イベント・舞台挨拶

『シグナチャー~日本を世界の銘醸地に~』完成披露上映会舞台挨拶

©2021 Kart Entertainment Co., Ltd.

 映画『シグナチャー ~日本を世界の銘醸地に~』の完成披露上映会が都内で行われ、舞台挨拶に主演の平山浩行、共演の竹島由夏、榎木孝明、伊藤つかさ、脚本も手掛け、メガホンを取った柿崎ゆうじ監督が登壇してクロスとークを繰り広げた。また、今作のモチーフとなった安藤光弘、安藤正子夫妻もスペシャルゲストとして登壇した。

 本作は、日本のワイン業界をけん引した麻井宇介(浅井昭吾)の想いを受け継ぎ、「日本を世界の(ワインの)銘醸地」にするために奮闘する醸造家・安藤光弘と妻の正子の半生が描かれるヒューマン・ドラマ。日本ワインにかける青年たちを描いた映画『ウスケボーイズ』を手掛けた柿崎監督がメガホンを取る。ニース国際映画祭にて最優秀作品賞を受賞。

 今作が映画初主演となる平山は、出演のオファーを受け喜びの笑顔。「役者をする前にバーテンダーをやっていた経験があるので、お酒に興味がありました。すごくウキウキしていました」と笑顔で役づくりについて話す。飲食のシーンも多く、楽しんで演じていたようだ。実在の人物を演じるうえでの苦労もあったようで「役者として難しいと思って挑みましたが、監督から“平山さんでいってくれ”と言われ、助かりました」と語った。

 安藤の妻・正子役を務めた竹島は、柿崎監督の『ウスケボーイズ』にも出演しており、「『ウスケボーイズ』で正子さんと知り合い、仲良くさせていただいています。尊敬しています。再び正子さんを演じられて嬉しい」と満面の笑み。

 日本ワイン造りのレジェンド・浅井卯介役を務めた榎木は「ひたすら人間・卯介を意識して演じました」と語った。

 ワインを飲むシーンの多かった平山は「私は飲んでも顔が赤くならないので、たくさん飲まさせていただきました。撮影前にも、(映画に登場する)ワインをテイスティングする時間も設けてもらいました。飲むのが仕事でした」と嬉しそうに話した。

 榎木は「僕は顔が赤くなるので撮影では飲めませんでした。悔しい思いをしました」と残念そうに話し、会場に笑いを誘った。

 終盤、ゲストに今作のモチーフとなった安藤夫妻が登壇。映画化の喜びを語った。安藤氏は「プライベートな部分も多いので恥ずかしい」と戸惑いも見せていた。

 柿崎監督は「『ウスケボーイズ』を撮った時から安藤さん夫妻と卯介さんのことを、もっと描きたいと思っていました。素晴らしい映画になったと思います」と仕上がりに自信たっぷり。

 安藤氏は主題歌の作詞「大地のしずく」(歌・辰巳理恵)も担当している。作詞したことのなかった安藤に柿崎監督が「大丈夫、書けますよ」とエールを送って実現した。安藤氏は「30年のワイン造りを素直に書きました」とコメント。

 最後に、柿崎監督は「ワイン1本もキャストの一人と思って観てください」。伊藤は「ワインへ懸けられている愛情が分かる映画です」。榎木も「ワイン好きが待ち望んでいた映画。おいしそうなシーンもたっぷり。期待して」。竹島は「安藤夫妻、二人の絆を観て欲しい」。平山は「“日本を世界の銘醸地に”がテーマなので、日本ワインのことをたくさん知っていただいて、楽しんでいただけたら……」とそれぞれが見どころシーンをアピールした。

 パリ国際映画祭にて竹島が最優秀女優賞を受賞。他の共演者に徳重 聡、山崎裕太、大鶴義丹、辰巳琢朗、宮崎美子ら豪華俳優陣が顔をそろえている。

登壇者:平山浩行、竹島由夏、榎木孝明、伊藤つかさ、柿崎ゆうじ監督
スペシャルゲスト:安蔵光弘、安蔵正子夫妻

(取材・文・写真:福住佐知子)

公開表記

配給:カートエンターテイメント
11月4日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開

関連作品

スポンサーリンク
シェアする
サイト 管理者をフォローする
Translate »
タイトルとURLをコピーしました