと思う要素を寄せ集めて作られた場所でした。実際にロケが可能で、原作の雰囲気を再現できる場所はどこだろうと探したところ、台湾の古い街並みが雑多に並んでいる様子などがピッタリだなと思いました」と話した。

 また、水上とフィガロのキャスティング理由について問われると、当時9歳上の工藤を演じるという挑戦をした水上については「無骨なのに繊細な工藤を演じることができるのは水上さんしかいない!と思ったので、珍しくわがままを言わせていただきました」と明かし、第二九龍城砦の謎についての鍵を握るユウロンを演じたフィガロについては「映画の限られた時間の中でユウロンをどう描こうか、眉月先生とも相談しながら何度も考えました。ロケ地が台湾に決定し、その世界観に馴染む人物ということで見えてきた役だった。(フィガロには)新しいユウロン像を作っていただきました」と当時のエピソードを明かした。

 そんな工藤を演じた水上は役作りについて「自分から役のほうに寄っていくという役作りをしています。自分の感覚を利用しながら、工藤に近づいていきました」と明かし、「田園」を熱唱するシーンについて問われると「実はすごく歌が苦手で、人前で歌うことも得意じゃないので、かなり頑張りました」と話した。撮影の様子について問われたフィガロは「台湾の優秀なスタッフが美術や衣装スタッフとして参加していました。文化が違うスタッフたちが共に良い作品を作っていこうという意気込みを感じるとても良いチームでした」と振り返った。

 観客からのQ&Aでは水上は台湾ロケでの食事情について「すごく嬉しかった」と話し、ロケ中の食事が温かく種類が豊富だったことを振り返り、台湾で食べた食事で美味しかったものとして「やっぱり僕は炒飯が好きですね」を上げ、今回の滞在中毎日炒飯を食べていると明かし「今日も食べたらコンプリートです」と話し会場は温かな笑いに包まれた。
 最後にフィガロより台湾での本作上映に向けメッセージが送られ、舞台挨拶は幕を閉じた。

公開表記

 企画・配給:バンダイナムコフィルムワークス

(オフィシャル素材提供)

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