イベント・舞台挨拶

『人質 韓国トップスター誘拐事件』公開決定・邦題・キービジュアル解禁

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 『哭声/コクソン』、『アシュラ』など出演作ごとに全く違う顔を見せ、強烈なインパクトを残してきた俳優ファン・ジョンミンが自ら“ファン・ジョンミン”を演じるというセンセーショナルな設定で話題を呼び、2021年の公開時には韓国中で話題騒然となった『人質 韓国トップスター誘拐事件』が大ヒット公開中。本作の公開を記念して、9月17日(土)にシネマート新宿にて公開記念トークイベントを開催し、ラジオDJ、テレビVJ、多くの韓国スターのイベントなどでMCも担当する、韓国大衆文化ジャーナリスト古家正亨が登壇。本編上映後にトークイベントとして、『人質 韓国トップスター誘拐事件』の魅力について語った。

 本編の上映後に観客の興奮が冷め止まぬまま、盛大な拍手で迎えられた韓国大衆文化ジャーナリストの古家正亨さん。両面にファン・ジョンミンの顔がプリントされている本作の特製うちわを顔に掲げながら「ファン・ジョンミンです」と冗談を挟んだ挨拶で登場し、会場は笑いに包まれイベントはスタート。

 まず本作の感想について聞かれた古家さんは「本作がリメイクということで中国のオリジナルである『誘拐捜査』も拝見しました。韓国でリメイクされた本作は、ファン・ジョンミンさんが出ていることによって、さらに魅力的な作品にしてくださった感じがしますね」とオリジナルと本作の違いについて触れた。さらに「ファン・ジョンミンさんだからこそ出来た作品だったと思います。韓国を代表する国民的俳優ですが、韓国でもそのプライベートに関しては謎の部分が多いと思うんです。でも、スターとしてこれまでさまざまな映画に出演され、そこから感じられるファン・ジョンミン像って、確立されていると思うんです。ですから役者としてのそんな姿と、きっとこうなんだろうなぁという日常の姿が垣間見られると言えばいいでしょうか……。ファン・ジョンミンさんって、どんな人なんだろうということを、想像しながら楽しめる作品になっていると思います。その点がすごく面白いと思いましたし、素の彼もきっとこうだろうなという瞬間、シーンがあった気がします」とコメント。そして、本日MCを担当した本作の宣伝プロデューサーから監督に聞いた裏話として、冒頭に誘拐犯に会う時に最初の脚本ではこそこそ逃げるという内容からファン・ジョンミンがそれを見て、「俺はこんなことしない。罵詈雑言を言って喧嘩する」と言って、脚本が変わったと、素のファン・ジョンミンさんが本作の中で実際に再現されている裏話も披露された。

 実際に古家さんが本人と初めて会った大阪韓国映画祭での印象について、「出演作の中でいろいろな役を演じていらっしゃいますが、どのキャラクターにおいても、どこか人間臭いものを必ず持ってるような気がするんです。殺し屋やアクションをやっているときにも思わずクスッと笑ってしまうところがあったり、そういうキャラクターをお持ちだと思うのですが、お会いした時も実際にそういう感じがしたんです。なのでファン・ジョンミンさんの人柄みたいなものがきっとこの映画の役柄の端々にも、少しずつ出てるんだろうなと感じました」と実際に会った時のエピソードについて語り、「でも本作を観たら、まさに僕が見たあの時のファン・ジョンミンさんだったので、すごく不思議でしたし、ぜひ次回お会いした際には、どうやって気持ちを切り替えながら、自分自身を演じられたのか聞いてみたいです」とコメント。

 また、実際に会った際にファン・ジョンミンに驚いたエピソードとして「舞台裏で打ち合わせとかする時に、これだけビッグな俳優さんだから、これは聞かないでなど、制約が多くあるのかと思って、聞いちゃいけないことがあるのか尋ねても『何にもありません! なんでも聞いてください』とおっしゃって。「会場に登場した時にも、写真撮って全然良いですよと言ってくださって、本当に心が豊かな方だなと思いました」と韓国でトップスターとして愛され続ける由縁を感じさせる話を披露した。

