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『老ナルキソス』東京レインボープライド2023でキャスト・スタッフ総勢15名がパレードに参加!ロサンゼルス・アジアンパシフィック・フィルムフェスティバル出品決定

©2022 老ナルキソス製作委員会

 世界で注目を浴びる『片袖の魚』(21)の東海林毅監督初のオリジナル長編となる本作は、レインボー・リール東京グランプリをはじめ国内外の映画祭で10冠を獲得した自身の傑作短編『老ナルキソス』(2017)の待望の長編化。監督は、自身バイセクシュアル当事者でもあり、主に自主作品の中でLGBTQ+と社会との関わりを探ってきた。
 「ゲイ」という呼び名もまだ一般的ではない時代から日陰者として社会の方隅で生きてきたナルシストの老絵本作家。差別や偏見との闘いの時代を経てすでに性的マイノリティが可視化されたLGBT世代のウリセンボーイ。世代も考え方も違う二人の個人的な関係の中から立ち現れる、同性愛者たちの過去と未来の「家族」にまつわる葛藤の物語だ。パートナーシップ制度は「ある」が同性婚は「ない」という中で、「家族」のあり方を問いかける。

キャストとスタッフ有志が東京レインボープライド2023・パレードに参加!

 4月23日(日)に代々木公園で開催された東京レインボープライド2023では、東海林毅監督、田村泰二郎、水石亜飛夢、日出郎、寺山武志ら出演者、スタッフ総勢約15名が、「Marriage For All Japan 結婚の自由をすべての人に」の梯団に参加し、代々木公園ケヤキ並木道を3番目に出発した。真っ赤なドレス姿で抜群の存在感を放つエンターテイナー日出郎がチームのアイコンとなり、それぞれが役柄の雰囲気を思わせる服装で、約1時間のパレードを行った。

同野外ステージでは、東海林監督が撮った短編映画『変わるまで、生きる』が上映され、トークが行われた。本作『老ナルキソス』の中に、皆で一品持ち寄って開く食事会に、山崎とレオが参加するワン・シーンがある。そのシーンの監修を担当した永易至文さんが事務局長を務めるNPO法人パープル・ハンズの「ちゃぶ台の会」を撮ったドキュメンタリーで、本作のスピンオフともいえる作品である。

©みのむしフィルム

ロサンゼルスにてワールドプレミア決定

 また映画『老ナルキソス』は、5月4日(木・祝)カラ5月13日(土)までロサンゼルスで開催される第39回ロサンゼルス・アジアンパシフィック・フィルムフェスティバル(LAAPFF2023)のNarrative Programs部門に出品されることが決定した。1983年にVISUAL COMMUNICATIONSによって設立されたLAAPFFは、世界中のアジア人&太平洋諸島民に関する映画を紹介する南カリフォルニアで最大の映画祭。アカデミー賞®短編映画賞の選考対象映画祭でもある。上映は現地時間5月12日(金)午後9時からRegal L.A. LIVEで行われ、これが本作のワールドプレミアとなる。東海林毅監督、主演の田村泰二郎が出席予定。

70年代のゲイ雑誌をモチーフとした豪華劇場用パンフレット

 そして、本作の豪華劇場用パンフレットが制作された。古いゲイ雑誌の通信欄を復刻するなど主人公のひとり、山崎が青春時代を過ごした1970年代のゲイ雑誌にリスペクトを捧げたデザイン・内容となっている。表紙絵は画家の海老原靖さん。映画評で北丸雄二さん、久保 豊さん、寄稿で児玉美月さんによる老年クィア映画ガイド、大黒堂ミロさんによるゲイSMルポエッセイ、Marriage for All Japanの佐藤倫子弁護士によるパートナーシップと同性婚の制度・現状解説、パフスクール代表の沢部ひとみさんによるレズビアンの視点から見るあの頃と今を綴ったエッセイ。大塚隆史さん(タックスノットオーナー・造形作家)×青山吉良さん(俳優)×生島 嗣さん(認定NPO法人ぷれいす東京代表)の60~70代の当事者3人による「あの頃と今」をめぐる鼎談。東海林監督と作家のもちぎさん(『ゲイ風俗のもちぎさん』他)による「ゲイ風俗や家庭環境、家族観」についての対談。田村泰二郎、水石亜飛夢、東海林監督のインタビュー。さらに隼人役・寺山武志のゲイ雑誌風グラビア、東海林監督の20歳当時と現在の比較ヌード(いずれも撮影は菅野恒平)など盛りだくさんの内容で全96Pを予定。制作・デザインは、loneliness booksの潟見 陽さん。編集は小沼 理さん。販売価格は1500円を予定。劇場、ECサイトで販売予定。

©2022 老ナルキソス製作委員会

公開表記

 配給:オンリー・ハーツ
 5月20日(土)より新宿K’s cinema 他にて全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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