イベント・舞台挨拶

『エゴイスト』公開記念トークイベント

©2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会

 第35回東京国際映画祭コンペティション部門選出を皮切りにアジア・フィルム・アワード(アジア全域版アカデミー賞)など世界的評価続々! 映画『エゴイスト』が現在絶賛公開中。2月24日(金)、上映終了後、故高山 真と親交のあったドリアン・ロロブリジーダ(『エゴイスト』出演)、成田 全(ライター)、じょん(新宿二丁目のママ)によるトークイベントが実施された。

 華やかな白とブルーのドラァグクイーン姿で登壇したドリアン・ロロブリジーダから、今回で4度目のテアトル新宿でのイベントで「過去3回と違い、毒気のある時間をお届けする」と最初に挨拶。続いて新宿二丁目のゲイバーで働き生前の高山 真と親交があり、「好きなだけ高山の悪口を言ってもいいと言われて来た」とじょん。最後に高山 真とは大学の時から30年の付き合いのある成田 全が「あぶなくなったら止める役は自分」であると付け加えてイベントは大きな拍手に包まれ始まった。

 高山 真とのエピソードについては、ドリアン・ロロブリジーダが十数年前当時流行っていたSNS“mixi”で高山の日記を定期的に見ていたと言う。当時どんな人から分からずも高山 真の文章が素晴らしいと思っていたところ、突然高山からのDMから関係が始まったと振り返る。当日のDMの内容を読み上げると、自身の日記は基本的に友人しか訪れないので不思議な気持ちであること、そして自身が友人の顔ですら会わないと1ヵ月で忘れるばばあであることなどを、嫌みたらしく丁寧な文章のDMであった。その文章は、本人の人となりがとても分かる文章であったと当時の印象を語った。そこからメッセージで何回かやりとりし、2017年になって対面で初めて会った。会った時は、新宿二丁目のあるお店で隣で賑やかなお姉さんがいるなあと思ったらそれが高山 真本人であったのが最初であった。そこからリアルでの付き合いが始まり、高山 真は、ドリアン・ロロブリジーダの活動を応援し、最後の思い出はお店で2人で飲んだことであると思い出を振り返った。

 続いてじょんは高山との初対面は自身のお店あったと言う。お店では昭和歌謡を流しているが、6~7年前に高山 真に歌謡曲マウンティングをされたことがきっかけであると語ると、ドリアン・ロロブリジーダが「大丈夫? こんな話で」と会場の笑いを誘う。そこでドリアン・ロロブリジーダは「高山 真が聖人君主みたいになっているのが許せない」とそんな人でないと3人とも同意したところで成田 全が高山 真の妹より「美化された高山 真だけでなくいじわるな姿も」とのことで家族からのメッセージに「じゃあいいよね」と再度会場が笑いで包まれた。

 話は変わり、高山 真がどんな人だったのか鈴木亮平から取材をされたときの話となる。ご本人がどんな人だったのかいろんなエピソードを話すと演技するのが「難しい」と鈴木亮平は悩んでいたと言う。そんな鈴木亮平をじょんは「すごくいいバランスでできた」と思ったという。そして、特にイデミスギノのケーキを食べ説明するシーンは、高山 真に3人とも連れられて行かれ同じことを経験したことを振り返った。

 そして実は本作のあるシーンで、浩輔(鈴木亮平)が聞こえるか聞こえないかの声で松田聖子の『風立ちぬ』を歌っていると言う。成田は松永監督曰く、「高山さんがよく“喉に松田聖子が住んでいる“と自称していたという話を聞いて、撮影の前日に入れた」と話し、また鈴木亮平が浩輔を演じるにあたって高山 真のご家族にインタビューをした際、「亡くなる少し前に病室のベッドで、高山の大好きな松田聖子の曲を流しても全部首を横に振ったが、『風立ちぬ』で首を縦に振った」というエピソードからも来ているという。ここでドリアン・ロロブリジーダは『風立ちぬ』の歌詞の朗読をすると、「高山からのメッセージだと思うのでぜひ聴いてください」と隠されたシーンの秘話を明かした。

 最後に”『高山 真』とは”と問われると、ドリアン・ロロブリジーダは「パンフレットにも書きましたが、キャンプ精神、エスプリ、オカマの意地悪。二丁目大学の教授ですね。いろいろ教わりました」と短くも高山を象徴する言葉で表現。じょんは「シンプル・イズ・ベストで好きなことしか貫かない。そういう生きざまが好きだった。最後にうちの店に来た時も忙しくてなかなか話せなかったからいっぱい後悔はあるけど、あのババアの分逞しく生きてやろうと思いました」と高山への愛を語った。30年来の友人である成田は「打てば響く人、なんでも返してくれる人。だから今話し相手がいなくて困っている」とどこか寂しげに呟いていた。
 高山は生前「これ以上の恋はもうないから満足」と周囲によく話していたそうで、その恋がもととなり自伝的小説「エゴイスト」が生まれた。
 「もうそろそろ成仏してくれればいいんですけど(笑)」「するかな~(笑)?」と愛溢れる冗談でイベントを締めくくった。

 登壇者:ドリアン・ロロブリジーダ、じょん(新宿二丁目のママ)、成田 全(ライター)

公開表記

配給:東京テアトル
2023年2月10日 全国公開

 (オフィシャル素材提供)

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