記者会見映画祭・特別上映

フランス映画祭2022 横浜 ラインアップ発表記者会見

©unifrance

 12月1日(木)~4日(日)の4日間、冬の横浜にて開催することが決定したフランス映画祭2022。先日は、ロマン・デュリス主演の『EIFFEL(原題)』がオープニング作品に決定し、同日に販売が開始したオープニングセレモニー&上映のチケットの販売も好調な滑り出しを見せ、映画ファンから大きな期待が寄せられていることが伺える。

 そして本日11月7日(月)、フランス大使館大使公邸で華々しく行われたラインアップ発表記者会見では、ユニフランス代表のダニエラ・エルストナーをはじめ、フィリップ・セトン駐日フランス大使、山中竹春横浜市長、そして日産自動車株式会社から田川丈二らが出席し、挨拶をした。

 今年のフェスティバル・ミューズに決定した石田ゆり子が司会の呼び込みに応じステージに登壇すると、会場は大きな拍手につつまれ、「ボンジュール。石田ゆりこです」と、心を込めたフランス語で笑顔と共に挨拶をした。「簡単な言葉ですが、(フランス語で)“ここにいられて幸せです”と言わせていただきました。身に余る光栄です。」と改めて日本語でご挨拶。「私はフランスの文化が本当に好きで、物心ついた時から憧れていました。映画は、人の心と心をつなぐ世界に共通する芸術だと思います。コロナ禍でなかなか集まれない状況ですが、今年はゲストがいらっしゃるということで、私もたくさんのフランス映画を拝見しながら、日本の素晴らしさを紹介できるように頑張りたいと思います」と、フランスへの思いと共に、映画祭への意気込みを語った。

 フランスの文化に憧れていた石田に、好きなフランス映画について聞くと、「たくさんあるのですが、エディット・ピアフやココ・シャネルなど、実在の人物を描いた映画が好き」と迷いながら返答。そんなフランスの印象を聞かれると、2018年に『マチネの終わりに』という映画の撮影での思い出を披露し、「フランスに住んでいるジャーナリストを演じたので、フランス語のセリフも割とたくさんありました。パリに住んでいる役だったので3週間ほどモンパルナスのホテルに暮らすように滞在できたのがとても幸せな時間で、パン屋さんへ行ったり、お散歩したりしたのがとても思い出深いです。また行きたいですね。」とうっとりしながら振り返った。そして、横浜については、「日本が誇る、異国情緒溢れる街だと思います。父が海運会社に勤めていたので、氷川丸をみると、わあ!と思いますね」と子どもの頃の思い出を明かした。

 そして、いよいよ本年の映画祭のラインアップが発表となった(全作品リストは下記記載)。フランスらしさと芸術性の高さを兼ね備えた、個性豊かな作品が勢揃いし、『幻滅』『あのこと』など、2021年のセザール賞を賑わせた作品を含む長編10作品から、短編6作品とバラエティ豊かな作品が選ばれた。

 石田に、今年の選び抜かれたラインアップについて質問が飛ぶと、弾んだ声で「全部観たい!」といいつつ、女性(が主人公の)映画が好きな石田は、デビュー当時からファンだったという、シャルロット・ゲンズブールが主演する「The Passengers of the Night (英題)」や、レア・セドゥの「ワン・ファイン・モーニング(仮)」をとても楽しみにしていると語った。フランス映画の魅力について質問が及ぶと、「歳をとるとか、人生の中で抗えない部分にぶつかったときに、自然に受け入れる感じが素敵だなと思うんです。人生の先輩たちが本当に美しい」と、フランス映画のみならず、フランスにおける女性像に憧れを抱いていることを明かした。そんな石田がもしフランス映画に出演するとしたら?との質問には、「大人の素敵な恋愛映画に出たいな」との思いを明かした。

 終始、にこやかに柔らかい雰囲気を纏う石田が憧れるフランス。その文化や芸術を余すところなく楽しめる、フランス映画際2022 横浜にぜひご期待を!

