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『LOVE LIFE』第79回ヴェネチア国際映画祭記者会見&公式上映

©2022映画「LOVE LIFE」製作委員会&COMME DES CINEMAS
©Kazuko Wakayama

 現在開催中の第79回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品された『LOVE LIFE』の公式上映(ワールドプレミア)が現地時間9月5日(月)に行われ、公式上映前のレッドカーペットに主演の木村文乃、共演の砂田アトム、深田晃司監督が登場した。公式上映後には、満席となった会場より大きな拍手が沸き起こり、ヴェネチア映画祭を沸かした。

映画祭公式フォト―コール

 現地時間:9月5日(月) p.m.13:15~/日本時間:9月6日(木) a.m.20:15~
 ※木村文乃、砂田アトム、深田晃司監督参加

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プレスカンファレンス(公式記者会見)

 現地時間:9月5日(月) p.m.13:30~/日本時間:9月5日(月) p.m.20:30~
 ※木村文乃、砂田アトム、深田晃司監督、服部保彦(プロデューサー)、 澤田正道(プロデューサー)参加

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公式上映前のレッドカーペット

 現地時間:9月5日(月) p.m.21:45~/日本時間:9月6日(火) a.m.4:45~
 ※木村文乃、砂田アトム、深田晃司監督、服部保彦(プロデューサー)、 澤田正道(プロデューサー)参加

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 ■衣装情報
 ・木村文乃の衣装(ドレス、アクセサリ、靴):全てGUCCI
 ・砂田アトムの衣装:黒柳徹子さんからプレゼント頂いた特注の袴

公式上映前

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公式上映後

※上映開始時間は現地時間の22:00

 現地時間:9月5日(月) p.m.24:05頃/日本時間:9月6日(火) a.m.7:05頃
 ※木村文乃、砂田アトム、深田晃司監督、服部保彦(プロデューサー)、 澤田正道(プロデューサー)参加

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【記者会見 内容】

深田監督の作品は「家族」をメインモチーフにしているとことが多いと思いますが、今作でもそのような部分が見られました。本作に込められた想いについてお聞かせください。

深田晃司監督:私は映画を描くときによく「家族を描いている」と指摘を受けてるんですけど、私にとって「家族」がメインのモチーフではないと思ってます。私は映画を描くときに自分にとって普遍的だと思うことを描きたいと思っております。それは毎回変わるものではありません。言葉に出すと陳腐に聞こえるかもしれませんが、それは「人はいつか必ず死ぬ」ということ。そして「人は誰しも孤独を抱えながら生きている」ということ。
 ただ、その「孤独」を描こうとしたときに、1人でぽつんといる人を描けば「孤独」を描けるかと言われれば、そうではないと思っています。やはり、わたしたちは親しい家族や友人、恋人といても、ふと自分は一人であると思い出してしまう瞬間があります。そういう瞬間を撮りたいと思っているからこそ、その前提である家族や夫婦といったコミュニティを描いています。
 今作は『LOVE LIFE』という矢野顕子さんの楽曲を聴いて、映画にしたいという思いを抱き、ずっと脚本を書いていたんですけど、コロナの時代が来て、「ソーシャルディスタンス」ということが言われるようになり、人と人が簡単に会えない時代になってしまいました。国と国の行き来もできにくくなった。そんな中で楽曲の「離れていても愛することができる」という歌詞がまた新たな意味を持ったことと思います。
 そして、この映画は、気がつけば、今作られるべき映画になったと思いますし、皆さまに届けるべき映画になったと思っております。

©Kazuko Wakayama.
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キャスト二人に質問です。脚本を読んだときにどのようにどういった点が心に響いたのでしょうか?

木村文乃:脚本を読んだとき、小説を読んでいるかのような気持ちになりました。登場人物たちは決して奇をてらったような人物ではなく、ごく当たり前に人間としての生活を送っている人たちです。自分が当たり前に見てる世界、友達が見ている世界。自分の隣にある世界がこの脚本では描かれていると思いました。

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砂田アトム:台本を読んだときに、まず嬉しかったのは、ろう者の文化、ろう者の生活様式が取り入れられていたことです。というのも、これまでろう者が出る映画やTVというものは、どうしても「ろう者がかわいそう」と見られてしまうことが多いです。このことについては、自分自身としては抵抗がありました。でも、この作品は“お涙頂戴”といった部分は無かったですし、ろう者は耳が聞こえないから「不便だ」「かわいそうだ」だという描き方がされていなかったので、嬉しかったです。

©Kazuko Wakayama
手話についてはいかがですか?

木村文乃:私自身、手話を学んだのは初めてでした。その中で、手話と向き合えば向き合うほど、手話というのは、ただの手の動作やしぐさではなくて、イタリア語や英語と同じように、一つの言語であるということを学ぶことが出来ました。
 例えば、妙子(木村文乃)と次郎(永山絢斗)は目を合わせずに会話をしますが、妙子とパク(砂田アトム)は目を合わせて会話をします。それは、パクさんがろう者で、目を見て話さなくてはいけない。手話というのは、目と目を合わせて体現して、伝える言語です。だからこそ、ありのままに、自分の気持ちを隠さずにパクさんに届けられるという意味で、閉ざされてしまった妙子の心が、次郎さんではなく、パクさんによって開かれていったんだと思います。

©Kazuko Wakayama
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公開表記

 配給:エレファントハウス
 TOHOシネマズシャンテほか、全国公開中

(オフィシャル素材提供)

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