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「森田芳光70祭2023」フランス・パリでレトロスペクティブ上映決定!函館でのイベント、東京の上映も引き続き決定

 森田芳光監督生誕70周年記念(没後10年)として、様々なハードルを乗り越え、ほぼすべての作品をBlu-ray化したボックスセット、記念本出版、ゆかりの劇場での特集上映を叶えた2021年。そしてコロナ禍により延期になっていた、フランスはパリでのレトロスペクティブ上映など、新しい夢のプロジェクト「森田芳光70祭2023」の開催が決定した。
 またこの度、森田芳光HP「森田組にようこそ」の日本語、英語、フランス語、韓国語、中国語の5ヵ国語版が完成した。

 自主製作『の・ようなもの』で1981年に商業映画デビューしてから41年、その後邦画メジャーでの大ヒットを連発し、また独自の表現でインディペンデント映画作家としてもその作風を残した森田芳光監督。惜しくも2011年12月20日に61歳でこの世を去ったものの、邦画のあらゆる製作体制にて、日本映画史に豊潤なフィルモグラフィーを遺した。

「森田芳光70祭2023」上映概要

三沢和子(ニューズ・コーポレイション/森田芳光事務所)
 2021年に森田の一年遅れの70歳誕生日と書籍『森田芳光全映画』、「コンプリートの・ようなもの Blu-rayボックス」発売を記念し、各地で開催いたしました上映イベントは、お陰様でたくさんの方々にご覧いただき、森田映画が今も古くなっていないこと、現代の観客にも感動していただけることが分かり、大変嬉しかったです。それと同時に驚いたのは観客のほとんどが初見であったことです。せっかくデジタル素材が出来たので、森田映画がこれからの若い方にも観ていただけるよう、いつまでも忘れられることのないよう、今後も毎年各地で上映を続けて行く所存です。
 4年前から国際交流基金とともに進めて参りました海外での森田特集上映企画も、コロナによる遅れを乗り越え、まずは第一弾として昨年12月にニューヨークのフィルム・アット・リンカーンセンターとの共催を実施、さらにフランスのパリで2023年5月の開催が決定しました!

「森田芳光70祭2023番外編」~函館へ愛を込めて~

 森田は『ときめきに死す』の撮影で丸仙旅館にお世話になったことをご縁に、その後も『キッチン』『海猫』『わたし出すわ』のロケ地に選び、プライベートでも多くの時間を函館で過ごしました。森田芳光ゆかりの地として、森田の書斎コーナーを展示してくださっていたCafe&Deli MARUSENですが、この度、函館ニチロビルの老朽化により取り壊しが決まり、移転することになりました。森田が愛したこの場所で最後にスペシャルな打ち上げをしたくて、宇多丸さんと函館の皆様のお力も借りてニチロビルのMARUSENで森田芳光ラストイベントを開催することになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

海外での上映企画

「森田芳光レトロスペクティブ」第2弾

 会場:フランス・パリ日本文化会館(Maison de la culture du Japon à Paris)大ホール(292席)
 公式HP:https://www.mcjp.fr/ja/agenda-ja/yoshimitsu-morita-ja(外部サイト)
 会期:2023年5月11日(木)~10月7日(土)
 内容:「知られざる監督シリーズ第16弾」として森田芳光監督作品上映
 上映日程:2023年の第一部は13作品、2024年には第二部として残りの作品の上映を検討中

 5月11日(木) 19:30 『家族ゲーム』

©1983 日活/東宝

 5月12日(金) 19:30 『ときめきに死す』

©1984 ハネシネマ

 5月13日(土) 14:30 『(ハル)』

©光和インターナショナル

5月13日(土) 17:30『家族ゲーム』

©1983 日活/東宝

 5月20日(土) 15:00 『わたし出すわ』

©2009 アスミック・エース

 5月27日(土) 15:00 『失楽園』

©1997 「失楽園」製作委員会

 6月8日(木) 19:30 『武士の家計簿』(35mm)