◆ ラインアップ一覧


長編作品
タイトル(日本語)タイトル(フランス語)
1EIFFEL(原題)EIFFEL
2フルタイムÀ PLEIN TEMPS
3幻滅Illusions Perdues
4イヌとイタリア人、お断り!Interdit aux chiens et aux Italiens
5The Passengers of the Night (英題)LES PASSAGERS DE LA NUIT
6あのことL’événement
7メグレ(仮)MAIGRET
8ロデオRodeo
9ワン・ファイン・モーニング(仮)UN BEAU MATIN
10VORTEXVORTEX
ストップモーション・アニメーション
タイトル(日本語)タイトル(フランス語)
11くすんだ海À la mer poussière
12記憶Mémorable
13風の娘たちLes Filles du vent
14レイモンド、もしくは縦への逃避Raymonde ou l’évasion verticale
15崩れる関係Les Liaisons Foireuses
16姉妹Sororelle

上映作品

オープニング&ドライブインシアター作品

『EIFFEL(原題)』(原題:EIFFEL)

 監督:マルタン・ブルブロン
 出演:ロマン・デュリス、エマ・マッキー、ピエール・ドゥラドンシャン、アルマンド・ブーランジェ、ブルーノ・ラファエリ
 (2021/フランス・ドイツ・ベルギー/シネマスコープ/108分/R-15)

 配給:キノフィルムズ
 提供:木下グループ
 3月3日(金) 新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次公開

 アメリカ〈自由の女神像〉の制作に協力したことで大いなる名声を獲得した、ギュスターヴ・エッフェル(ロマン・デュリス)。世間では3年後の1889年に開催される「パリ万国博覧会」の話題でもちきりだった。そのシンボルモニュメント制作のコンクールには全く興味のなかったエッフェルだが、パーティーの席で大臣から強く参加を要請される。さらに、久しぶりに再会した友人で記者のアントワーヌ・ド・レスタック(ピエール・ドゥラドンシャン)の妻・アドリエンヌ(エマ・マッキー)から「大臣と同感です。ぜひ見てみたい。野心作を」と言われたエッフェルは突然、「ブルジョワも労働者も皆が楽しめるように、パリの真ん中に300mの塔をすべて金属で造る」と宣言する。実は初対面のふりをしたレスタックの妻は、エッフェルにとって忘れられない女性だった――。

©2021 VVZ Production – Pathé Films – Constantin Film Produktion – M6 Films

『フルタイム』(原題:À PLEIN TEMPS)

 78回ベネチア国際映画祭 オリゾンティ部門 監督賞および女優賞(2021)
 監督:エリック・グラヴェル出演:ロール・カラミー、アンヌ・スアレス、ジュヌヴィエーヴ・ムニシュ
(2021/フランス/シネマスコープ/87分)

 夫と離婚したジュリーは田舎町での2人の子どもの育児と、パリの高級ホテルでのハウスキーパーの仕事に奔走している。かねてから希望していた職種の面接にようやくたどり着いたその時、ゼネストの影響で公共交通機関が麻痺してしまい、ギリギリのバランスで成り立っていたジュリーの生活がぐらつき始める。ジュリーは状況を打開するために、すべてを失うリスクを冒して全速力で走り回る。

©DR

『幻滅』(原題:ILLUSIONS PERDUES)

 第78回ベネチア国際映画祭 コンペティション部門(2022)
 監督:グザヴィエ・ジャノリ
 出演:バンジャマン・ヴォワザン、セシル・ド・フランスヴァンサン・ラコスト、グザヴィエ・ドラン
(2022/フランス/シネマスコープ/149分)
 配給:ハーク

 舞台は19世紀前半。恐怖政治の時代が終わり、フランスは宮廷貴族が復活し、自由と享楽的な生活を謳歌していた。文学を愛し、詩人として成功を夢見る田舎の純朴な青年リュシアンは、憧れのパリに、彼を熱烈に愛する貴族の人妻、ルイーズと駆け落ち同然に上京する。だが、世間知らずで無作法な彼は、社交界で笑い者にされる。生活のためになんとか手にした新聞記者の仕事において、恥も外聞もなく金のために魂を売る同僚たちに感化され、当初の目的を忘れ欲と虚飾と快楽にまみれた世界に身を投じていく。挙句の果ては、当時二分されていた王制派と自由派の対立に巻き込まれていくが……。

©2021 CURIOSA FILMS – GAUMONT – FRANCE 3 CINÉMA – GABRIEL INC. – UMEDIA

『イヌとイタリア人、お断り!』(原題:Interdit aux chiens et aux Italiens)

 監督:アラン・ウゲット
 (2022/フランス・イタリア・ベルギー・スイス・ポルトガル/70分)

