イベント・舞台挨拶

文京学院・大学祭 特別企画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』公開直前スペシャル・トーク

©2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」

 登壇者:市毛良枝、酒井美紀、八木莉可子、まなべゆきこ(脚本)、中西健二監督
 MC:mic

 10月18日(土)、文京学院・大学祭特別企画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』(10月24日公開)公開直前スペシャル・トークが文京学院大学本郷キャンパス・仁愛ホールにて実施され、ダブル主演の市毛良枝、共演の酒井美紀、八木莉可子、脚本家のまなべゆきこ、そして中西健二監督が参加した。

 スペシャル・トーク開始前には、本作の冒頭部分にあたる約15分間の本編映像を上映。約400人の観客が劇場公開への期待値を上げる中、キャスト&監督がステージにラインナップした。

 同大学は、文京学院100周年の記念として本作に全面協力。孫・拓磨(豆原一成)と祖母・文子(市毛)が同じ学び舎として学ぶ大学のシーンは、文京学院大学本郷キャンパスで撮影が行われた。

 市毛と酒井は母娘という役柄、八木は酒井演じる綾の息子・拓磨(豆原)の恋人という設定。三世代をそれぞれ演じている。本作出演の経緯について市毛は「前向きなお話しで、学びがテーマというところも良くて。ぜひ!と思いました」と即答したようで、酒井も「バリキャリのシングル・マザーという、今までそんなお母さんを演じたことがなくて新鮮で素敵だと思った。そして作品全体の学びというテーマも素晴らしいと思いました」と回想。八木は「脚本が素晴らしく物語全体に温かいものが流れていて、素敵な作品に参加できるのが嬉しかった」と笑顔を見せた。

 まなべは「今は原作ものがほとんどの中で、今回は島田依史子先生の著書を原案にしたオリジナル・ストーリーを書いてほしいとプロデューサーから依頼を受けました。学びをテーマにしたおばあちゃんと孫の話は最近ないし、元々ホームドラマを書きたかったのでぜひとお引き受けしました」と述べ、中西監督は「親子三世代に渡る素敵なファミリーの物語。自分としてもチャレンジになると思った」と話した。

 酒井&八木との共演について市毛は「娘(酒井)は知的で、孫の恋人(八木)は可愛らしくて。皆さん生き生きとしていて自然体。とてもハッピーな現場でした」と声を弾ませれば、酒井も「市毛さんはお元気でオーラがあってエネルギーを感じました。撮影中もたくさんお話をしていただいて楽しい時間でした」と市毛の人柄に感謝。その市毛は「話しかけちゃってだいぶ邪魔をしていなかった?」と気遣って笑いを誘った。

 八木はそんな大先輩二人に「とてもフランクに接していただいて、フレンドリーに話しかけていただいて。温かさに感動しました」としみじみ。

 中西監督が撮影を振り返り「俳優陣には何も言うことがなくて、そんな皆さんから出て来る良いものをどのようにカメラに収めようか、それを意識していました」と言うと、まなべも「拓磨(豆原)と紗季(八木)がリアルにその場にいるような気がして、ギュッとしたくなるくらい、ただただ可愛い理想通りのカップルになっていました。酒井さんのシーンも泣けるし、皆さん一生懸命にやっていただき嬉しかったです」と絶賛だった。

 一方、孫を演じた豆原について市毛は「可愛い可愛い孫でした。背が高いけれどあどけない顔をして、良い意味でアイドル姿が想像できないくらい普通の青年でした」と印象を述べれば、酒井も「拓磨役にピッタリで本当に謙虚。自分の息子もこんな子になってくれたらいいなあと思ったくらい素敵な方でした」と純真さに感動。

 八木は「普段のカッコいい姿を拝見していたのでスタイリッシュな方かなと思いきや、とてもフレンドリーで真っすぐで。歌って踊るアイドル像とは違って素敵で、飾らない姿でいてくださったので助けられてばかりでした」と座長ぶりに感謝。

 中西監督も「すごく真っすぐ。主役としての役目をしっかりと果たしてくれた素晴らしい人」、まなべも「言葉も地に足がついていて浮ついたところもなく、素敵な人でした」と賞嘆しきりだった。

 残念ながらライブのために欠席となった豆原からはビデオレターが届いた。自身の役柄を紹介しつつ「市毛さん、会いたかった!」と呼び掛けて「拓磨のように将来に悩んでる人もいるかもしれませんが、この映画を観れば何かヒントが見つかるかもしれません。みんな会いたいよ!『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』を観てください!」と観客に向けてアピールしていた。

 さらにトークでは、ポスタービジュアルにもある、富士山の五合目で実際にロケを敢行した際の裏話も披露。登山が趣味の市毛は「何度も登っているので高山病にはならないと思ったら……一番になってしまって大変でした」と苦笑い。

 静岡出身の酒井は「静岡に住んでいた高校時代まで毎日見ていた大好きな山。そこで撮影出来たのが嬉しかった。何度見ても綺麗な山で形も美しくてダイナミック。自然の雄大さを感じました。スクリーンからも富士山パワーが出ているはず」と予告。

 初富士山という八木は「あんなに間近に、しかも頂上まで見たのは初めて。こんなに綺麗なんだと感動。五合目にある神社で御朱印をもらっちゃいました」と感激していた。

 「学ぶことの楽しさ」を描く本作にちなんで、「最近になって新しく学んだこと」や「学んでみたいこと」をそれぞれ発表。市毛は「この映画で文子を演じながら励みになって、諦めてはいけない気持ちになりました。ここから先も大きな夢を見ていこうと思いました」と刺激を受けた様子。41歳で大学院に入ったという酒井は「仕事をしながら大学院を4年かけて卒業しましたが、いくつからでも学びは素敵です」、八木は「英語を頑張っています。生け花も学んでみたい」と明かした。

 質疑応答では、これから学びを始めようとしている人たちへのメッセージを求められた。市毛は「学びは一生出来る遊び。楽しんで学べる方法を見つけられたら大丈夫」、酒井は「知的好奇心はアドレナリンが出るもの。追求したい新しい扉を積極的に開く作業をすると学びにハマっていくはず」、昨年大学を卒業した八木は「学びは生活を豊かにしてくれて、教養は日々を面白くしてくれる。学びとは人生を豊かにするツールなので楽しんで学んでほしい」、まなべは「なんでもいいからやって欲しい。自分の出来る範囲の事で一歩踏み出してほしい」、中西監督は「自分で自分にリミットを設けず、積極的に学びに向かってほしい」とそれぞれエールを送った。

 最後に主演の市毛は「この映画は各世代の方々に楽しんでいただける作品です。いろいろな方と劇場にいらしてください」と呼び掛けて、中西監督も「いろいろな見方の出来る作品で、観るたびにいろいろな面が見えてくる。中身の詰まった作品であり、後味の良い映画になりました。映画館でご覧になって感動していただけたら嬉しいです」とヒットを祈願していた。

公開表記

 配給:ギャガ
 10月24日(金) 新宿ピカデリー他全国ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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