イベント・舞台挨拶

『森の中のレストラン』公開記念初日舞台挨拶

©森の中のレストラン製作委員会2022

 人里離れた森の奥にあるレストランを舞台に、孤独なシェフと絶望を抱えこの森へとやってきた少女との出会いを描いた映画『森の中のレストラン』が、11月19(土)に新宿K’s Cinemaで初日を迎え、主演の船ヶ山哲、ヒロイン役の畑 芽育、小宮孝泰、泉原航一監督が舞台挨拶を行った。場内は男性と女性、グループで、幅広い年齢層のお客様で満席のスタートとなった。

 大きな拍手で迎えられ、まず一言ずつ挨拶。「船ヶ山です。皆さん、お忙しい中お越しいただきありがとうございます」、「小島沙耶役を演じました畑 芽育です。今日はお忙しい中劇場まで足を運んで下さってありがとうございます」、「猟師の欣二役をやりました小宮です。いつも客席のほうで観ている劇場なので、ここで話せるのは幸せです」、「監督をやらせていただきました泉原です。ありがとうございます」。
 その後質疑応答に移った。自殺、DVの問題等重いテーマと、華やかな料理を描いている。このテーマを映画にしたきっかけを問われ、監督は「ゲート・キーパーという言葉を始めて知った時に、それを映画にしようと思いました。どう落とし込むかと考えた時、命を頂くということから、食べものが浮かんで、料理が結びついていきました」と語る。


 それぞれの役柄について、悲しい過去がある三ツ星レストランの腕利き料理人役の船ヶ山は、「考えていることと演じていることを分離させることが難しかったです。娘を失って死にたいと思っている心を分離させた状態で、身体が憶えているレストランの仕事を演じるということをするのが難しかったです。実は20年前に料理をやっていたんですが、久しぶりに包丁を持ったので雰囲気だけでやっていました」。


 絶望を抱える笑顔が少ない役だった畑 芽育は、「全編難しかったです。リハーサルから中学生らしく、とずっと監督に言われていて、試行錯誤して演じました」。


 猟師役で鹿をさばいたり、ライフルを持ったりという小宮は「西村 晃さんの『マタギ』を参考に見たりしたのですが、途中でこれじゃあなと思って(笑)。一番難しいのが薪割りでした。映像で見たりしたのですが、撮影場所の近くに薪割りをする方がいて、全然違うことを言われました。その後また違う猟師さんに、また違うことを言われました(笑)」と笑いを誘った。また撮影中、罠を扱う場所で、本当に指を挟み、2ヵ月ぐらい痛かったとのこと。初めて知る監督とキャスト陣はびっくりしていた。


 森の中の撮影などが多かったため、何か苦労や困ったことがあったかという質問に対し船ヶ山は「ちょうど1年前ぐらいで、コロナが蔓延していた時だったので、森の中だったので、他に影響を受けることもなく撮影が進行できて良かったです。」。畑は「寒かったです。土が濡れていて大変でした」と答える。小宮が「俺も少し座るぐらいだったけど、嫌だった」と同意すると、「そこに寝ていなければいけなかったので、それが辛かったです」と話す畑。「見つけちゃったんですよ。ここだ、と」と少し申し訳ない感じで答える監督に、「ふふっ」と畑は笑って答えていた。
 和やかな会話で舞台挨拶が続き、最後に一言ずつ締めの言葉を。船ヶ山は、「これが僕のデビュー作で、初主演作です。撮影中は逃げずに、確実にひとつずつこなしていくと、楽しむ余裕はありませんでした。でもこうやって時間が過ぎると、楽しかったなということが後から来ました。数日後に改めて観て、また実感したいと思います」と語る。畑は「オーディションで出演が決まったのですが、今まで演じてきた中で一番暗く、重苦しい役だったのかなと思います。演じきった後にやりきったなと思える達成感のある役でした。作っている時はどうなるんだろうと思っていたのですが、実際に観てみて、映像がきれいだったりとか、話が素敵なお話だったりするので、頑張ってよかったなと思います」、小宮は「この映画の中で、お料理がおいしそうに見えるので、それを感じていただければいいのではと思います」と真面目に結んだ。
 『森の中のレストラン』は、本日より全国順次公開。

登壇者:船ヶ山哲、畑 芽育、小宮孝泰、泉原航一監督

(オフィシャル素材提供)

公開表記

配給:NeedyGreedy フルモテルモ
11月19日(土)よりK’s Cinemaほか 全国順次公開中

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