イベント・舞台挨拶

『渇水』公開初日舞台挨拶

Ⓒ2022『渇水』製作委員会

 孤独を抱えた水道局員と、たった二人で生きる幼い姉妹。給水制限の夏、ひとつの出会いが心を動かしてゆく――。人と人の関係が希薄になってしまった現代社会に、真の絆とは何かを問いかけ、観る者を生への希望で照らし出す珠玉のヒューマン・ドラマ映画『渇水』が6月2日(金)より全国公開中。

 同日、本作の公開初日舞台挨拶が実施され、主演の生田斗真をはじめ、門脇 麦、磯村勇斗、山﨑七海、柚穂、白石和彌プロデューサー、髙橋正弥監督が登壇し、ついに公開を迎えた心境や映画にちなんだトーク・テーマを展開した。

 上映後の温かな拍手に迎えられ登壇した生田斗真、門脇 麦、磯村勇斗、山﨑七海、柚穂、白石和彌、そして髙橋正弥監督。
 生田が「本当に大変な天候の中、足を運んでいただいて感謝しております。天候がどうあれ、初日はすごく嬉しくて、何度迎えてもいいものだなと思っております。皆さまのお力をお借りしてこの映画をどんどんたくさんの方に届けていきたいと思っております」と、門脇が「2年前に撮影した作品で、私自身も思い入れがある作品なので、無事初日を迎えることができて感慨深い気持ちです」と、磯村が「数ある映画の中から『渇水』を選んでいただいて、足を運んでいただいてありがとうございます」と、山﨑が「6月2日を迎えられてとても嬉しく感じています。短い時間ですがよろしくお願いいたします」と、柚穂が「こんばんは。柚穂です。今日は来てくれてありがとうございます」と、白石が「髙橋監督が長いこと温めて、作りたいという思いでここまでこれた作品です。その作品の初日に関われて嬉しく思います」と、監督が「雨っていうのは災害もあったりいろいろ大変なこともありますが、この映画をご覧いただいた方には“希望の雨”となって皆さんの心に染み入ることを願っております」と挨拶し、舞台挨拶がスタートした。

 1990年に書かれた同名小説の原作が、時を経て今日公開されることに関して、監督は「バブル期の終わりに華やかな生活の裏で、貧困だったり格差社会だったり児童虐待が描かれている作品だったんですが、2020年代もそういった問題は解消されていなく、どんどん顕在化していっている状況でこのまま更に20年30年経っても変わらないのは、大人として変えていかないといけないという思いもありまして、次の世代に格差社会、貧困、ネグレクトなどが無くなるように、そういうことを伝えるために作りました」と熱い思いを明かした。白石が「この時代にこの作品を映画化することに意義があったとこの映画を観てすごく感じることができた。その監督のメッセージを受け取ってもらえると嬉しいです」と語った。

 劇中で最も好きなシーンを尋ねられると、生田が「水のないプールの中でシンクロナイズド・スイミングごっこの遊びをしているシーンがすごく輝いて見えて、今でも鮮明に覚えていますね。本当に輝く水が見えるような気がして、二人の煌びやかさが際立っていたシーンでした」と、それに対して山﨑も「私もすごく好きで、あのシーンから物語が始まるので、二人の幸せの裏に辛いことがあるんだなと思って」と話した。門脇は「生田さん演じる岩切の感情が決壊した瞬間がグッときましたね。自分の感情に蓋をして見ないようにしてきて、でも姉妹と出会ってダムの壁が壊れたみたいな。すごい印象に残ってます」と話すと、生田は「普段の生活や嫌なことを何も感じないように生きてきた岩切なので、とても大切にしていたシーンだったので嬉しいですね」と撮影を思い出しながら話した。磯村は「門脇さんのネイルを塗っているシーンが、現場で見てても本当に渇ききっているのが伝わってきて、何もしゃべらなくても説得力がある」と、山﨑は「(水のペットボトルを)万引きするシーンで、やったことないのにリアルに映っていて、あのシーンが印象深いなと思います」と話した。


