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ファッションの世界を通して日常の美を追求するアート・ドキュメンタリー『うつろいの時をまとう』第41回モントリオール国際芸術映画祭出品決定!

ⒸGROUP GENDAI FILMS CO., LTD.

 3月25日(土)より公開するドキュメンタリー映画『うつろいの時をまとう』(三宅 流監督)が、3月14日よりカナダで開催される第41回モントリオール国際芸術映画祭のオフィシャル・セレクションに出品され、ワールドプレミア上映されることが決定した。さらに、独自の視点でファッションを生み出す服飾ブランドmatohu(まとふ)の創作の裏側が見られる本編映像が新たに解禁となった。

世界最大級のアート映画祭に正式出品&ワールドプレミア上映決定!

 モントリオール国際芸術映画祭は、カナダのモントリオールで毎年3月に開催される、今年で41回目を迎える歴史ある映画祭。アニメーション、建築、現代美術、ダンス、デザイン、文学、音楽、絵画、写真などの芸術に関する映像作品が集まる映画祭としては世界最大級と呼ばれている。

International Festival of Films on Art
The International Festival of Films on Art (FIFA) is dedicated to the international promotion and distribution of films ...

 過去には日本からは、本作へコメントを寄せた現代美術家・束芋による『tabi-imo: Tabaimo 2011-2017』(17)やファッションデザイナー ヨウジヤマモトの創作現場に迫る『ヨウジヤマモト~時空を超える黒~(Yohji Yamamoto: Rebel in Black)』(19)、建築家・安藤忠雄が日本の子どもたちの未来について語る『安藤忠雄 次世代へ告ぐ』(20)、今年に日本で劇場公開予定の『マゴーネ 土田康彦「運命の交差点」についての研究』(23)が出品されてきた。
 日本の美意識をコンセプトにしたmatohuの創作に迫った本作が、由緒あるアートの映画祭で、また世界でどう評価されるのか、期待が高まる。
 監督を務める三宅 流は、これまで実験的なドキュメンタリー映画の制作を発表する度に世界各国の映画祭で上映されてきたが、本映画祭への出品は今作が初。
 今回、オフィシャル・セレクションへの選定を受けて、三宅監督から喜びのコメントが到着した。
 「モントリオール国際芸術映画祭は40年以上続く、世界最大の芸術映画祭です。私は20年近く前からドキュメンタリーを製作し始め、作品が完成するたびに毎回この映画祭にエントリーし続けてきましたが、なかなか選ばれることができませんでした。今回ようやく作品が選ばれて念願がかない、感慨深いものがあります。商業ベースに乗りにくいアートドキュメンタリーですが、これを第一歩としてこの作品を世界に広げていくために頑張っていきたいと思います」。

 本映画祭は3月14日から26日まで現地で開催され、3月24日から4月2日まではオンラインで開催され、三宅監督は開催期間に現地入りする予定となっている。

デザイナーが日々の生活からインスピレーションを得る本編映像の一部も解禁!

 あわせて解禁となった本編映像は、matohuのデザイナーである堀畑裕之と関口真希子が、街を歩きながら、地面や壁、電柱といったコンクリートのひび割れやシミ、塗装が剝がれた錆、あるいは表面が擦れた苔など、身の周りに溢れるささやかな美を拾い上げ、スマートフォンのカメラで収める場面。そういった日常の何気ないものから得た着想や気づきが、一着の服として昇華される様子、デザイナーの思考の流れが映し出されている。
 この一連の場面では、日本人が焼物や骨董などの器に見られる微妙な濃淡やひび割れ、使い込まれた染みや擦れなどを愛でてきた古来からある美意識にmatohuが着目し、「無地の美」として発表してきたコンセプトの実践が表されており、一見、何もないように見えるところの中から無限のテクスチャーや色合いを見出す彼らの創作の哲学、日常のありふれたものの中から心を開いて美や豊かさを発見する視点を端的に見ることができる。

公開表記

 製作・配給:グループ現代
 3月25日(土) シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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