インタビュー

『エクトプラズム 怨霊の棲む家』バージニア・マドセン オフィシャル・インタビュー

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観客はこの映画で心底怖い思いができると思うわ

 実在する家族に起きた衝撃の実話を完全映画化した『エクトプラズム 怨霊の棲む家』で、一家を襲う邪悪な存在から子供たちを守ろうと必死で格闘する母を演じたバージニア・マドセンのインタビューをご紹介!

バージニア・マドセン

 桁はずれの演技力をもち、光り輝くブロンドの髪をなびかせるクールな正統派美人。今日のハリウッドで最も多才な個性派女優である。アレクサンダー・ペイン監督のヒット作『サイドウェイ』(04)で米アカデミー賞およびゴールデン・グローブ賞にノミネートされて絶賛を浴び、インディペンデント・スピリット賞を受賞。映画業界で最も著名で尊敬を集める俳優陣と共演し、華々しい出演歴をもつ。これまでに、アクション・スリラー『ファイヤーウォール』(06)、コメディ・ドラマ『今宵、フィッツジェラルド劇場で』(06)、風刺コメディ『庭から昇ったロケット雲』(06)、ニューラインのサイコ・スリラー『ナンバー23』(07)などに主役のひとりとして名を連ね、出演作品は増える一方である。ほかに、『砂の惑星』(84)、米HBO放送初出演作「大穴!特攻草野球/万歳スタジアム」(87)、デニス・ホッパー監督の『ホット・スポット』(90)、カルト・クラッシック『キャンディマン』(92)、ロブ・ライナー監督の『ゴースト オブ ミシシッピー』(96)、フランシス・フォード・コッポラ監督の『レインメーカー』(97)などにも出演している。また、インディペンデント作品『ALMOST SALINAS』(01)、米アカデミー賞R受賞歴をもつジェイムズ・コバーン共演の『アメリカン・ガン』(02・未)などでその多才ぶりを発揮している。
 近作に、実話に基づくドラマ『RIPPLE EFFECT』(07)、プラム・ピクチャーズ製作のオフビート・コメディ『DIMINISHED CAPACITY』(08)など。現在はまだ序章にすぎず、今後も正統派ハリウッド映画スターの圧倒的な気品を備えた魅力を発揮し続けることだろう。

この作品のどこに惹かれたのですか?

 脚本を初めて読んだとき、「最後でがっかりさせられなきゃいいけど」と思いながら、どんどん読み進められたの。そして、結末が最高だった。私が望んだ要素すべてが入っていたわ。私が演じるのは精神的にとても強い女性キャラクターだし、十代の息子との素晴らしい関係も描かれていた。私がいちばん気に入ったのはその関係かな。

人間ドラマが危機感を増すことについて。

 このストーリーは、この家族がどんな体験をするかを描いているの。彼らのことが大好きになり、気にかけると危機感は増すわよね。だから、観客も彼らのことを心から案じるからこそ、より恐怖が増すといいと思っているわ。どうなるか楽しみ(笑)。

サラとマットについて。

 サラはマットの命を救おうと必死になる。彼女は神に対してすごく腹を立てているので、信仰心は揺らいでいるの。サラは、息子の命と魂を救うために文字どおり、神と激しい駆け引きをしているんだと思う。

ピーター・コーンウェル監督について。

 ピーターと会ったときは、私たち、大きな子供2人みたいな感じになったのよ。私は映画が大好きで、怖い映画も大好き。彼もそうなの。彼が作った短編映画全部を観たくなったわ。とにかく、私たちは、とても子供っぽい感じですぐに意気投合したの。でもそれだけではなく、ピーターはとても集中力のある人で、自分がどんな映画を作ろうとしているのかをとても明確に分かっていた。

若いキャストとの共演について。

( マット役の)カイルと(ウェンディ役の)アマンダに対して、最初からとても愛情を感じたわ。もともと自分より若い人たちと共演するのはとても好きなのよ。子役だけでなく、二十代の人たちもそう。ある意味で、自分自身を思い出せてくれるから。カイルは演技に対してとてもやる気満々なのよ。彼は、どれだけ疲れていようと、果てしないエネルギーをみなぎらせて毎日セットに現れる。それって、一緒にいてとてもいいものよ。

マット役のカイル・ガルナーについて。

 カイルがどれだけしっかり鍛錬しているかに関していえば、世の中のどれほどの才能あふれる人たちもかなわないわね。才能だけではこの世界でやっていけないもの。ドアまではたどり着けるかもしれないけど、才能だけではいい映画は作れない。俳優として成功も手に入らない。カイルには才能があり、とても頭がよく、そしてとても鍛錬しているの。

ポペスク牧師役のイライアス・コーティアスについて。

 イライアスは、禅僧のように、いつもあの役になりきっていたわ。それでも彼って、とても面白い人なの。私たちは昔からの友達なのよ。イライアスほどほんとうの才能に恵まれた俳優が、あれほど役になりきっているのを見れば、そっとしておこうと思うわよね。彼のそばでは忍び足で歩いたり。でも、そんなことは必要ないの。イライアスは自分自身と自分のやるべきことがとてもよく分かっているので、セットでは役に没頭しながらも、ちゃんと楽しむことができるのよ。

観客はこの映画に何を期待できるでしょうか。

 観客はこの映画で心底怖い思いができると思うわ。ポップコーンを買って、しっかり座って、ジェット・コースターのような展開を期待してほしい。これはそういう映画だから(笑)。

公開表記

 配給:ワーナー・ブラザース映画
 2010年1月22日(金) 丸の内ピカデリー他 全国ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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