イベント・舞台挨拶

『それいけ!ゲートボールさくら組』完成披露上映会

©2023「それいけ!ゲートボールさくら組」製作委員会

 映画『それいけ!ゲートボールさくら組』の完成披露上映会が都内で行なわれ、舞台挨拶に主演の藤 竜也を筆頭に共演した石倉三郎、森次晃嗣、山口果林、田中美里、小倉一郎、大門正明、メガホンを取った野田孝則監督の合計8名が集結した。


 本作は、高校時代にラグビー部だった織田桃次郎(藤)が、元ラグビー部の仲間たちと一緒にマネジャーだったサクラ(山口)が経営するデイサービス“桜ハウス”を立て直すために「チームさくら組」を60年ぶりに結成。ゲートボールの大会に出場して優勝を目指し奮闘する物語。

 藤は「2年位前、コロナ渦で撮影をしました。私はゲートボールなめてましたね。たいしたことないだろうと思っていたら、大変でした(苦笑)。私はめったにNGを出さないんですが、今回は苦労しました。ずいぶんNG出しましたね」とプレイ・シーンに苦戦したことを明かした。また、藤は「コロナを吹き飛ばすくらいのテンションで、私たち全員が演技をしています。楽しいものになっていると思います」と撮影を振り返った。

 プロデューサーの村岡克彦氏の提案から“ゲートボール”が題材となったことを明かした野田監督は、最悪の場合、CGになるかもと考えていたようだが、最終的にはすべて出演者らの映像をそのまま使ったことを明かした。

 石倉もゲートボールシーンの苦労を話し、「こんなにすごいと思いませんでした。徹底的にやったんですよ!」と胸を張った。

 大門は「僕は形から入るタイプなので、1人ぐらい白髪がいても良いかなと思って、床屋さんで6回ぐらい(髪)色を抜きました」と告白。結果的には「若い奴が粋がって銀髪にしてるみたいになっちゃった」とお茶目な笑顔で話した。

 小倉は「今まで、いろいろな俳優さんと共演しましたが、こんなに多くのジジイと共演したのは初めて(笑)。僕もゲートボールは簡単だと思っていたんですが、本当に大変だった」と苦労を吐露した。

 森次は「俳優を50年以上やっていますが石倉ちゃん、大門ちゃん、藤竜也さんとは初共演でした」と話す。さらに、自身が演じたシーンで劇中、赤い老眼鏡をサッと掛ける場面が用意されており、「監督は何か望んでいるのかな~」と思い、67~68年にかけて放送されたTBS系「ウルトラセブン」の主人公・モロボシ・ダンがセブンに変身するときのイメージで装着したことを明かした。お楽しみのシーンとなっている。

 野田監督は「モロボシダンが、歳をとると、こういう(変身用の)ウルトラアイの使い方をするんだろうなという感じで演じてくださいました」と楽そうに話した。

 親子役で、サクラ役を演じた山口と娘役の田中は、ともにNHK朝ドラのヒロイン経験者。山口は71年の「繭子ひとり」、田中は97年の「あぐり」。
 山口は、認知症の症状が出始めている設定の難役。それでも「サクラのようなボケ方だったら、認知症も悪くない、年を重ねる不安が和らいだ」と前向きに話した。

 田中は「山口さん演じるサクラがすごくチャーミングなんでよ。応援してるシーンや私を励ましてくれるシーンは本当に一つひとつの仕草がかわいらしい」と話した。また、多くのベテラン俳優たちとの共演で、「私もこんなにすてきな歳の取り方をしたいなと思いました。ゲートボールは初めてでだったんですけど、すごく楽しかった」と撮影時を振り返った。

 最後に、野田監督が客席に向かって「テーマはゲートボールですが、人生に遅すぎることなんて一つもないということを伝えています。年齢に関係なく、全世代に通じるメッセージだと思います」と作品をアピール。藤は「大いに笑っていだだき、元気をもらえる映画になっています」と自信たっぷりにメッセージを送ってイベントを締めくくった。

 ベテラン俳優陣がスクリーンで大暴れする勧善懲悪、人情喜劇のエンタメムービー。世代を超えて楽しめる作品になっている。

 登壇者:藤 竜也、石倉三郎、森次晃嗣、山口果林、田中美里、小倉一郎、大門正明、野田孝則監督

(取材・文・写真:福住佐知子)

公開表記

 配給:東京テアトル
 5月12日(金) “笑顔満開”ロードショー

(オフィシャル素材提供)

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