イベント・舞台挨拶

『ロストケア』スペシャルトークイベント

©2023「ロストケア」製作委員会

 松山ケンイチ×長澤まさみ、初共演の二人が入魂の演技で激突する、社会派エンターテインメント、映画『ロストケア』が3月24日より全国公開中。

 公開から10日が経った4月3日(月)。作品の問いかける「家族のあり方と尊厳の意味」に多くの観客が共鳴し、話題をあつめる映画『ロストケア』。熱い反響に応えるべく、テアトル新宿にて鈴鹿央士と前田 哲監督が登壇する、スペシャルトークイベントが開催された。
 上映後の熱い空気のなか、二人が登場すると、割れんばかりの拍手が鳴り響く。登壇すると、周りからの反響について聞かれる二人。公開前日に開催された前夜祭イベントに、自身の母と兄が参加していたという鈴鹿は、「3人で話しました。介護が必要になったときのお母さんの意見を聞いたのですが、「何も気にせずそのまま生きててね」と言ってくれました。それもそれで愛だなと思いました。介護は先のことと考えていたのですが、いつ何が起こるか分からないですね。明日元気に生きている保証はどこにもないからこそ、ちゃんと考えておきたいなと、松山さんとも話してました」と、家族で介護について考えるきっかけになったことを明かす。さらに、「若い人たちの力は強いと思うので、そういう人たちにぜひ観て考えてほしいと思います」と、同世代の若者にこそ観てほしいと訴えた。前田監督は「僕の両親は老人ホームに入っていますが、元気です。車イスで映画館に行ったようなのですが、父は寝てしまったようで、母が怒りながら観てたと聞きました(笑)。相変わらずだなと思いました」と、両親のエピソードを語った。


 本作の出演はオーディションで決定したという鈴鹿。前田監督は「19歳の時でしたかね、3~4年前。役の年齢より若いのですが、どうしても鈴鹿君に会いたくて、事務所さんにお願いしたんです。会うと思った以上の方でした。年齢を超えてこの役は彼にやってほしいと思いました。こんなに素敵な人を選ばずして誰を選ぶと(笑)。松山さんも長澤さんもスタッフも全員、央士くんのことが大好きなんですよ」と、オーディションを行ってから撮影までの日々を振り返る。鈴鹿も、「役が25~26歳の役なので、今の自分ではできないのかなと思いました。でもオーディションの最後に、“何をしゃべってもいいよ”と言われて、泣きながら思ったことを話したのを覚えてます」と、一緒に振り返る。そしてオーディションで獲得したのは検察事務官という役どころ。服装や眼鏡といった衣装のこだわりの他にも、新聞の切り抜きや介護殺人のドキュメンタリーなどを資料として見ながら、役作りに励んだという。

 さらに話題は、昨年鈴鹿が出演し、日本中で大きな反響を呼んだドラマ「silent」に。実はドラマの監督である風間太樹は、前田監督のゼミの教え子であり、実の息子のように可愛がっている存在だという。「silent」と『ロストケア』でその両監督の現場を体感した鈴鹿は、「前田監督は撮影中ずっとカメラの横に立たれるのですが、風間監督もたまに立たれるんです。お芝居をしていると、その瞬間だけ生まれるものがあるのですが、そういった小さいところまで、近くで見ていてくださるのが似ているのかと思います」と話すと、「役者と向き合うことが大事だと思っています。役者が演じることが全てなので」と、撮影へのこだわりを明かした前田監督。「silent」との意外な関係性が明らかになった。
 そして、本イベントにあわせて、検察事務官の椎名(鈴鹿央士)と検事の大友(長澤まさみ)が、斯波(松山ケンイチ)が起こした事件を通じて今まで目を瞑ってきた「介護」の問題に直面し語り合う、本編映像(見たいモノと見たくないモノ編)も解禁された。実はこのシーンの台詞にはエピソードがあるという前田監督。「オーディションの時に聞いた言葉を活かしました。央士くん自身の言葉であり、(央士くんが)思っていたことなんです。とてもいいシーンになりました」と語るように、実際に鈴鹿のオーディションの際に話した言葉を、本編のシーンの台詞として活かしたのだという。鈴鹿の本音が垣間見えると言っても過言ではないその本編映像も、ぜひご覧いただきたい。

 イベントの最後に行われたのは、観客からの生の感想を聞くコーナー。たまたま来場をしていたという前田監督の高校の同級生からの熱いメッセージが送られるなど、イベントは終始温かい空気に満ちた様子で、幕を閉じた。

 登壇者:鈴鹿央士、前田 哲監督

公開表記

 配給:東京テアトル 日活
 全国公開中

(オフィシャル素材提供)

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