作品紹介

『BPM ビート・パー・ミニット』

© Céline Nieszawer

イントロダクション

 第61回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『パリ20区、僕たちのクラス』の脚本・編集を担当し、監督作『イースタン・ボーイズ』では第70回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門の最高賞を受賞したロバン・カンピヨ監督の長編第3作。
 生と死、理想と現実の狭間で揺れ動きながらも、強く生きる若者たちの生き生きとした表情や行動、濃厚で鮮烈な彼らの人生に、観る者の鼓動は高鳴り、激しく心を揺さぶられる。
 本作は、第90回アカデミー賞® 外国語映画部門のフランス代表にも選出され、ヨーロッパ映画賞作品賞をはじめ、サテライト賞およびインディペンデント・スピリット賞の外国語映画賞ノミネートなど世界中の映画祭で旋風を巻き起こし、“フランスのゴールデングローブ賞”と称されるリュミエール賞では、『アデル、ブルーは熱い色』(4部門受賞)を超えて作品賞、監督賞(ロバン・カンピヨ)男優賞(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート)、脚本賞(ロバン・カンピヨ、フィリップ・マンジョ)、新人男優賞(アルノー・ヴァロワ)、音楽賞(アルノー・レボティーニ)と計6部門最多受賞! さらに、第43回セザール賞では、作品賞、助演男優賞(アントワン・ライナルツ)、脚本賞(ロバン・カンピヨ、フィリップ・マンジョ)、有望若手男優賞(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート)編集賞(ロバン・カンピヨ)、音楽賞(アルノー・レボティーニ)と、本年度最多6部門受賞の快挙を成し遂げた。

© Céline Nieszawer

ストーリー

 1990年代初めのパリ。エイズの治療はまだ発展途上で、誤った知識や偏見をもたれていた。
 「ACT UP Paris」のメンバーたちは、新薬の研究成果を出し渋る製薬会社への襲撃や高校の教室に侵入し、コンドームの使用を訴えたり、ゲイ・プライド・パレードへ参加するなどの活動を通し、エイズ患者やHIV感染者への差別や不当な扱いに対して抗議活動を行っていた。
 行動派のメンバーであるショーンは、HIV陰性だが活動に参加し始めたナタンと恋に落ちる。しかし、徐々にショーンはエイズの症状が顕在化し、次第にACT UPのリーダー・チボーやメンバーたちに対して批判的な態度を取り始めていく。
 そんなショーンをナタンは献身的に介護するが……。

 (原題:120 battements par minute、2017年、フランス、上映時間:143分、R15+)

スタッフ&キャスト

 脚本・監督:ロバン・カンピヨ
 出演:ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート、アルノー・ヴァロワ、アデル・エネルほか

ギャラリー

予告編

公開表記

 配給:ファントム・フィルム
 ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、ユーロスペース他にて全国ロードショー中

(オフィシャル素材提供)

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