インタビュー

『北風アウトサイダー』上田和光 オフィシャル・インタビュー

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 2007年に映画監督の入江 悠と共に劇団いろは野良犬弾を設立した、俳優であり劇団主催者でもある崔 哲浩が自ら監督、脚本、主演を務め、その意思を汲んだスター級の演劇人が勢ぞろいした映画『北風アウトサイダー』。崔の実話を元に、人種的偏見に遭いながら、貧しくとも、笑いと励ましを忘れない家族が力をあわせ、次々と襲いかかる人生の避けがたい不条理と戦う人情劇がついに完成!
 この度、男性人気ナンバーワンの三男・ガンホ役の上田和光のオフィシャル・インタビューが届いた。

上田和光

 1956年3月11日生まれ。神奈川県出身。
 劇団テアトルエコーを経て、コント赤信号として1980年に「花王名人劇場」でTVデビュー。30代からは俳優の活動に軸足を移して、舞台や映画・ドラマで活躍する。2004年度には文化庁文化交流使としてロンドンに演劇留学。最近では、自身の舞台プロデュースや英語劇、そして役者の落語会も盛んに行っている。

在日朝鮮人役でしたが、どのような役作りをされましたか?

 在日朝鮮人も日本人も僕の中では差はないのかなと思って、「在日朝鮮人だからこう」という役作りはしていないです。

ガンホの本作での役割についてはどう思いましたか?

 オモニの店を守りきるということに重きを置きました。

ガンホ役を演じるにあたって、大切にしたことは何ですか?

 オモニに対しての想いだったり、家族に対しての想いだったりです。人に優しくしようと思いました。

ヨンギとの17年振りの再会シーンの撮影前にはどのようなことを考えて撮影に臨みましたか?

 僕は台本通りやるのは好きではなくて、どうやって台本を裏切っていくかというのが俳優としての楽しみなので、「怒らないように」と考えましたが、ヨンギ役の崔さんの芝居を見たら、やっぱりガンホと同じく怒ってしまいました。

撮影時の面白いエピソードはありますか?

 乱闘シーンで、ガンホが殴られている時に、アルミのラックみたいなものが僕のほうに倒れてくるところが一瞬あるんですけれど、僕の敵がそれを投げたら、照明のレフ板を当てていた照明部の松田くんのほうに飛んで直撃したんです。それを別の役者さんがスマホで撮っていたんですが、それを見たら、松田くんめがけてすごくきれいな放物線を描いて飛んできたので、面白かったです。

本作の見どころはどこだと思いますか?

 この作品の魅力は、ガンホのいい奴っぷりじゃないですかね。

監督によると、「ガンホが一番かっこいい」と言う男性が多いみたいですね?

 そうなんですか?その通りですね。

読者の方々へのメッセージをお願いします。

 世の中って、全部が全部うまくいっている人はいないと思うし、この作品で言っても、ヨンギが帰ってきても、オモニは死んだ後だし、全てはうまくいかないけれど、一瞬一瞬を大事にしているところが最大の魅力だと思うので、気にして観ていただければと思います。

公開表記

 配給:渋谷プロダクション
 2月11日(金・祝)よりシネマート新宿ほか全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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