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イントロダクション
第1回「暮らしの小説大賞」を受賞した「ジャパン・ディグニティ」(髙森美由紀著)が、主演:堀田真由、鶴岡慧子監督で映画化。タイトルを『バカ塗りの娘』とし、2023年秋より全国公開となる。
海外では漆器が「japan」と呼ばれることもあるように、世界から注目を集め、称賛される漆塗り。本作はその中でも、青森の伝統工芸・津軽塗=通称“バカ塗り”をテーマに描かれる物語。
何をやってもうまくいかず、自分に自信が持てない美也子(堀田真由)が、津軽塗職人の寡黙な父・清史郎(小林 薫)との暮らしの中で、幼い頃から触れていた津軽塗に改めて向き合い、次第に自分の進む道を見つけていく――。
素朴で不器用な23歳の美也子(みやこ)を演じるのは、堀田真由。NHK連続テレビ小説「わろてんか」(17)で注目を集め、次々に話題作に出演してきた彼女が、家族への悩み、将来への不安、淡い恋心……どこにでもいる等身大の女性の心情を自然体で繊細に演じ切っている。堀田は、主演作として「実際に職人さんに漆の使い方を伝授していただいたり、津軽弁を話したりと新たな挑戦にドキドキしながらもゆったりと流れる時間に身を委ねながら取り組む日々は、贅沢で忘れられないものとなりました」とコメント。津軽塗と丁寧に、真摯に向き合った撮影を振り返る。美也子の父親で津軽塗の職人・清史郎(せいしろう)役には、日本映画界には欠かせない俳優、小林 薫。「津軽弁が難しかった。何度やっても出来ない発音なんかがあって、現場でも何十回とチェックをうけて苦労しました」と明かした上で、本作について「ギクシャクしていた親子関係が、お互いの存在を身近に感じて、優しい気分になっていくシーンがあります。ボク自身はそのシーンで何だか幸せな気持ちになりました」と話す。監督はベルリン国際映画祭、釜山国際映画祭、バンクーバー国際映画祭など各国の映画祭で高い評価を得て、『過ぐる日のやまねこ』(14)ではマラケシュ国際映画祭で審査員賞を受賞した鶴岡慧子監督。
本作のタイトルにある“バカ塗り”とは、完成までに四十八工程あり、バカに塗って、バカに手間暇かけて、バカに丈夫と言われるほど、“塗っては研ぐ”を繰り返す津軽塗のことを指す言葉。失敗を繰り返しながらも日々を積み重ねていく人生を表しているかのような、日本が誇る津軽塗と、師弟そして父娘の絆を描いた映画が誕生した。
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ストーリー
青森県弘前市。父と暮らす青木美也子は、地元の高校を卒業後、特にやりたいことも見つからず、家計を助けるためにスーパーで働いていた。何をやってもうまくいかず自分に自信の持てない美也子だが、津軽塗職人である父の手伝いは唯一夢中になれるものだった。
しかし津軽塗で高い評価を受けていた祖父の後を継いだ父も、業界の斜陽と共に、津軽塗を続ける気力を失い、気づけば家族もバラバラになっていた。貧乏暮らしと父の身勝手さに愛想を尽かせて出ていった母、家を継がず自由に生きる道を選んだ美容師の兄。そんな二人をよそに堂々と津軽塗の道に進みたいと公言できずにいる美也子だったが、家族や漆塗りと向き合うなかで、ある大きな挑戦をする――。
(2023年、日本、上映時間:118分)
キャスト&スタッフ
出演:堀田真由/坂東龍汰、宮田俊哉、片岡礼子、酒向 芳、松金よね子、篠井英介、鈴木正幸
ジョナゴールド、王林/木野 花、坂本長利/小林 薫
監督:鶴岡慧子
脚本:鶴岡慧子、小嶋健作
原作:髙森美由紀「ジャパン・ディグニティ」(産業編集センター刊)
製作:「バカ塗りの娘」製作委員会
制作プロダクション:アミューズ、映像企画製作部、ザフール
ギャラリー
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予告編
オフィシャル・サイト(外部サイト)
![](https://happinet-phantom.com/bakanuri-movie/images/og2.png)
公式Twitter/Instagram:@bakanuri_movie
公開表記
配給:ハピネットファントム・スタジオ
9月1日(金) 全国公開
8月25日(金) 青森県先行公開
(オフィシャル素材提供)