作品紹介

『モルエラニの霧の中』

©室蘭映画製作応援団2020

イントロダクション

 本人も出演しながら撮影された<街の自画像>のような映画。移り変わる時代の中、地方都市に生きる人々の姿が、優しく慈しむような眼差しで紡がれていく。

 「ここに生きる人々の息づかいを映画に残したい。そして、この街を知ってほしい」との監督の強い願いに、街の人たちが結集して映画が製作された。

 タイトルの“モルエラニ”とは、北海道の先住民族であるアイヌの言葉。[小さな坂道をおりた所]という意味で、「室蘭」の語源のひとつと言われる。

 監督・脚本・音楽を務めたのは、2011年に東京から北海道室蘭市へ移住した映画作家、坪川拓史。街で出会った人々から聞いたエピソードを元に“七話連作形式”の脚本を執筆。2014年、市民有志が映画製作応援団を結成し、資金を集め始め、同年、クランクイン。度重なる撮影中断を乗り越え、2018年10月に全編の撮影が終了した。映画製作には街の人々(のべ1000人)が協力し、5年の年月を経て純度100%の室蘭発の映画として完成を果たした。

 メインキャストには、2018年に急逝した大杉 漣、香川京子、小松政夫、大塚寧々、水橋研二、菜 葉 菜、菅田 俊、中島広稀、草野康太、久保田紗友、そして独演劇が国内外で高い評価を得る坂本長利など、演技派で多彩な俳優陣が揃った。その他、キャストの半数がオーディションで選ばれたり、街で監督にスカウトされた演技経験の全く無い人々も出演している。

©室蘭映画製作応援団2020

ストーリー

 [第1話] 冬の章「青いロウソクと人魚」……水族館のはなし


 [第2話] 春の章「名残りの花」……写真館のはなし


 [第3話] 夏の章「しずかな空」……港のはなし


 [第4話] 晩夏の章「Via Dolorosa」……ピアノのはなし


 [第5話] 秋の章「名前のない小さな木」……科学館のはなし


 [第6話] 晩秋の章「煙の追憶」……蒸気機関車のはなし


 [第7話] 冬の章「冬の虫と夏の草」……樹木医のはなし

(2020年、日本、上映時間:214分)

キャスト&スタッフ

脚本・監督・音楽:坪川拓史
製作:NPO室蘭映画製作応援団
出演:大杉 漣、大塚寧々、水橋研二、菜 葉 菜、菅田 俊、草野康太、久保田紗友、小松政夫、坂本長利、香川京子ほか

オフィシャル・サイト

moruerani.com (外部サイト)

公開表記

配給:ティー・アーティスト
全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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