 20世紀初頭、ウゲット一族の発祥の地、イタリア北部のウゲッテーラ。この地域で生活できなくなったウゲット一家は、外国で生活を立て直すことを夢みる。言い伝えによれば、ルイジ・ウゲットはアルプスの山々を超えてフランスで新しい生活を始め、彼が愛した家族の運命を変えたのだ。そんなルイジの人生を孫が振り返る。

©Les Films du Tambour de Soie

『The Passengers of the Night (英題)』(原題:LES PASSAGERS DE LA NUIT)

 第72回ベルリン国際映画祭コンペティション部門正式出品
 監督:ミカエル・アース
 出演:シャルロット・ゲンズブール、キト・レイヨン=リシュテル、ノエ・アビタ、エマニュエル・ベアール
 (2022/フランス/アメリカンビスタ/111分/R-15)
 配給:ビターズ・エンド
 2023年4月シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国ロードショー

 1981年、パリ。街は選挙の祝賀ムードに包まれ、希望と変革の雰囲気で溢れていた。そんな中、エリザベートの結婚生活は終わりを迎える。ひとりで子どもたちを養うことになったエリザベートは、深夜放送のラジオ番組の仕事に就くことに。そこで出会った家出少女のタルラを自宅へ招き入れ、交流を重ねるなかでエリザベートやその子どもたちの心に変化が訪れる――。

©2021 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA

『あのこと』(原題:L’événement)

 2022年度ノーベル文学賞受賞 アニー・エルノー原作・2021年ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞受賞
 監督:オードレイ・ディヴァン
 出演:アナマリア・ヴァルトロメイ、ケイシー・モッテ・クライン、ルアナ・バイラミ、ルイーズ・オリー=ディケロ
 (2021/フランス/アメリカンビスタ/100分/R-15)
 配給:ギャガ
 12月2日(金) Bunkamuraル・シネマ他全国順次ロードショー

 1960年代、フランス。大学生のアンヌは予期せぬ妊娠をし、狼狽する。学位と未来のために今は産めない。中絶は違法。選択肢は1つ。アンヌはあらゆる解決策に挑むのだが──。

©2021 RECTANGLE PRODUCTIONS – FRANCE 3 CINÉMA – WILD BUNCH – SRAB FILM

『メグレ(仮)』(原題:MAIGRET)

 監督:パトリス・ルコント
 出演:ジェラール・ドパルデュー、メラニー・ベルニ、ジャド・ラベスト
 (2022/フランス/シネマスコープ/89分)
 配給:アンプラグド

 1953年のパリ。ある日モンマルトルで、シルクのイブニングドレスを着た若い女性の刺殺体が発見される。血で真っ赤に染まったドレスには5ヵ所もの執拗な刺し傷。この事件の捜査を依頼されたメグレ警視は、死体をひと目見ただけで複雑な事件になる予感がするのだった……。持ち物類は何も無く、事件を目撃した人もいない。彼女が誰なのかを知る人もいない。そんな中、若い女性には不釣り合いなほど高級なドレスが彼女を特定する唯一の手がかりに。メグレ警視は捜査を進めていくうちに、身元不明の彼女がなぜ殺されなければいけなかったのか、彼女はどんな人生を送ってきたのかを探っていく。

©2021 CINÉ-@ F COMME FILM SND SCOPE PICTURES.

『ロデオ』(原題:Rodeo)

 2022年カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員特別賞受賞
 監督・脚本:ローラ・キヴォロン
 出演:ジュリー・ルドルー、ヤニス・ラフキ、アントニア・ブレシ、コディ・シュローダー
 (2022/フランス/アメリカンビスタ/104分)
 配給:リアリーライクフィルムズ
 2023年6月公開予定

 社会の片隅で卑屈な策略を巡らして生きている若い女性ジュリアは、動物的とも言えるほどの貪欲さでバイクに情熱を傾けている。ある夏の日、彼女はクロスビトゥームという、ヘルメットを装着せず全速力で走り、アクロバティックな技を繰り出すイケてるバイカーたちに出会う。しかし彼女はある事故をきっかけにグループ内での立場が弱くなることを察知し、主に若い男性で構成されるこの秘密結社に潜入することになるのだが……。

©CG CINÉMA

『ワン・ファイン・モーニング(仮)』(原題:UN BEAU MATIN)

 第75回カンヌ映画祭監督週間 ヨーロッパ・シネマ・レーベル賞(2022)
 監督:ミア・ハンセン=ラブ
 出演:レア・セドゥ、パスカル・グレゴリー、メルヴィル・プポー
 (2022/フランス・イギリス・ドイツ/ビスタ/112分)
 配給:アンプラグド