©2003 磯田道史/新潮社 ©2010「武士の家計簿」製作委員会

 6月15日(木) 19:30 『黒い家』

©1999「黒い家」製作委員会

 6月17日(土) 15:00 『僕達急行☆A列車で行こう』

©2012「僕達急行」製作委員会

 7月6日(木) 19:00 『海猫』

©2004「海猫」製作委員会

 7月8日(土) 15:00 『阿修羅のごとく』

©「阿修羅のごとく」製作委員会

 9月2日(土) 17:30 『キッチン』

©光和インターナショナル

 9月7日(木) 19:30 『39 刑法第三十九条』

©光和インターナショナル/松竹

 9月9日(土) 15:00 『黒い家』

©1999「黒い家」製作委員会

 9月23日(土) 15:00 『それから』

©東映

 10月7日(土) 15:00 『失楽園』

©1997 「失楽園」製作委員会

 舞台挨拶:三沢和子により、5/11(木)、12(金)、13(土)実施予定

●2023年秋には韓国ソウルでも「森田芳光特集上映」開催予定

「森田芳光70祭2023番外編」~函館へ愛を込めて~

 会場:Cafe&Deli MARUSEN(函館市大手町5-10 ニチロビル1F)
 公式HP:https://www.cafe-marusen.com/(外部サイト)
 会期:6月10日(土)~11(日)
 内容:①6月10日(土) 18:30~21:30予定/『キッチン』上映とライムスター宇多丸、三沢和子のトークイベント
    ②6月11日(日) 10:00~12:30予定/森田芳光作品ロケ地巡りバスツアー
     コース:谷地頭電停、函館公園、元町公園、外人墓地、五島軒、金森倉庫群など

 5月1日(月) 予約受付開始。(詳細は近日中にHPで発表予定)

 ※ 函館・大手町にある「ニチロビル」とは?

 「旧日魯漁業」の社屋ビルとして、1929年(昭和4年)に1号館が建築されました。(現在の「函館国際ホテル」)完成当時は「東京以北最大のコンクリート建築」と言われていた巨大コンクリートビル。「嫁に出すなら日魯の社員」。そんな言葉が残されている程、当時の日魯漁業の発展は、函館の経済発展を語る上で欠かせない存在。最盛期には1500人以上もの社員がいたとか。
 1932年(昭和7年)に2号館、1937年(昭和12年)に3号館を建設。3号館には後の「HBCホール」となる大講堂があり、当時のコンサートや発表会など多くの催し者が開催され、文化の発信地でもあったニチロビルは、今も函館市民の心の中にたくさんの想い出と共に残っているのです。現在は、残念ながら劇場も閉鎖となり入ることはできませんが、螺旋階段や、窓や天井のモダンさなど、面影を残す部分はところどころに。当時のコンクリート技術と建築した建築士、職人のプライドを感じることができます。

 主催:ニューズ・コーポレイション/Cafe&Deli MARUSEN

その他の上映

 会場:新文芸坐
 会期:12月16日(土)~17日(日)
 公式HP:https://www.shin-bungeiza.com(外部サイト)
  ※ 新文芸坐恒例の森田芳光命日イベント、今年は13回忌となる。(夏にも開催予定)

 会場:大阪 シネ・ヌーヴォ
 会期:秋(予定)
 公式HP:http://www.cinenouveau.com/(外部サイト)

★「⽣誕70周年記念 森⽥芳光監督全作品コンプリート(の・ようなもの)Blu-ray BOX」絶賛発売中
★『森田芳光全映画』リトルモアより発売中:http://www.littlemore.co.jp(外部サイト)

森田芳光公式HP「森田組にようこそ」※ 五か国語版完成!

森田芳光 Morita Yoshimitsu  森田組
いつまでもいると思うな森田芳光 映画監督、森田芳光監督のホームページです。 最新上映情報など

 Twitter:「森田芳光事務所」(@tarimo125)

(オフィシャル素材提供)

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