
イントロダクション
大阪を拠点に、香港、中国、バルカン半島などで映画を製作し、どこにも属さず彷徨う“シネマドリフター(映画流れ者)”を自称する映画監督リム・カーワイ。その原点となる『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』がデジタル・リマスター版として、15年の時を経てスクリーンに蘇った。
ア・ジェを演じた大塚匡将は中国でも活躍する日本人俳優で、代表作に台湾南方影展最優秀長編映画賞に輝いた『恋人路上』(2008/ツァン・ツイシャン監督/主演)がある。ゴウジー(狗子)は北京アンダーグランドの演劇作家・小説家で、『カム・アンド・ゴー』で久々にリム・カーワイ映画にカムバックした。ヒロインを演じたホー・ウェンチャオ(何文超)は中央演劇学院監督コースの卒業制作作品が釜山映画祭短編コンペに出品され、注目を集めた。2025年東京国際映画祭の審査員ヴィヴィアン・チュウ監督のデビュー作『水印街』(2013)に主演し、初の商業映画監督作品『黄雀在后!』(2024)が中国で公開され大ヒットした。撮影監督のメイキン・フォン・ビンフェイ(馮炳輝)は香港の映像作家で、代表作『香港公路電影』は97年の山形ドキュメンタリー映画祭にも出品された。編集と照明は、『タイムレスメロディ』『黒四角』『ホテルアイリス』の監督の奥原浩志が担当した。

ストーリー
10年ぶりに故郷に帰ってきたア・ジェ。
しかし、家族でさえ彼の存在を知る者はいない──。
唯一ア・ジェを覚えているのは、レストランの店主ラオ・ファンだけだ。ラオ・ファンに連れられ、秘密の鍵を握る男に会いに行くが、ア・ジェは殺人の濡れ衣をきせられ処刑されてしまう……。
死んだはずのア・ジェが、再び街に戻ってきた。空虚な日常を生きるラオ・ファンは、過ぎし日々に思いを寄せる。町に起こる奇怪な事件をきっかけに、彼らは新しい人生を手に入れられるのか──。
第一部で自己の存在についての恐怖と疑いを、第二部で退屈な日常生活からの逃避を、空想と幻想を通して描かれていく。
二つの異なった視点で世界を覗いたとき、観客は自然と白昼夢に引き込まれていく──。
(英題:After All These Years、2025/2010年、マレーシア・中国・日本、上映時間:98分)
キャスト&スタッフ
出演:大塚匡将、ゴウジー(狗子)、ホー・ウェンチャオ(何文超)
監督・脚本:リム・カーワイ
撮影:メイキン・フォン・ビンフェイ(馮炳輝)
録音:山下 彩
編集:奥原浩志、Phillip Lin
美術:Amanda Weiss
音楽:Albert Yu
ギャラリー









予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
https://sites.google.com/view/afteralltheseyears2025/
公開表記
配給:Cinema Drifters
2025年11月29日(土)よりシアター・イメージフォーラム、2026年1月3日(土)よりシネ・ヌーヴォ他全国順次公開
(オフィシャル素材提供)






