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『北極百貨店のコンシェルジュさん』第27回ファンタジア国際映画祭Axis部門上映会に板津匡覧監督、森田千誉(キャラクターデザイン)が登壇!

©2023西村ツチカ/小学館/「北極百貨店のコンシェルジュさん」製作委員会

 小学館「ビッグコミック増刊号」で2017年から連載を開始し、「第25回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 優秀賞」を受賞した、鬼才・西村ツチカによる「北極百貨店のコンシェルジュさん」(小学館)が待望の映画化が決定、今秋公開も決定した!
 海外からの注目も高く、アヌシー国際アニメーション映画祭2023の「Screening Events(特別上映)」部門に正式に招待されたほか、本年度のファンタジア国際映画祭にも招待された。

 この度、現在開催中の第27回ファンタジア国際映画祭のAxis部門の上映会に、板津匡覧監督とキャラクターデザインの森田千誉が登壇、上映後の舞台挨拶で作品に込めた想いを語った。

 ファンタジア国際映画祭は、カナダ・モントリオールで1996年から開催されている映画祭で、北米やヨーロッパ、アジアの作品を中心に数多くの映画が上映される。主にジャンル映画(アクション、ファンタジー、ホラー、SF、アニメ、B級映画等)に特化した、北米最大のジャンル映画祭として知られている。映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』は、アニメーション作品のコンペ部門・Axis部門にノミネートされた。惜しくも受賞は逃したが、最優秀長編アニメ賞である「今敏賞」を競った。
 そんな中、本作の上映が行われた7月30日(日、※現地時間)、多くの観客が詰めかけた舞台挨拶に板津監督とキャラクターデザイン・作画監督の森田千誉氏が参加し、質疑応答が実施された。

 満席の会場に、板津監督とキャラクターデザインを担当した森田千誉が登場すると、会場からは割れんばかりの拍手が沸き起こった。まずは板津監督が「キャラクターの表情や動きを楽しんでいただけたら嬉しいです!」と挨拶し、大きな歓声が上がった。観客との記念撮影の際には、「コンシェルジュ・マジック!」というコール・アンド・レスポンスを行い、会場の盛り上がりが最高潮に達したところで上映がスタートした。さらに上映後の舞台挨拶では、本編を観終えたばかりの観客との質疑応答を実施。なぜこの原作を映画化しようと思ったのか?という問いに対し、板津監督は「商業施設の象徴である百貨店と絶滅種という対比が面白いと思ったからです」と回答。
 続いて、絶滅種の動物を描くことについて参考資料も少ないであろう中で描くことは挑戦に近かったのかそれとも自由度が高くてワクワクだったのか?という質問には、キャラクターデザインを担当した森田が「ワクワクでもあり、挑戦でもありました。特に、何種類もモブのキャラクターを描くことが大変でしたが、私1人ではなく、原画やアニメーターのメンバーたちなくしては出来なかった仕事だったので、感謝しています」と述べた。
 観客から、監督としての難しかった点はどこか?という質問が飛ぶと、板津監督は「作画監督やキャラクターデザインを担当する時と違って、説明や表現の方向を説明することが一番難しかったです。でもキャラクターデザインは森田さんにおまかせしていたので、安心してできました。」と2人の信頼関係も垣間見えた。
 そして、一番好きなシーンは?という質問には、板津監督は「秋乃が走り回ったり、クジャクが出てくるあたりのシーンが音楽も含めて好きです」と明かし、森田は「エルルが秋乃に踏まれる一連のシーンが大好きです」と会場の笑いを誘った。

 最後は、作中で印象的に流れる「北極百貨店」のテーマが大好きで今も頭に残っているという観客から、音楽にはどのようなこだわりがあったのかを聞かれると、板津監督は「作曲はtofubeatsさんです。普段は歌詞のある音楽をやられていて映画音楽はあまり手がけていない方ですが、元々好きでお願いをしました。『北極百貨店』のテーマは、日本の少し古いCMとかで流れていそうな、一度聴くと耳に残って離れないような曲にしてほしいと依頼しました」と、制作秘話を明かした。

 舞台挨拶後に実施した板津監督と森田のサイン会には、行列ができるほど大勢の観客が訪れ大盛況! 映画祭初参加となった板津監督は現地のお客さんとの交流を楽しんだ。

公開表記

 配給:アニプレックス
 2023年秋 公開!

(オフィシャル素材提供)

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