イベント・舞台挨拶

『映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう』公開記念舞台挨拶

©2022 原ゆたか/ポプラ社,映画かいけつゾロリ製作委員会

 『映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう』の公開を記念して12月10日(土)に都内劇場で舞台挨拶が開催。声優を務めた山寺宏一、愛河里花子、くまいもとこ、梶 裕貴、と原作者の原ゆたか、緒方隆秀監督が登壇した。本作でゾロリは、歌手を志す少女・ヒポポ(生田絵梨花)を支える“音楽プロデューサー”として奮闘したが、山寺は「やはりいいですねぇ、プロデューサー! 昔からプロデューサーに憧れていて、何をするのか分かんないけど、なんとなくプロデューサーっていいな!と思ってました。素晴らしい体験をすることできました」と上機嫌で語った。

 愛河、くまいのイシシ&ノシシの兄弟もラップに挑戦しているが、愛河は「私たちも、かれこれ20年兄弟をやってますので、息ピッタリで楽しくやらせてもらいました!」とふり返り、くまいは「ラップって歌う機会があんまりないんで、すごく楽しかったです。ぜひCD化を!」とアピールした。


 梶演じるビートは、本作が映画初登場! 山寺の「ようこそ! 『映画ゾロリ』の世界へ!」という言葉に梶さんは「嬉しいです」と満面の笑みを浮かべ「映画になると、こうやって皆さんとお会いする機会もあるし、お話もスケールも大きくなるし、ビートは歌よりもアクションとかで盛り上げていたけど、僕自身、この作品を見て、歌詞にも楽曲の壮大さにも圧倒されました」と語る。そんな梶に、熱血少年のビートにちなんで、最近の熱血エピソードを尋ねると「やっぱり、この映画の収録ですね。ビートは一瞬で声がなくなるくらい叫ぶんです。次の仕事がどうなろうと燃え尽きる! というくらいの思いで叫んでました。気持ち良いです!」と力強く語ってくれた。


 そして、緒方監督は本作が初の長編映画監督作となったが「『ゾロリ』という、歴史ある作品を諸先輩からバトン受け継いで、プレッシャーもありましたけど、ヒポポと同じということで、ヒポポに思いを込めて一生懸命作らせていただきました!」とふり返った。
 原先生は、劇中歌の作詞を担当したが「子どもに届く詞でなきゃいけないし、説明的過ぎるかな?と悩んだりもしたけど、プロの作曲家と歌手のすごさで、自分に力をもらっているかのような感じがしてきて『なかなか名曲じゃないか!』と思いました。田中公平さんが素晴らしい曲を作ってくれたし、編曲の中村 博さんはヒポポのギターも弾いてくれて、そこから監督はほとんどCGも使わずヒポポの細やかな動きを作ってくれました。みんなが『ゾロリ』を愛して、サービスしてくれて、良いアニメにしてくれました」と満足そうに語っていた。
 この日は、自信を持てなかったヒポポが弱さを受け入れて前向きになっていくさまにちなんで、登壇陣に「前向きになる方法」を質問。山寺の答えは「おいしいもの食べること!」。山寺は「最近、オーディションに落ちたりして、この歳で落ちるってどういうこと!? しかも2つ続けて……!! いま、3つ目も危ないんです……(苦笑)」と明かしつつ、「でも、そんな時でもおいしいものを食べると笑顔になっている自分がいるんです」と“食”に勇気をもらっていると明かしてくれた。
 愛河は「仲のいい友達や家族としゃべること。好きな人たちとしゃべくりまくって充電して、癒されて前を向きます」と語り、くまいは「温泉が好きなので、前向きになるためにも後ろ向きになるためにも温泉に浸かって(笑)、おいしいものを食べまくります。日帰りの温泉に一日中いて、ダラダラゴロゴロして帰ります。あとはドライブやツーリングも好きなので、とにかく外に出ます」と充電方法を明かしてくれた。
さんは「私事ですが、最近、子どもが生まれまして……」と照れくさそうに語り、会場は温かい祝福の拍手に包まれ、山寺らからは「パパ!」との声が飛ぶ。そして「子どもの姿を見ると、それだけで前向きになって頑張ろう! と勇気や活力がもらえます。(客席にいる小学生の)みんなを見ていると、いつか自分の子にも『ゾロリ』を観せたい、ビートのセリフを聞かせてあげたいと改めて思いました。何年後かに、一緒に客席に座って映画を観る日が来たらと思います」と嬉しそうに語っていた。
 また、この日の舞台挨拶では、原先生が原作シリーズ71巻目「かいけつゾロリ にんじゃおばけあらわる!」の刊行により「同一作者により物語とイラストが執筆された単一児童書シリーズの最多巻数」としてギネス世界記録(TM)に認定されたことを受け、ギネス認定の公式認定証も披露された。
 原先生は「35年、夢中で書いてきたらこんなことになりました。今回の映画の声優の梶さんも生田さんも、小学生の頃に『ゾロリ』を読んでくれていて、そういう人が立派になられて、映画を手伝ってもらえるなんて夢のようです。子どもたちがいろいろ悩んだり、一歩踏み出せない時の勇気の映画にならないかなと思っていて、私も小学生の時、植木 等や寅さんの映画に元気をもらいました。そういう映画を作るのが夢だったんですが、今回はそういう映画にできたと思います。小学生がこれに勇気をもらって、20年後に素晴らしい職業に就いて、また『ゾロリ』を手伝ってくれたら嬉しいなと思っています」と感慨深げに語った。


 山寺は「ギネスですよ!」と感嘆の声を漏らし、愛河は「もしかしたら今日、ここに来てくれている子たちと一緒にスタジオでアフレコをすることがあるかも」と夢を膨らませていた。
 舞台挨拶の最後に山寺が「子どもだけでなく大人も元気になれる映画です!」と呼びかけ、緒方監督は「この映画は、実は小学生の頃に『ゾロリ』を読んでいた若いスタッフが集まって作った映画です。若手スタッフにとって、映画の仕事というのは一つの到達点であり、200%の力を出して作ってもらいました。少しでも思いが届いていたら幸せです。ありがとうございました」と語り、温かい拍手の中、舞台挨拶は幕を閉じた。

登壇者:山寺宏一、愛河里花子、くまいもとこ、梶 裕貴、原ゆたか(原作者)、緒方隆秀監督

(オフィシャル素材提供)

公開表記

  配給:東京テアトル
 2022年12月9日(金) 全国ロードショー!

関連作品

スポンサーリンク
シェアする
サイト 管理者をフォローする
Translate »
タイトルとURLをコピーしました