イベント・舞台挨拶

Netflix映画『浅草キッド』イベント

 世界最大級のオンラインエンターテイントサービスを提供するNetflixは、企画製作するNetflix映画『浅草キッド』を明日、2021年12月9日(木)より全世界独占配信する。芸人としてだけではなく、俳優、絵画、そして映画監督・北野 武としては“世界のキタノ”と呼ばれ、日本を代表する“唯一無二の天才”である北野 武。そんな彼の原点であり、師匠である深見千三郎と過ごした日々を描いたNetflix映画『浅草キッド』はビートたけしを敬愛してやまない劇団ひとりが監督・脚本を務め、大泉 洋と柳楽優弥を主演に迎えて贈る、笑いと涙に溢れる青春映画だ。配信を明後日に控え、SNSでは「絶対に見たい」、「浅草キッド見たくてNetflix契約した!」「見ます。絶対面白い」と期待の声が続々と届き、益々注目は増すばかりだ。そして本日8日(水)、大泉 洋、柳楽優弥、門脇 麦、土屋伸之(ナイツ)、鈴木保奈美、劇団ひとり監督、出演はしていないものの浅草を代表してMCとして塙 宣之(ナイツ)が一堂に介するイベントが開催された。

 イベントは、Netflix Japan公式YouTubeチャンネでLIVE配信を実施。配信画面では昭和の浅草に因んでARの“大入り袋”や場内のリアクションに合わせ“笑”が舞う様々な仕掛けを施し本イベントの世界感を表現。そして、イベントはナイツのオープニング・ライブからスタート。会場が笑いに包まれ温まったステージに豪華キャスト5名と、監督が登場!

 最初のご挨拶から、登場の段取りについてボヤく大泉。そして本作が俳優デビューとなる土屋に対して「相方の塙から“イカゲームのサンウの役でも出てるよね”とMCでありナイツの相方でもある塙からボケると、監督が“それだったらうちだって『イカゲーム』、主人公で出てますからね”と大泉が『イカゲーム』の主人公に似ていると言われていることを取り上げ、会場は早々に爆笑の渦に。笑いを取りつつも監督が「何年も温めていた企画で、まだまだ先かなと思っていたらもう明後日配信ということで実感が沸かないんですが、それをこの東洋館で報告できるのは感慨深いです。本編の中でも勢揃いするのはほとんど無かったので、このメンバーで並ぶのも嬉しい」と配信を直前に迎える喜びを語った。

 続いて、演芸場でのイベントに因み、お題に沿ったトークが展開されることに。無観客配信イベントということで、MCの塙に「ここだ!」というタイミングで押すと配信画面上に大入り袋が舞う“大入りボタン”を用意。まず最初に、深見とタケシの師弟愛が描かれている作品ということで「絆」について聞かれた大泉が「監督は大変人見知りで、なかなか友達も多くいるわけでもない方で……」と話し始めると、早速「友達いないわけではない」と監督のツッコミが。しかし大泉は構わず「(現場では)僕が居るときだけは楽しそうで、僕のクランクアップの時には、『大泉さんが居ないと寂しいです』っておっしゃって。監督との絆を感じていましたが、いろいろなキャンペーンをしていく中で監督が、『深見師匠は全部逆を言う人。喜んでたら怒るし、悲しんでたら笑うところがかっこいいんです』と言って、深見さんに憧れすぎて(監督も同じことを)やるんですよ。それがもう最近分からな過ぎて、変な人なんですよ(笑)」と、監督との絆を披露したかと思いきや、まさかのエピソードを披露。

 次に、深見の口癖に因んで撮影中に「バカヤロー」と思ったことについて聞かれた柳楽は「(現在のタケシを演じるシーンで)特殊メイクがあったんですけど、撮影に入る1週間前までは、若い頃のタケシも特殊メイクで行く予定だったこと」と、監督に笑顔で「バカヤロー!」と訴えた。

 劇中で見事な歌とダンスを披露した門脇へのお題は、「ショー」について。「タケシの漫才を客席の後ろのほうから見ているシーンで、その時の撮影も熱気が凄くて、演者の熱気と客席の熱気が同じ空間、同じ時間でマッチして高揚する瞬間がやっぱりショーなんじゃないかなと思ってます」。という門脇の答えに、塙が間髪入れずに大入りボタンを押すと、監督も「ツービートの漫才を見ながら(門脇が)ホロっと泣くシーンがびっくりするくらい良い表情で、一発でOKでした」と太鼓判を押した。芸人として活躍する土屋へのお題として「芸ごと」について聞かれると「僕らが接してきた師匠の世代の人たちの芸の話と通じている。大泉さんの演技を見て、(内海)桂子師匠を思い出しました」と話した。すかさず相方の塙が「師匠、聞いてますか~?」と地面に向かって呼びかけると、「おい上だよ上! 下に向かって言っちゃ駄目だ。地獄に落ちたみたいじゃねぇか。なんで地獄に向かって話してるんだ!」と突っ込み、大爆笑を誘う場面も。