 サンドラは夫を亡くした後、翻訳の仕事につきながら一人で8歳の娘リンを育てている。また、忙しい仕事の合間を縫って、神経変則疾患の病気を持つ年老いた父親ゲオルクを見舞っている。彼女と家族は、彼が老人ホームに入れるように奮闘しているが、思うように進まない。サンドラは不安と孤独を抱える中で、かつて友人だった既婚の男性クレマンと再会する。彼女は自分を理解してくれるクレマンと過ごしているうちに、次第に恋に落ちていく。

©DR

『VORTEX』(原題:VORTEX)

 監督:ギャスパー・ノエ
 出演:ダリオ・アルジェント、フランソワーズ・ルブラン、アレックス・ルッツ、キリアン・デレ
 (2021/フランス/シネマスコープ/148分)
 配給:シンカ

 人生とは忘れ去られてしまうまでの短いパーティに過ぎない。作家の父と元精神科医で認知症を患う母。映像業界で働く息子は家庭に問題を抱え、大麻を売って生計を立てている。日に日に重くなる母の認知症。そして父にも人生最後の時が近づいていた。

©2021 RECTANGLE PRODUCTIONS – WILD BUNCH INTERNATIONAL – LES CINÉMAS DE LA ZONE – KNM  ARTEMIS PRODUCTIONS – SRAB FILMS – LES FILMS VELVET – KALLOUCHE CINÉMA Visa d’exploitation N° 155 193
フランスのストップモーション・アニメーションの世界

『くすんだ海』(原題:À la mer poussière)

 監督:エロイーズ・フェルレ
 (2020/フランス/12分30秒)

©DR

『記憶』(原題:Mémorable)

 監督:ブリュノ・コレ
 (2019/フランス/12分)

©DR

『風の娘たち』(原題:Les Filles du vent)

監督:エロイーズ・フェルレ
 (2021/フランス/3分)

©DR

『レイモンド、もしくは縦への逃避』(原題:Raymonde ou l’évasion verticale)

 監督:サラ・ヴァン=デン=ブーム
 (2018/フランス/16分30秒)

©DR

『崩れる関係』(原題:Les Liaisons Foireuses)

 監督:クロエ・アリエズ、ヴィオレット・デルヴォワ
 (2021/フランス・ベルギー/11分)

©DR

『姉妹』(原題:Sororelle)

 監督:ルイーズ・メルカディエ、フレデリック・エヴァン
 (2019/フランス/15分)

©2019 Papy3D – JPL Films

◆ 来日ゲスト一覧(予定)

 マルタン・ブルブロン(監督)『EIFFEL(原題)』
 ロマン・デュリス(俳優)『EIFFEL(原題)』
 エリック・グラヴェル(監督)『フルタイム 』
 バンジャマン・ヴォワザン(俳優)『幻滅』
 アラン・ウゲット(監督)『イヌとイタリア人、お断り!』
 オードレイ・ディヴァン(監督)『あのこと』
 アナマリア・ヴァルトロメイ(俳優)『あのこと』
 ミカエル・アース(監督)『The Passengers of the Night (英題)』
 パトリス・ルコント(監督)『メグレ(仮)』
 ローラ・キヴォロン(監督)『ロデオ』
 パスカル・グレゴリー(俳優)『ワン・ファイン・モーニング(仮)』
 メルヴィル・プポー(俳優)『ワン・ファイン・モーニング(仮)』
 ギャスパー・ノエ(監督)『VORTEX』

 エロイーズ・フェルレ(監督)短編『くすんだ海』『風の娘たち』
 クロエ・アリエズ(監督)短編『崩れる関係』
 ヴィオレット・デルヴォワ(監督)短編『崩れる関係』
 ブリュノ・コレ(監督)短編『記憶』
 サラ・ヴァン=デン=ブーム(監督)短編『レイモンド、もしくは縦への逃避』
 ルイーズ・メルカディエ(監督)短編『姉妹』
 フレデリック・エヴァン(監督)短編『姉妹』

