イベント・舞台挨拶

『川っぺリムコリッタ』トークイベント

©2021「川っぺりムコリッタ」製作委員会

 『かもめ食堂』『彼らが本気で編むときは、』に続く、荻上直子監督最新作『川っぺりムコリッタ』が9月16日(金)についに公開! 8月22日(月)には都内でトークイベントが開催され荻上監督と監督の殆どの作品でタッグを組むフードスタイリストの飯島奈美が参加した。

 緊張の面持ちで登壇した荻上は会場のお客さんに向け「今日は暑い中足を運んでいただきありがとうございます。楽しんで行って下さい!」と感謝の気持ちを明かし、飯島は「素敵な映画なので楽しんで観ていって下さい」とコメント。

 『かもめ食堂』『めがね』など多くの作品でタッグを組む荻上と飯島。フードスタイリストを依頼する出会いのきっかけについて飯島は「パンのCMでの縁で、推薦していただいて監督とお会いして……」と語り、荻上は「最初にお会いした時にこの手が美味しそうなおにぎりを作る手なんですね。と言ったのを覚えてます」と当時のエピソードを吐露。飯島は「当時、独立して初めて携わらせていただく作品だったのですごくいい作品に巡り会いました」と感謝の気持ちを明かした。

 撮影する上でフードスタイリストとのタッグについて荻上は「奈美さんのほうからいろいろ提案して下さって、“この場面ではこういうご飯はどうだろう?”とか、料理だけじゃないんですよ。お皿もあってからのフードスタイリストさんでいらっしゃるので、フィンランドから帰る時も奈美さんの荷物ったら……」と言う荻上に、飯島が「ギャラ分買いました!」と笑顔でコメントし会場を沸かした。

 “すき焼き”のシーンについて荻上から飯島に「とにかく上手いやつ! 上等なお肉」と相談して決めたと振り返った。フードスタイリストの仕事について、飯島は「手さばきや料理の大きさ切り方などイメージを持ってもらえるように大きさとか見せたりします」と語った。

 山田(松山ケンイチ)が料理するシーンについて、荻上は「お米炊くシーンは彼のやり方で水の量とかすごく拘ってやっていただきました」と撮影秘話を明かした。美味しく撮ってもらうコツについて、飯島は「ちょっとプレッシャーをかけて……そんなことないよね(笑)」と荻上に目を向け、荻上は「すごく感じます!プレッシャー」とコメントし会場の笑いを誘った。

 山田(松山ケンイチ)がお金がなくご飯が食べれず、一番最初に野菜に被りつくシーンでの松山は「何日間か絶食して下さって、最初に被りついたきゅうりが本当に美味しかったと言ってました」と告白。

 イカの塩辛を作っている工程でのこだわりポイントを、荻上は「生きていたものが亡くなってそこにあってご飯になってくるのを強調したくて、目とかヌルっとした感じとか、そういうのはすごく意識して撮りました」とこだわった点を明かした。

 本作のシーンで一番好きなシーンを、飯島は「お米が炊き上がって美味しそうに食べるところがたまらない。こんな時間帯なので……表でおにぎりでも売ろうかな」とチャーミングな一面を見せた。

 最後に飯島は「私もこのアパートに住みたいって思ったくらいほっこりした人たちの集まりなので和んでいってください」とメッセージを送り、荻上は「こういうコロナの時代に家で配信系を見られるそんな世の中で、こうやってちゃんと足を運んで劇場に来て下さって映画を観てくれるのは本当に嬉しいです! ありがとうございます! 今日観ていただいて面白かったと思って下さった方はお友達一人、5人連れて来てくれると信じています! 今日はありがとうございました」とそれぞれ熱いコメントを残し、イベントが終了した。

登壇者:荻上直子監督、飯島奈美(フードスタイリスト)

公開表記

配給:KADOKAWA
9月16日(金)より全国公開

(オフィシャル素材提供)

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