イベント・舞台挨拶

『クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~』公開記念トークイベント

©2020 CREATION STORIES LTD ALL RIGHTS RESERVED

 映画『クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~』公開記念トークイベントが10月30日(日)、新宿シネマカリテにて開催され、ロックバンド「サニーデイ・サービス」の曽我部恵一と作家の桜井鈴茂が、映画の魅力やクリエイション・レコーズの独自性を語り合った。

 90年代にロック・シーンを席巻した「ブリット・ポップ」において、オアシス、プライマル・スクリームなど人気バンドを次々と世に送り出した伝説のインディ・レーベル“クリエイション・レコーズ”を創設したアラン・マッギーの波乱に満ちた人生を描いた本作。

 自身のコレクションだというクリエイションレーベルの大量のレコードを持参した曽我部が最初に出したのが、「keiichi」とサインをしてもらったというザ・パステルズの「ミリオン・ティアーズ」。一方、桜井は「あまりレーベルで曲を聴いていたわけではないのですが、クリエイションというのを意識したのは、ハウス・オブ・ラブのファーストかな」と言うと、曽我部も「クリスティーンって曲が入っているアルバムね。僕も好きなんだけれど、ガイ・チャドウィックが若いころから自分の宣材写真をもち歩いていたとか言って、意外とバカにされているんだよね」と発言し、客席の笑いを誘う。

 その後も、曽我部がザ・ロフトのデビュー曲「ホワイ・ダズ・ザ・レイン」を「クリエイションで出された曲のなかで一番好きかもしれない」と話すと、桜井も「ハウス・オブ・ラブのファーストか、ティーンエイジ・ファンクラブの『バンドワゴネスク』、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのファーストが好きですね」とお互いに熱い思い入れを語る。

 劇中には、マッギーらが、そんなバンドたちを発掘し、デビューさせるまでの苦悩の道のりがリアルに描かれる。曽我部は「マイブラ(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)がお金を使いすぎるシーンがいいですよね」と語ると「みんな好き勝手やっているのに、歴史的なものが生まれていく。それがすごい」とクリエイション・レコーズの独自性を述べる。桜井も、クリエイションと同じく当時のイギリスのインディ・レーベルで重要な役割を果たした「ファクトリー・レコード」について触れると、曽我部は「ファクトリーと比べると、クリエイションは青いというかエモい。ファクトリーはずっと大人でしたよね」と語っていた。

 こうした「ブリット・ポップ」という“音楽”事情の面白さが映画の魅力である一方、もう一つ作品にグッと感情移入できる部分が“家族の物語”であるということ。桜井が「マッギーがお母さんに会いに行くシーンがよかった。あとはお父さんが(OASISの)『ワンダーウォール』を聞いているところ」と触れると、曽我部も「やっぱり家族に戻っていくんですよね。これは家族と友情の話なんです。それがいいなと思いました。ビジネスの話やサブカルチャーの話ではなく、ベースは家族。それがこの映画の深いところですよね」と語っていた。

 なお、11月5日(土)にはミュージシャンのカジヒデキを迎えた公開記念イベントも予定されている。詳しくは、劇場HPをチェック!→https://qualite.musashino-k.jp/news/17934/(外部サイト)

登壇者:曽我部恵一(「サニーデイ・サービス」)、桜井鈴茂(作家)

(オフィシャル素材提供)

公開表記

配給:ポニーキャニオン
新宿シネマカリテほか全国にて絶賛公開中

関連作品

スポンサーリンク
シェアする
サイト 管理者をフォローする
Translate »
タイトルとURLをコピーしました