イベント・舞台挨拶

『月の満ち欠け』プレミアナイト試写会

©2022「月の満ち欠け」製作委員会

 

 映画『月の満ち欠け』のプレミアナイト試写会が都内で行なわれ、主演の大泉 洋、共演の柴咲コウ、有村架純、目黒 蓮(Snow Man)、田中 圭、伊藤沙莉、菊池日菜子とメガホンを取った廣木隆一監督の8名が集結して豪華なクロストークが繰り広げられた。

 本作は第157回直木賞を受賞した佐藤正午による同名小説を実写映画化。「もう一度あなたに逢いたい」という強い想いが、時間も空間も超えて巻き起こす壮大なラブ・ストーリー。妻の梢(柴咲)と娘の瑠璃(菊池)を突然の事故で亡くし、悲しみに暮れる小山内堅(大泉)が、数奇な運命に巻き込まれていくさまが描かれる。

 廣木監督は豪華なキャスティングに「みんなよく出てくれたなぁーって」と感謝しきり。主人公の小山内堅役を務めた大泉は、作品について、「僕は家族のシーンが好きですね。柴咲さんは、本当に“お母さん”という感じで……。今はもう撮影した時の梢さんとは変わり果ててしまったんですけどね」と柴咲の(ヴィジュアルの)変貌に驚きながらも劇中での母親ぶりを称賛した。また、大泉は「一つだけ慣れなかったのは、ものすごくノロけるんです、この夫婦は。生まれ変わったら、こういう夫婦がいいな……」とコメントした。


 そんな大泉と共演した柴咲は「本当に偉大です。ものすごい安心感です。お芝居の動きとかでも、大泉さんだとより良いシーンにしようと思えるんです。包容力があるんです。オープンに相談が出来ます」と絶大な信頼を寄せていることを明かした。


 「Snow Manの目黒 蓮です」と挨拶した目黒に、大泉は「目黒くんはいつも”Snow Manの”って言うんだよね。文句のつけようがない好青年だけれど、どうもうさんくさい……」となぜか不信感を募らせる。

 目黒が大泉との共演を「メチャメチャ嬉しかったです。いろいろなことを教えていただきました。勉強になることがたくさんありました」と大泉の芝居から刺激を受けることがたくさんあったことへの尊敬と感謝の言葉を述べても、大泉は「目黒くんの非の打ち所がないところがね、好きじゃないんですよ。かっこいいし、礼儀も正しい。先輩を立ててくれる。どうも怪しいんだよなぁ。わたしは信じちゃいませんよ」と目黒の“好青年ぶり”に疑いの目を向け、「ぶっちゃけ、バラエティーで共演してみようよ。一年間Snow Manを休んでTEAM NACSに参加してよ」と誘って会場に爆笑を誘った。
 小山内の娘と同じ名を持つ謎めいた女性、正木瑠璃役を務めた有森は目黒との共演で「10日間くらい撮影がご一緒でした。いい緊張感を持って向き合えたと思います」と語った。目黒も「最初から信頼関係を築いていけたら……」と真摯に向き合ったことを告白した。単独での映画は初出演となる目黒は、正木瑠璃と許されざる恋に落ちる三角役を演じた。


 またこの日は、生まれ変わりがテーマとなる映画にちなんで、「もし生まれ変わったらなりたいものや人は?」という質問が振られると、廣木監督は「昔飼っていた犬」。それを聞いた大泉は大爆笑。柴咲は「大きなワシになりたい。北海道でつがいのワシを見たことがあって、かっこよかった」。菊池は「葉っぱになりたい。夏に芽吹いて、秋に散る……。ちゃんと光合成してるし、うらやましい」。大泉は首をかしげながら「葉っぱはやだなぁ」とポツリ。


 田中は「俳優は、与えられた仕事をする人なので、脚本家とか、ゼロから作れる人になりたい」。たとえば?と名前を聞かれると、田中は「レオナルド・ダ・ヴィンチかな」と答え、大泉から「レオ!?イイネ」をもらっていた。


 伊藤は「ほんとに、自分。一回の人生じゃ足りない。もっと時間があればいいな。周りにいる人が好きすぎて、人生また繰り返したい」。有村は「脚本を書ける方ってすごいなと思うんです。文才のある人に憧れます」。


 目黒は「漁師さんになりたい。でも命の危険があると思うので、自然を相手に農家さんになって、たまに釣りに行く人がいい」と応えると、目黒の回答に不満を持った大泉は、「漁師さんに憧れたのに、最終的にはたまに釣れればいいの!?」と”いい人目黒”への嫉妬なのか、ツッコミまくっていた。そんな大泉は「ケタ違いの大金持ち」と答え、周りはちょっと引いていた。


最後に大泉は、「ヒューマンな心温まる映画です。観終わった後にいろんなお話をしたくなる映画だと思います。あなたの大切な方と観てください」と映画をアピールした。

登壇者:大泉 洋、柴咲コウ、有村架純、目 黒蓮(Snow Man)、田中 圭、伊藤沙莉、菊池日菜子、廣木隆一監督

(取材・文・写真:福住佐知子)

公開表記

配給:松竹株式会社
12月2日(金) 全国公開

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