イントロダクション
映画『レンタル×ファミリー』が6月10日(土)より渋谷・ユーロスペースほかにて全国ロードショーが決定した。人間をレンタルするという実在のサービスをもとにしたフィクションでありながら、ドキュメンタリーのように生々しい描写が見るものの価値観を根底から揺るがす怪作。
【人間レンタル屋】とは、依頼者の要望に答え、彼氏彼女代行、結婚式の代理出席、謝罪代行などさまざまな代行人を“演じる”サービス。演じる人は多岐に渡り、要望によって方言や英語まで習得する。そして時には「家族」を演じることもある――。現代社会において家族とはなんなのか、幸せとはなんなのか。本作は見るもののリテラシーを問い、価値観を根底から揺さぶってくる。
依頼者の家族を演じる【人間レンタル屋】の主人公・三上に塩谷 瞬。夫のDVに耐えかね、シングルマザーとなった依頼人・朋子に「全裸監督」などで演技力が高く評価されている川上なな実。依頼人の母を突然亡くし、それまで父だと思っていた三上から真実を伝えられる“娘”・菜々子を700人のオーディションから選ばれた白石優愛。さらにはでんでん、野見隆明、鈴木ふみ奈など個性的なキャストが揃い、いびつで滑稽で哀しい人間ドラマが誕生した。
監督は井筒和幸に師事し、助監督として堤 幸彦、中島哲也らの作品に参加、デビュー作『エターナル・マリア』がスマッシュヒットし、今回が長編2作目となる阪本武仁。家族レンタルサービスなどを展開する石井裕一の著書【人間レンタル屋】を実写映画化した。
ストーリー
子どものために父親を“レンタル”するシングルマザー。束の間の幸せを得る人、金で買える幸せにやがて依存していく人、そして“父親”が実は雇われていた他人だったということを知った子ども――。家族の在り方も、幸せの価値も多種多様な現代社会で生まれた実在のサービス【人間レンタル屋】。時代のニーズに応え人の幸せを願い、仕事に真摯に向き合おうとする主人公とサービスにまつわる3つの家族の物語が生々しく綴られる。彼らがたどりついた結末とは……。
(2023年、日本、上映時間:107分)
キャスト&スタッフ
出演:塩谷 瞬、川上なな実、白石優愛/川面千晶、埜本幸良、鈴木ふみ奈、亀島一徳、内山由香莉、みょんふぁ、しおん、丸﨑 琴、鈴木達也 原島正喜、安田成穂、古川奈苗、中野慧治、根岸 花 仗桐安、 入月みき、真野未華、水原睦実、松本深優、石井裕一、野見隆明/でんでん
脚本・監督:阪本武仁
プロデューサー:南 陽、小林加奈
共同プロデューサー:和田裕之
脚本:土屋和彦、宮沢厚希、ナカムラユーキ
撮影:飯田佳之、戚世、中村祐樹
音楽:原 夕輝
原作:石井裕一「人間レンタル屋」(鉄人社)
ギャラリー
予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
公開表記
配給:Atemo
6月10日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国ロードショー
(オフィシャル素材提供)