 そしてフランス座全員の夢を見守っている深見の愛妻・麻里を演じた鈴木には、「夢」についてのお題。鈴木は「深見さんのアパートを撮影した場所が小さい頃に住んでた所に近かったんですよ、懐かしいなぁと思って休憩時間に商店街を歩いていたら、私が通ってた幼稚園のバスが通ったんです。私があのバスに乗っていた頃は、自分が大人になってここで映画の撮影するなんて夢にも思ってなかったので、なんだか不思議な気持ちでした」と心温まるエピソードを披露。

 最後のお題「ビートたけし」はもちろん監督が回答。「芸人同士で浅草のたけしさんの行きつけのお店に行って、お会計の時に女将さんから『お代はたけちゃんから貰ってるよ』って言われたんです。実は、たけしさんが若い奴に飲ましてよってお金を置いていってくれていて……」となんとも粋なたけしのはからいを披露。続けて「お店には芸人さんのサインが1000人近くらい並んでいて、僕らもサインを書きたいと言ったら、女将さんに『亭主が居ない時に勝手に書かせちゃ駄目なんだ』と言われたんでその日は帰ったんです。その後、知り合いから『早くお店に行ったほうがいいよ』と連絡があって、行ったら壁に白い紙で『劇団ひとり様予約済み』ってあったんですよ」と、とっておきの浅草エピソードを語り会場から拍手が送るも、一向に「大入ボタン」を押さない塙に溜まらず「全然大入り押さないな!!」と突っ込む一幕も。

 最後の挨拶で、柳楽は「本当にエンタテインメントとしても、ヒューマンとしての心理描写も丁寧に描かれ、見どころ満載ですので純粋に楽しんでいただけたら嬉しいです」、大泉は「この人(監督)を褒めるのは本当に悔しくて仕方ないんですけど、劇団ひとりの才能が溢れ倒してる作品だと思います。今日ステージに立ってる我々役者陣は本当に胸を張ってこんな素晴らしい作品はないと思える作品だと思います。劇団ひとりは駄目な男ですけど……この作品は素晴らしいと思います! 劇団ひとりを嫌っても、『浅草キッド』は嫌わないで下さい!!」と、笑いを交えながら大絶賛。再び会場から大きな拍手が沸いたが、照れた監督が「本当に今、大泉さんがおっしゃったように僕は本当に……凄い男なんですよね……」と話し始め、大泉から「だからやめろって、それ(笑)!」と最後まで息の合った応酬が続いたものの、ラストは「中学生の時に読んでバイブルとして何十年も頭の中で想像していたのがやっと映像化しました。自分の頭の中で想像していたより素敵でキラキラした作品になったのは、本当に演者さんに恵まれたから。理想の『浅草キッド』が出来上がったと思います」と、出演者に感謝を述べ、笑いと拍手に包まれる中イベントは幕を閉じた。

NETFLIX映画『浅草キッド』

 ■配信:2021年冬、Netflixにて全世界同時配信予定
 ■原作:ビートたけし「浅草キッド」(新潮文庫刊)
 ■監督・脚本::劇団ひとり
 ■音楽:大間々昂
 ■撮影:高木風太
 ■エグゼクティブ・プロデューサー:坂本和隆(Netflix コンテンツ・アクイジション部門ディレクター)
 ■プロデューサー:有重陽一(日活株式会社 シニア・プロデューサー)
 ■主題歌:桑田佳祐「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」(タイシタレーベル / ビクターエンタテインメント)
 ■出演:大泉 洋、柳楽優弥、門脇麦、土屋伸之、中島歩、古澤裕介、小牧那凪、大島蓉子、尾上寛之、風間杜夫、鈴木保奈美ほか

 ■ストーリー:
 昭和40年代の東京・浅草。大学を辞めてフランス座のエレベーターボーイをしていたタケシ(柳楽優弥)は、数々の人気芸人を育ててきた深見千三郎(大泉 洋)に弟子入りを懇願。ぶっきらぼうだが、独自の世界観を持つ深見からタップダンスやコントの技術、裏方としての進行、「笑われるな、笑わせろ」といった芸人の矜持に至るまで、「芸ごと」の真髄を叩き込まれていく。「芸人だったらいつでもボケろ」という深見の教えに従い、弟子として行動を共にする中で笑いのセンスを磨くタケシは、歌手を目指す踊り子の千春(門脇 麦)や深見の妻・麻里(鈴木保奈美)に見守られ、飛躍的に成長する。だが、テレビの波に押され、フランス座の客足は減り、経営も悪化していく。
 そんななか、「外で勝負したい」と考え始めたタケシは、フランス座の元先輩のキヨシ(土屋伸之)に誘われ、漫才コンビ「ツービート」を結成。猛反対を押し切って深見の元を飛び出し、徐々に人気を獲得していく。その一方、時代の流れの中で苦境に立たされる深見。そんなある日、対照的な師匠と弟子の運命が再び交錯する――。

■ Netflix作品ページ

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浅草キッド

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