イベント・舞台挨拶

『大統領暗殺』日本最速試写会舞台挨拶

 9月6日(木)、『大統領暗殺』日本最速試写会が行われ、「“ブッシュを殺した男”VS“日本在住アメリカ人代表”トークバトル」と題して、ガブリエル・レンジ監督とご存じデーブ・スペクターがトークを繰り広げた。

ガブリエル・レンジ監督:皆さん、こんにちは。ガブリエル・レンジです。大統領を殺してしまいました。今年はホワイトハウスからクリスマス・カードは来ないでしょう(笑)。

日本は初めてだそうですが、いかがですか?

ガブリエル・レンジ監督:以前から美味しい食べ物や、町並みに興味がありました。今日は台風ですが、私は台風の多いウェールズ出身なので、私が連れてきてしまったのかもしれません。

なぜ監督はこの題材で映画を撮ろうと思ったのですか?

ガブリエル・レンジ監督:私は9.11の後ニューヨークに住むことになったんですが、メディアがブッシュとフセインを無理やり結びつけるような報道をしていたのを感じたんです。それを極端に表現したのがこの映画です。

監督はこの映画を製作したことにより“死の脅迫”を受けたと伺いましたが?

ガブリエル・レンジ監督:この映画を発表した当初、映画の中身を見ていない人たちからブッシュを殺すことを勧めている映画だと思われてしまったからなんです。脅迫状は製作したチャンネル4と私に送られてきましたが、スペルが間違えだらけで真剣に取り合いませんでした。この映画で現実がどれだけ簡単に歪曲できるかということを表したかったんです。

デーブ・スペクター:お客さんたち、よくこの台風の中来ましたね~。それでは『HERO』の上映を始めます(笑)! あっ、違うか、私モンゴルから今帰ってきました(笑)。これは訳してもらっても監督には分かんないから(笑)。この映画、大統領殺されちゃって大変な目にあわされてましたね。安倍さんも大変だけどね~。

デーブさん、この映画はどうでしたか?

デーブ・スペクター:いろいろな側面があって考えさせられる映画ですね。シカゴは私の出身地なんですが、前から政治的にいろいろとあった所なんで、よりリアリティがありますね。大統領本人をそのまま出すのは勇気がいったでしょう?
ガブリエル・レンジ監督:アメリカの大統領は役者から大統領になる人が多いので、今回は逆にしてみました(笑)。

デーブ・スペクター:でもこの映画、「24」のジャック・バウアーがいたらすぐに犯人見つけて、20分くらいで終わってたかもね~(笑)。だけど、どうしてブッシュを暗殺するという設定なのかな? イギリスのブレアでもできたんじゃないの?

ガブリエル・レンジ監督:ブレアだとすぐに話が終わってしまって面白くないですから。私は9.11事件後に関することについて描きたかったわけで、ブレアは尻尾を振ってブッシュについて行っただけだしね。

デーブ・スペクター:この映画、チェイニー副大統領が大統領になってしまうけど、ある意味ホラー映画だよね(笑)。最近はアルカイダの勧誘ビデオとかすごく上手く作られていると聞くけど、今は技術が発達して何でも作れてしまうことの怖さがあるよね。映画を観てとてもそれを感じた。

ガブリエル・レンジ監督:その通りですね。簡単な編集で何でもできてしまう。

デーブ・スペクター:僕はテレビでいつも編集で切られちゃうんだよね(笑)。真面目な映画だから東スポも「サンジャポ」も取材に来てないだろうね~、活かしきれないからね(笑)。

(取材・文・写真:Maori Matsuura)

公開表記

 配給:プレシディオ
 2007年10月6日(土)より、シャンテシネ他全国ロードショー

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