イベント・舞台挨拶

『ケイコ 目を澄ませて』大ヒット御礼舞台挨拶

©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

 第72回ベルリン国際映画祭ほか21の映画祭に出品され世界から注目を集める三宅 唱監督の映画『ケイコ 目を澄ませて』が絶賛公開中! その大ヒット御礼舞台挨拶が1月11日(水)に都内劇場で行われ、主演の岸井ゆきのと三宅 唱監督が参加した。

 昨年12月16日の公開初日から作品を絶賛する口コミが映画ファンを中心にSNSで一気に広がり、その週の初日満足度ランキングで第1位を獲得。毎日映画コンクールやブルーリボン賞など国内映画祭でも次々にノミネートされるなど話題に。
 公開から3週間を迎えて岸井は「いまだにちゃんとずっと上映が続いているのが嬉しい」とロングラン上映を喜びながら「SNSなどで感想を発信してくださる方が多くて、自分の知らないところまで作品が飛び立っていることを感じます」と反響を実感。三宅監督はSNS上の『映画館で観て良かった』などのコメントについて「僕らも映画館で観てほしいと思って作ったものをそうやって受け取ってくれたのが嬉しい。『映画館いいっすよね!』とリプライしたいくらい」と喜んでいた。

 また岸井はコロナ禍でのトレーニング&撮影を振り返り「撮影前のトレーニングはマスクをしながらだったので、肺活量がだいぶ鍛えられました。撮影本番ではマスクはなかったので、撮影時のほうが息を吸えたので楽でした」とマスク着用ならではのあるあるを体感。三宅監督はコロナ禍を舞台にした理由について「撮影当時はマスクのない世界を描くということは想像できなかった」と明かし「ここ数年、僕らもケイコ同様にいろいろなことを感じながら生きてきたので、この映画を観る上でもそんな思いが影響していると思う」と述べた。

 聴覚障害と向き合いながら、実際にプロ・ボクサーとして活躍した小笠原恵子さんをモデルにした主人公ケイコを演じた岸井は、現在もボクシングトレーニングを続けているという。「今の自分であの時のケイコに勝ちたいと思う。まだケイコを追いかけている印象があって、ケイコみたいにかっこよくなりたいとも思う。撮影当時に比べて私のパンチは軽いけれど、スピードでは勝てるのでは?」とケイコをライバル視。繰り出してスカッとするパンチは「フック」だと言い「パンチを出して一番衝撃が来るし、受け止めている感じもあるし、投げている感じもあって、その両方を体で感じることができる。撮影当時はフックの練習で腕の付け根の筋肉がムキムキになって、ガツンとパンチが入るようになりました」と満足そうに報告した。

 また余韻の残るラスト・カットについて話題が及ぶと、岸井は「言葉には出来ない時間が流れていたというか。監督からも感情面での演出や注文もなかったので、どんな顔をしようかと。そして自分自身で、どんな顔になるのかなと。3回くらい撮りました」と回想。この3回という数字について三宅監督は「実は終わりたくないという気持ちがあって……。俳優さんからしたらたまったものじゃないと思うけれど、何度も見たかった」とまさかの理由を述べると、岸井は「そういうことか……。納得しました!」と膝を叩いていた。

 2023年の抱負について聞かれた岸井は「種から植物を育てていて、ハーブと野菜が去年芽吹きました。今年はその野菜を自分で獲って食べたい」と笑顔で「土から芽吹いたときは感動! 継続的に水と愛情を与えています。毎日育った葉っぱを見て『どんなんだい?』と見ている時間が大好き」と栽培にハマっているようだった。
 一方、撮影前から岸井と共にボクシング・トレーニングに励んでいた三宅監督は「ボクシング・トレーニングを再開できたら嬉しい」と抱負。すると現在もトレーニング継続中の岸井は「あ!言いましたね!?」と声を弾ませて、「この身長差で戦える日がまた来るんですね!?」と三宅監督との再戦を期待していた。

 最後に岸井は「何度も本作を観てくださった方が多く居て嬉しいです。これからも、皆さんの力でもっとこの作品が羽ばたいていくことを願っています」と益々のヒットを託した。

登壇者:岸井ゆきの、三宅 唱監督

(オフィシャル素材提供)

公開表記

配給:ハピネットファントム・スタジオ
2022年12月16日(金) テアトル新宿ほか全国公開

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