 柚穂は「生田さんと同じで、渇いたプールでシンクロの踊りをしているのが印象に残りました。お姉ちゃんに合わせるようにちょっとオロオロしながら踊りました」と話し、監督もそのシーンについて「この映画の姉妹としての出だしでもあったので、とてもうまくはまったなと感じたシーンでした」と振り返った。


 監督は「気持ちが高ぶったのは滝のシーン。雨が続いたスケジュールだったんですが、白石さんが現場に来てくれて、晴れたんですけど、太陽が滝に差し込んでいる瞬間をみて、早く!早く生田さん呼んでくださいっていう感じで撮影してました」と一瞬のタイミングを逃さないように撮影したシーンだったことを明かし、生田も「すごい高ぶってて、雨続きだったんで滝の水量が多くて、流れの急なところで構えて待ってて(笑)」とベストなタイミングに前のめりで撮影を頑張ったシーンと振り返った。

 また、出演者皆さんの「ここがすごい!」というポイントを尋ねられた髙橋監督は生田に関して「目の力にすごい射貫かれていて、岩切は生田さんに演じてほしいって思っいて。最後の爆発する芝居の時に一番いい目をしてくれましたし、この映画の冒頭から段々目が死んだように疲れていくさまを表現してくれて感銘を受けて、生田さんで良かったなという思いです」と生田の演技に太鼓判を押した。
 姉妹役の二人については「山﨑さんは生田さんの目力に負けない少女を今回求めていたので、難しい芝居があったと思うんですが、見事表現してもらって最後の笑顔に繋げられたってことがすごく良かったです。柚穂さんはキャスティングした時からダンスが大好きってことで選ばせてもらったんですけど、本当に体を使って踊り、走り、いろいろな部分で子どもらしさを体現してくれた」と大絶賛! 監督のコメントに「どんな顔をして聞いてればいいのか分からないよね」と照れくさそうな生田だった。白石も「『渇水』という一見地味な作品の中で、実在感をみんなが作っていて、この作品を素晴らしくしている」とそれぞれの演技が光っていることをアピールした。

 台湾での公開が決定していることに関して、世界の映画祭でさまざまな日本の作品が受賞し、話題になっていることに触れ海外の映画祭で上映されることに対して生田は「国を超えて我々の作品をたくさんの人に届けられるのは嬉しいなと思っておりますし、先輩の役者さんも受賞されましたけどもかっこよくて、憧れますね。我々も頑張らないといけないなと思いました」と、白石は「貧困とか格差というのは今世界の映画でも一つのテーマでもあるし、水がないと生きられないっていうのは同じなのでこの作品の気持ちは理解してもらえると思う。どう感じとってくれるのか楽しみです」と意気込みを語った。監督も「『渇水』が海外の人にどれくらい受け入れられるか分かりませんが、日本映画、日本俳優の力を世界に発信していければと思いますので、皆さま応援よろしくお願いします」と観客に呼びかけ、大きな拍手が会場を包んだ。

 最後に、生田が「原作は30年以上も前の作品ですが、この時代にこのメンバーで届けられたこと嬉しく思っております。河林さんも苦労が多かった方と伺っております。その河林さんの情熱が時を経て実を結んだと思っております。この映画を、長い人生ですけど大切にしていきたいと思います」と、監督は「今壇上に上がっている俳優さん、それ以外の方々も含めてとても熱演していただいた作品だと思いますし、こういった映画をいろいろな方に届けていけるように我々も頑張っていきますので、周りの方に広めていただいて引き続きよろしくお願いいたします」と観客にメッセージを送り、舞台挨拶は終了した。

 登壇者:生田斗真、門脇 麦、磯村勇斗、山﨑七海、柚穂、白石和彌プロデューサー、髙橋正弥(監督)

公開表記

配給:KADOKAWA
全国公開中

(オフィシャル素材提供)

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