◆ ご挨拶全文

フィリップ・セトン(駐日フランス大使)
 皆さま、ようこそお越しくださいました。再びお迎えすることができ、また映画祭の概要をご説明することができ、とても嬉しいです。特別なものと申し上げましたが、3年ぶりに代表団が来日することになっており、監督や俳優が集います。一般の皆さまだけではなく、メディアの人たちにも作品を紹介したいと意気込んでいます。
 今年で30回目を迎えることになったフランス映画祭ですが、日本の映画ファンはとても忠実で、多くを知っており、そして期待していることを知っています。ユニフランスの方々、横浜市の皆さま、本日来ていただいた市長。日産も常に私共と共に伴走してくれて、感謝しております。ミューズとして石田ゆりこさんにご参加いただけることになり、大変に光栄なことだと思っています。本日はお集まりいただきまして、ありがとうございました。多くの方々にPRしていただけますことを願います。本日はお集まりいただきまして、ありがとうございました。

ダニエラ・エルストナー(ユニフランス代表)
 日本におけるフランス映画祭の記者会見に、この素晴らしいフランス大使館で、こうして皆様と集うことができ、大きな喜びと感動を覚えております。
 お迎えいただき、大使閣下ありがとうございます。パートナーのフランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、日頃からの揺るぎないサポートに感謝しております。
 30年前、フランス映画祭は横浜の中心で産声をあげました。時間を経るにしたがって、フランスの監督、俳優、プロデューサー、全ての映画人は、横浜市と聞けば、フランス映画祭を思い浮かべるようになりました。多くの映画人にとって、そして私にとっても、初めての日本体験は横浜ででした。横浜市長の山中竹春市長と市の担当者の皆様に、コミットとサポートをいただいておりますことを心から感謝申し上げます。皆様のお力がなければ、フランス映画祭は存在しておりません。
 これまでの年月、映画は日本とフランスの長く強く貴重な関係を維持する一助を担ってまいりました。日本の観客の皆様も常にフランス映画を観てくださり、感謝の気持ちを込めて、コロナ対策をしっかり取りながら、2020年、2021年も映画祭を開催いたしました。その間に初めて、ドライブインシアターの大掛かりなものも実施されました。今年も車に乗った観客の皆様はドライブインシアターを楽しむことができます。それに関しましては、日産の田川丈二専務執行役員とチームの方々に深く感謝申し上げます。日産は特別なパートナーで、情熱と信念をもって私たちのフェスティバルに協力してくださっております。
 日本の配給、映画館、文化施設の皆様も同じように情熱、信念をもって、長年フランス映画を擁護し、讃えてきてくださっております。こちらにきてくださっております方々に、ご挨拶と感謝を申し上げます。またメディア・ジャーナーリストの方も多くいらしてくださいました。ありがとうございました。
 これから石田ゆり子さんが舞台に来てくださいます。才能あふれた優雅さと自由な精神で活動を続ける石田さんは、フランス映画祭のアンバサドリスにぴったりの方です。今年ミューズを引き受けてくださって、私たちにとっても大変名誉なことです。フランスの映画人も日本を恋しく感じていました。今年はフランス映画祭で日本に来ることができるということで20人ほどがすぐに招待に応じてくれました。12月1日から4日までの映画祭の間に、横浜でぜひ会ってください。
 日本は、愛着を感じ、より知りたいと感じさせる、特別な国です。フランスの映画人の中には、日本に惹かれ、感動を覚えると話し、書いている人も多くいます。また言葉にできない感動を感じる人もいます、それを体験することが大切です。映画はそのような感動を可能にしてくれます。映画館の中で共に、しばし時を過ごすことで、海を越え、違いを越えて、優美な、逃避と希望の時を共有することができます。
 Très bon festival à tous !
 フランス映画祭を楽しんでください!

山中竹春(横浜市長)
 記念すべき30回目のフランス映画祭を、再び、横浜にお迎えできること、また、この華やかなフランス大使公邸でラインナップをお披露目できることを、大変嬉しく、光栄に思います。
 ユニフランス エルストナー代表、フィリップ・セトン大使閣下、日産自動車 田川専務執行役員、全ての関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。フランスは、世界を牽引する文化芸術の国です。南仏カンヌで毎年開催されるカンヌ国際映画祭は、世界で最も有名な映画祭のひとつであり、フランスの映画文化は、世界中の人々を惹きつけています。私自身も、学生時代に初めてフランス映画を観てから、その魅力に引き込まれた一人です。
 来る12月、美しいイルミネーションに彩られた横浜に、フランス映画祭をお迎えします。さらに今年は、実に3年ぶりに、フランス映画関係者の皆様が、横浜を訪れてくださいます。監督や俳優の皆さんと交流できる、横浜のフランス映画祭ならではの貴重な機会です。ぜひ多くのお客様に、お越しいただきたいと思います。フランス映画祭は、フランスと横浜の友好の象徴です。横浜市は、ホストシティとして、この伝統ある映画祭の成功に向け、力を尽くしてまいります。12月は、フランスの音楽や美術、食文化などに親しめる「横浜フランス月間」です。みなとみらいの街全体を舞台としたイルミネーションイベント、「ヨルノヨ」も開催します。皆様には、ぜひ横浜にお越しいただき、映画も、街も、大いにお楽しみいただきたいと思います。12月、フランス一色に染まる横浜の街で、皆様をお待ちしています!