 ファン・ジョンミンの魅力を徹底的に語った古家さんだが、好きになったきっかけの作品は『ワイキキ・ブラザーズ』(01)だという。「僕が韓国から留学から帰ってきて、日本と韓国を行ったり来たりしていた時に、業界の方々からこの映画を観たほうがいいよって言われて観に行ったんです。決して幅広い層に受ける作品とは思えなかったのですが、若いお客さん、映画好きの方々が多く観に来ていて、こういう映画を、若い人も観るんだと驚きました。その時のファン・ジョンミンさんはまだ、年齢的にも30歳になるかならないかぐらいで、随分若いのに、ご自身で演じるプランをしっかり持っていらっしゃる方だなと思いました」と好きになったきっかけについて語った。

 そしてファン・ジョンミンの演技の魅力については「僕はやっぱりスクリーンで観るファン・ジョンミンさんが好きですね。配信もいいんだけど、やっぱり大きなスクリーンで映える俳優さんのような気がします。ファン・ジョンミンの演技って、細かいところまで何かしら気を遣って演じていることが多いので、大きい画面じゃないと分からないことも結構あったりするんですよね。だから、やっぱりスクリーンで観て、演技を堪能されたほうがいいと思います。一つひとつの動きやしゃべり方もすごく好きで、こういうおじさんになりたいと思わせる、人を惹きつける魅力を持っている方ですよね」と熱く語った。

 また、本作の裏話として、冒頭の誘拐されるシーンで手に持っていたエコバックがなんとファン・ジョンミンの自前だというスターらしからぬ親近感が湧く一面も明かされ、会場からは驚きの声が上がった。そんな細かい部分も徹底するファン・ジョンミンについて古家さんは「小道具を自ら持ってきて、その映画の中で使うリアリズムを持っていらっしゃるというのは、すごい面白いですね」とコメント。

 さらに「日本の映画ファンに学ぶことが多い」と話していたというファン・ジョンミン。「日本人ってライブもそうですけど、結構集中してみるじゃないですか。他のアジアの国々の方ってちょっと日本と違っていて、その空気だったり、 感覚だったりとか、そういうものをすごく重視してらっしゃる。例えば、韓国でライブに行かれた方はすごく分かると思うんですが、バラードでも一緒に歌うわけですよ。それはそのアーティストと一緒にいる空間を楽しみたいから行くわけですよね。でも、日本人ってライブに行くのは、歌を聴きに行きたいわけじゃないですか。だから、歌を集中して聞くので、映画もその作品に集中して観る日本の観客は、クリエイターたちが作り出したものに対してすごく尊敬の念を持って接してくれるところが素晴らしいと語っていた」と打ち合わせの際にファン・ジョンミンが日本について言及した秘話を古家さんから披露された。

 本作の邦題に関しても「オリジナルのタイトルが『誘拐捜査』だったので同じタイトルだとちょっとサスペンスっぽい刑事物というイメージが自然と浮かんでしまいますし、『人質』だけだとどういう状況なのかが見えない。韓国のトップスターだと書いてあるだけで、なんとなくイメージができる絶妙なサブタイトルをつけたと思います」とコメントし、「ここがもしファンさん誘拐事件だったら分かんないですもんね、どのファンさんだろうみたいな……」と会場の笑いを誘った。

 今回のトークイベントでは入場者へ両面にファン・ジョンミンが大きく映し出された本作特製のうちわが配布されており、イベントの締めくくりとして、古家さんと観客の皆さんで特製うちわを掲げて記念撮影も実施。最後に古家さんは「皆さんご覧になっていただいて楽しかったと思いますけれども、ファン・ジョミンさんの魅力が凝縮された内容になっておりますので、ぜひ大きなスクリーンで観ていただければと思います」と終始ファン・ジョンミン愛に溢れたイベントとなった。

登壇者:古家正亨(韓国大衆文化ジャーナリスト)

(オフィシャル素材提供)

公開表記

 配給:ツイン
 9/9(金) シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー

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