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『波紋』新興宗教にハマる母VS強気のろう者・息子の恋人の一触即発バトル!?場面写真及び本編映像解禁

©2022 映画「波紋」フィルムパートナーズ

 主演筒井真理子と共演に光石 研、磯村勇斗、柄本 明、キムラ緑子、木野 花、安藤玉恵、江口のりこ、平岩 紙を迎え、日本を代表する映画作家・荻上直子監督がメガホンをとった映画『波紋』。この度、主人公・依子とその息子・拓哉の彼女・珠美が2人きりで東京を観光する本編映像と場面写真が解禁された! 観ているだけで背筋凍るシーンと2人の演技にぜひご注目いただきたい。

 荻上直子監督のオリジナル最新作にして、監督自身が歴代最高の脚本と自負する絶望エンタテインメントの誕生だ。
 監督は、須藤家を通して、現代社会の闇や不安と女性の苦悩を淡々と、ソリッドに描き出す。放射能、介護、新興宗教、障害者差別といった、誰もがどこかで見聞きしたことのある現代社会の問題に次々と翻弄される須藤家は、正に社会の縮図だ。しかし、これを単なる絶望で終わらせないのが荻上監督の新境地とも言える。
 依子から広がる波紋は、きっと全ての女性、いや現代社会に生きる全ての人に届くことだろう。依子は、あなただ。

 この度解禁された場面写真は、息子の拓哉(磯村勇斗)が連れてきた彼女・珠美(津田絵理奈)と母・依子(筒井真理子)の場面写真となる。依子は、息子・拓哉の久しぶりの帰省を楽しみにしていたが、彼は突然耳の聞こえない彼女・珠美を連れて帰ってくる。聞くと息子よりも6歳も年上だという。普段、誰にでも優しくありたいと切磋琢磨している依子だが、息子の恋人となると話は別! 彼女に対し、どうしようもない嫌悪感が湧き上がって、抑えることができない。そんな母の心中知らず、拓哉はよりにもよって自分は仕事があるから珠美を東京案内に連れて行ってやってほしいとお願いしてくるのだ。依子のイライラは募る……。嫁姑(予定)同士が、腹に一物抱えながら表面上はにこやかに連れ立っている、劇中でも屈指の緊張感あふれるシークエンスだ。

 解禁された本編映像では腹にすえかねた依子が珠美に「拓哉と別れてくれる? お願いします」と伝える。しかし珠美はそんな依子を笑いながら「もしお母さんに別れろと言われたら必ず知らせてくれって。そんな母親とは縁を切って2度と実家には帰らないって。どうします? 今の話、たくちゃんに話しますか?」と反撃開始。障がい者だからと言って、何も言い返さない<良い子>ではないのだ。
 珠美を演じた津田絵理奈は、先天性の聴覚障がいを持つ女優で、2004年週刊朝日の表紙を飾りデビュー。NHK「みんなの手話」のレギュラーの他にも、映画・ドラマ・舞台で活躍。2008年にはNHKで特集番組が組まれ、2016年には主演した短編映画『君のとなりで』で第18回長岡インディーズムービーコンペティション女優賞を受賞した。本作の中でも観客に鮮烈な印象を残している。
 荻上監督は、もともと珠美役を実際に障がいのある当事者の方に演じてもらいたいと決めていたそうだが、オーディションは難航。最終的に珠美役を聴覚障がいという設定にし、津田と出会ったそうだ。荻上監督は「津田さんの気の強い部分が、珠美の役に生きていると思います」と語っている。

 さらに「やや日刊カルト新聞」主筆の鈴木エイトからコメントが到着した。鈴木氏は長期に渡り、統一教会をはじめとするカルト宗教について取材を重ねてきたジャーナリストだが、その彼を持ってして「山上徹也被告とその母親を想起させる」と語る本作。荻上監督は昨年夏の襲撃事件よりもさらに前に脚本を完成させており、事件にはキャスト一同衝撃を受けたという。まさに“荻上直子に時代が追いついてきた!”映画と言えるだろう。

鈴木エイト(ジャーナリスト・作家)コメント

 夫の蒸発などから新興宗教へ嵌った更年期の女性が主人公。宗教に嵌る母親を避け、家を出た息子。山上徹也被告とその母親を想起させる。夫の帰還から動き出す事態。やがて教団の欺瞞性に気付いた主人公は内側に整えた象徴的なものを“破壊”しながら外へ出ていく。このラスト・シーンが示唆するものは全てからの解放だ。いろいろなものを抱えながらも懸命に生きる市井の人にスポットを当てる作品。信者たちの祈りの振付もツボにはまる。

 誰にも起こり得る不幸や思いがけない不遇。蒸発した夫の帰還などから新興宗教へ嵌った更年期の女性が主人公。宗教に嵌る母親を避けた息子(山上徹也被告を想起させる)が連れてきた気に食わない同棲相手(息子より6歳年上の聴覚障がい者女性という設定)との闘いはスリリング。この女性からの思わぬ反撃に驚き、さらにその反撃に対して主人公が採った手段に驚愕。家族の外側に新たな関係性を構築することで家族の枠から解放され身辺を整理整頓整理していくうち、教団の欺瞞性に気づく主人公。彼女はラスト・シーンで自宅の庭つまり内側に拵えた枯山水(信仰の象徴)を徹底的に“破壊”した上で表通りへ出ていく。それも息子に唆されたフラメンコを踊りながらだ。絶望を含む全てのしがらみから解放された主人公の今後を示唆するシーン。

 いろいろな人がいろいろなものを抱えながらも折り合いをつけて生きていることに気づかされる作品。数度出てくる信者たちの祈りの振付がツボにハマる。コミカルかつ生真面目な振り付けがラストのフラメンコに昇華される。
 それにしても裏切りの代償が高くつくことを再認識させられた。

公開表記

 配給:ショウゲート
 絶賛公開中

(オフィシャル素材提供)

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