田川 丈二(日産自動車株式会社 専務執行役員 チーフサステナビリティオフィサー)
 ただいま、ご紹介いただきました日産自動車の田川でございます。まずは「フランス映画祭」が30周年を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。この節目に、皆さまとご一緒できますことを大変うれしく思っております。横浜は、私ども日産の創業の地であり、ホームタウンです。この映画祭が、東京から横浜に戻ってくることになった2018年、「横浜」と「フランス」にゆかりのある日産にぜひ参加してほしい、とお声をかけていただきました。以来、毎年メイン・スポンサーを務めております。
 今年も、EV限定ドライブインシアターを開催、フランス映画祭ならではの企画に今年も映画祭の初日には、電気自動車限定のドライブインシアターが開催されます。電気自動車だからこそ実現できる、静かで、排出ガスを出さない、環境に優しい取組みです。2年前、コロナ禍でも、安心して映画を楽しんでいただく新たな試みとしてスタートしましたが、今では、日本で唯一のユニークなイベントとして、ご好評をいただいています。共にカーボンニュートラルを目指す地元横浜で、こうした企画実現のお役に立てたことを、とても嬉しく思っています。
 関係者の皆様には、この30年間、様々なご苦労があったことと思います。時代や環境の変化に柔軟に対応しながら、文化の灯(ひ)を絶やさないよう、ご尽力されてきたことに、心より敬意を表したいと思います。最後に、「フランス映画祭」の成功と、今後ますますのご発展をお祈り申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

フェスティバル・ミューズ 石田ゆり子
 <フランス語>
 Bonjour mesdames et messieurs.
 Je suis Yuriko Ishida.
 Je suis très heureuse d’être ici aujourd’hui.
Merci.

 <日本語訳>
 こんにちは、皆様
 私は石田ゆり子です
 本日はここにいることができとても幸せです。
 ありがとうございます。

チケット販売概要
 ★ チケット価格(税込):一般:1,800円、大高中生:1,200円、小学生:500円
 乳児&幼児:無料(※ 座席使用の場合500円)
 横浜市民向け特別価格:1,000円
  ※ 横浜在住・在勤・在学の方。当日は、免許証、保険証、社員証、学生証など、在住・在勤・在学を示す証明となるものをご持参ください。
  ※ 上限に達し次第販売を終了します。

 ★ 販売開始日時:2022年11月4日(火) 朝10:00
 ★ 販売先リンク:http://ticket.pia.jp/pia/event.ds?eventCd=2239200(外部サイト)

オープニングセレモニー概要
 ★ 日時:12月1日(木) スタート:18:30(開場:17:30)
 ★ 会場:横浜みなとみらいホール(横浜市西区みなとみらい2丁目3−6)
 ★ 登壇者:石田ゆり子(フェスティバル・ミューズ)
       ダニエラ・エルストナー(ユニフランス代表)
       山中竹春(横浜市長)
       フィリップ・セトン(駐日フランス大使)
       田川 丈二(日産自動車株式会社 専務執行役員 チーフサステナビリティオフィサー)
       ロマン・デュリス(『EIFFEL(原題)』主演)
       マルタン・ブルブロン(『EIFFEL(原題)』監督)
       ほかフランス監督&俳優

【フランス映画祭 2022 横浜 Festival du film français au Japon 2022 開催概要】

◆期間:2022年12月1日(木)~12月4日(日) 全4日
◆会場:みなとみらい21地区中心に開催
◆プログラム:①上映:12/2(金)~4(日)フランス映画最新作の上映
   ②各種イベント:ドライブインシアター、マスタークラスなど
◆主催:ユニフランス
◆共催:横浜市、在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
◆特別協賛:日産自動車株式会社

https://www.unifrance.jp/festival/2022/ (外部サイト)

(オフィシャル素材提供)

関連作品

スポンサーリンク
シェアする
サイト 管理者をフォローする
Translate »
タイトルとURLをコピーしました