イントロダクション
誰も観たことがない、新たなエンターテインメント作品が誕生。
『岸辺の旅』で第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞、国内外で常に注目を集め、2016年には『クリーピー 偽りの隣人』でもその手腕を発揮した黒沢 清監督が、劇作家・前川知大率いる劇団イキウメの人気舞台「散歩する侵略者」を映画化。
数日間の行方不明の後、夫が「侵略者」に乗っ取られて帰ってくるという大胆なアイデアをもとに、日常が異変に巻き込まれていく世界を描く、サスペンス、アクション、そして究極のラブストーリーと、ひとつのジャンルには収まらない、新たなエンターテインメントが誕生した。
本作は第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品。誰も観たことがない唯一無二の斬新なストーリーと黒沢清監督の新たな挑戦に日本のみならず、世界中から大きな期待と注目を集めている。
主人公・加瀬鳴海役には、映画・ドラマ・ミュージカルと活躍の幅を広げ、更なる躍進をみせる女優、長澤まさみ。夫に起こった「異変」に気づき、翻弄されながらも状況に立ち向かう妻というこれまでにない難役に挑んでいる。夫の加瀬真治役には独特な存在感と演技力で映画、ドラマと大活躍の松田龍平。侵略者に乗っ取られた男という前代未聞の役柄を、絶妙なリアリティで見事に演じている。そして、町で発生する一家惨殺事件を追うジャーナリスト・桜井役を実力派俳優、長谷川博己が熱演。今まで見たことのない、新たな魅力を体現している。
そのほか、天野役を演じる若手実力派No.1の高杉真宙、本格的なアクションに挑んだ立花あきら役の恒松祐里、2人の若き「侵略者」にも注目が集まる。5人それぞれが黒沢組初参加、かつ映画初共演というフレッシュな顔合わせ。さらには、前田敦子、満島真之介、児嶋一哉、光石 研、東出昌大、小泉今日子、笹野高史ほか、日本映画界が誇るオールスターキャストの競演が実現。エンターテインメントに華を添えている。
ストーリー
数日間の行方不明の後、不仲だった夫がまるで別人のようになって帰ってきた。急に穏やかで優しくなった夫に戸惑う加瀬鳴海(長澤まさみ)。夫・加瀬真治(松田龍平)は毎日散歩に出かけて行く。一体何をしているのか……?
同じ頃、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発する。ジャーナリストの桜井(長谷川博己)は取材中に一人、ある事実に気づく。やがて町は急速に不穏な世界へと姿を変え、事態は思わぬ方向へと動く。
「地球を侵略しに来た」――真治から衝撃の告白を受ける鳴海。混乱に巻き込まれていく桜井。当たり前の日常がある日突然、様相を変える。些細な出来事が、想像もしない展開へ。彼らが見たものとは、そしてたどり着く結末とは?
(2017年、日本、上映時間:129分)
キャスト&スタッフ
監督:黒沢 清
原作:前川知大「散歩する侵略者」
脚本:田中幸子、黒沢 清
出演:長澤まさみ、松田龍平、高杉真宙、恒松祐里、長谷川博己ほか
予告編
公開表記
配給:松竹/日活
2017年9月9日(土) 全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)