イベント・舞台挨拶

『グレーゾーン』初日舞台挨拶

©2020 宏洋企画室

 観る者の予想を根底から覆す、エンターテイメント・サスペンス・アクション『グレーゾーン』の初日舞台挨拶が実施され、本作で監督・脚本・プロデュース・主演と4役に挑戦した宏洋、キャストの西原愛夏、青山ひかる、黒条奏斗、和田奈々、仁科克基が登壇した。

 宏洋が演じる主人公・灰原 龍が使えることになる極道・黒崎家の長女・一葉役の西原愛夏は、「初めてヒロイン役で映画に出演させていただいたので、いろんな方の力を借りて初日を迎えられて嬉しく思います」と挨拶。

 黒崎家の次女・美鈴役の青山ひかるは、「ようやく公開ができて本当にうれしい限りです。今日観たら、“ネタバレを含まないように”<#映画グレーゾーン>で、感想などツイートしていただけるとありがたいです」とファンに注意喚起。

 黒崎家の長男・慎司役の黒条奏斗は、「僕自身初めての映像作品だったので、緊張して何が何だかわからないまま撮影が進んで行ったのですが、いい作品になったのではないかと思います。楽しんでご覧ください」と初々しく挨拶。

 三姉弟を黒崎家の当主・黒崎弦信の暗殺の容疑者とみなす、新山刑事役の和田奈々は、「2年前に撮影している作品で、当時はコロナが全くない時期の撮影で、今は世の中がすごく変わってしまったんですけれど、この作品自体は撮った時と変わらないものがあって、皆さんにほっとしてもらえる作品でもあるかと思います。今、状況的に考えなくてはいけないこととかもあると思うんですけれど、この映画をご覧になっている時は楽しんでいただいて、思いっきり映画の世界に入り込んでいただけたらなと思います」と想いを吐露。

 黒崎家の宿敵、白川家当主・白川光流役の仁科克基は「皆が揃うのも2年振りで、名前が変わった人もいれば(黒条奏斗と和田奈々)、人妻になった人もいれば(和田奈々)、ばちばちアイドルになっている人もいれば(青山ひかる)、ホストになった人もいれば(宏洋)、2年間の間にいろいろありました。公開ということですので、皆さんに楽しんでいただいて、さらに多くのお客さまに観てもらえるようにご協力をお願いします」とユーモアを交えて初日を迎えた想いを話した。

 黒崎家の長女・一葉役に抜擢された西原愛夏は、「初めてのヒロイン役だったので、うれしさと驚きが勝っていたんですけれど、同時に焦りと恐怖と不安もありましたし、決まった以上全力でやれることはやっていこうと思いました」と当時の決意を振り返った。

 西原は殺陣に初挑戦だったそうで、宏洋は「事前に稽古をした時に、(西原の)スポンジの刀が僕の顔に刺さって、『本物だったら貫通しているよ』という恐怖を感じた」と話すと、西原は「その節はすみませんでした」と公開謝罪。すると仁科が「本物を使うことはないからね。刺さったら刺さったですし、骨なんて折れたら折れた時です。小沢仁志さんに言わすと、『折れるお前の骨が悪い!』」と小沢仁志の名言も披露。本作撮影中は大きな事故もなかったそう。

 美鈴は、普段からロリータ・ファッションを着ている役。「口は悪いですけれど、見た目は可愛いフリフリのお姉さまみたいでした。三姉弟を演じた3人の中では実年齢は一番上なんですけれど、役は一番下で、一番口が悪い。でも正直撮影中、ストレス発散できていました」と告白! 仁科が「どんなストレスを抱えているんですか?」とツッコんで、会場は笑いに包まれた。

 美鈴は傘が武器で、マシンガンみたいに撃ちまくる。青山は、某人気漫画キャラクターに似ているとすごく言われるとのこと。宏洋は「脚本を読んでいただくと分かると思うんですけれど、あの作品が大好きなんで」と告白。青山は「じゃあ私、次、ゲロ吐きますか?」と返すと、宏洋は「続編でそのシーンを追加しましょう」とまんざらでもなさそうだった。

 長男・慎司役の黒条奏斗は23歳の最年少。宏洋は「新撰組のミュージカルでご一緒して、これは伸びるぞと唾をつけていた。『奏斗は俺が見つけたんだ』と言うためにキャスティングをさせていただきました」と裏話を告白。仁科が「Wikipediaで奏斗のページができようものなら、『発掘したのは宏洋である』と書き込むだろ!」とツッコむと、会場は大爆笑! 黒条は「ご一緒したのが人生初のお芝居だったんです。ミュージカルでの役も大きな役ではなかったんですけれど、その中で選んでいただいて、しかも大きな役だったので、すごいプレッシャーでした。撮影が始まるまでは不安だったんですけれど、始まってからは、『カメラが大きいな』というのがまずあって、緊張だらけだったんですけれど、楽しく撮影ができてよかったです」とコメントし、その初々しさに会場もほっこりした。

 新山刑事役の和田奈々は、「台本を読んで、映像を思い浮かべていたんですけれど、現場に行ったら、それよりも世界観が強烈でした」とその衝撃を告白。「刑事役という立ち位置だと、(カメラが回ると)みんながムカつく態度でくるんです。愛夏ちゃんとはメンチ切り合うシーンもあって、リアルにムカついている感じを出してくれたので、撮影後は警察の方々には、優しい心で接するようになりました」と面白いエピソードを披露した。宏洋はそのシーンについて、「我ながらいい画を撮れたと思いました」と自信を覗かせた。

 宏洋自らが作詞した主題歌「灰色の空」の作曲・歌唱を担当するのは、人気YouTuberのウタエル Utael。宏洋は、「撮影期間中にウタエルさんから歌詞の催促のメールがきて、帰りのロケバスで書いた」という裏話も披露し、監督・主演だけでなく歌詞の執筆も同時にしていたと知ったキャスト一同は、感嘆の声を上げた。

 最後に宏洋が「世の中の空気を吹っ飛ばす位楽しい映画になっていますので、全力で楽しんでいただければと思います」と熱いメッセージを送り、初日舞台挨拶は終了した。

 登壇者:宏洋、西原愛夏、青山ひかる、黒条奏斗、和田奈々、仁科克基

公開表記

 製作・配給:宏洋企画室
 6月4日(金)より全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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