イベント・舞台挨拶

『高野豆腐店の春』完成披露上映会

©2023「高野豆腐店の春」製作委員会

 映画『高野豆腐店の春』の完成披露上映会が都内で行なわれ、舞台挨拶に藤 竜也、麻生久美子、中村久美、徳井 優、桂やまと、山田雅人、三原光尋監督が登壇してクロストークを繰り広げた。

 本作は、三原監督が脚本も手がけたオリジナル作品。尾道の風情ある下町を舞台にすれ違いながらも互いを思いやる親と娘や周りの人々との日常の何げない幸せが描かれる。

 高野豆腐店の店主で、街の仲間から愛されている職人気質の高野辰雄役を演じた藤は、スクリーン・デビューから60周年を迎えた。同作の役作りのために藤は、東京・麻布十番の豆腐店でトレーニングして撮影に臨んだという。

 辰雄の娘・春役を演じた麻生は、豆腐色の衣装を着てきたことを明かしてから、「いい作品に出会えたことを嬉しく思えます」とコメント。

 藤とは『猫の息子』(1997)以来、26年ぶりの共演となる麻生。「藤さんのスクリーン・デビュー60周年記念という大切な節目の作品に参加させていただけて光栄です。藤さんは普段から格好良くて、チャーミングで可愛い面もあって、そのギャップに本当にやられてます。スゴイスキです!」と笑顔で話した。麻生は、明るく気立てのいい豆腐店の看板娘・春を等身大で演じている。

 藤は「僕には娘はいないので、こういう娘がいたら(結婚式なんかで)オロオロするだろうな……」と語っていた。

 辰雄の悪友で、タクシー運転手役を演じた山田は「藤さんの役名が辰雄なので“たっちゃん”と呼ぶことが出来たのが嬉しかった」と話した。

 辰雄の悪友で理髪店の店主役を演じた徳井も藤のことを“たっちゃん”と呼ぶことが出来たのが嬉しかった様子。「散髪シーンはADさんを練習台にしました」と告白していた。

 本作が映画初出演となる落語家の桂は、駅ナカのちんちくりんと呼ばれている西田道夫役を演じる。ちんちくりんと呼ばれることについて「見た目、まんまですから……」と気にしていないことを明かし、会場を笑わせる。「藤さんが目で訴えかけててくるんです。演技は初めてでしたが、藤さんの目力に引っ張られていきました」と藤との共演について語った。

 辰雄と親しくなる夫人・中野ふみえ役を演じた中村は藤との共演について「憧れの方とご一緒できて光栄でした。藤さんは現場でどんどんアイデアを出されて、お話が膨らんでいくのを見るのが楽しかったです」と撮影を振り返った。辰雄がふみえに淡い恋心を抱く場面も見どころとなっている。出演者個々のシーンがイキイキと描かれていて、個々の役柄が生きている作品。

 藤とは15年ぶり3度目のコラボとなる三原監督。「奇蹟のような時間が重なって、人間愛あふれる作品ができました」と作品完成への愛情を吐露した。「藤さんといえば孤高の人のイメージがあるけれど、今作では近所のおっさん、味のあるキャラで新たな藤さんの一面を描きたかった」と語った。

 作品の内容にちなんで、「幸せだな~と思う瞬間」について質問が飛ぶと、藤は「毎朝、みそ汁を作るのが日課で、熱いみそ汁を飲むと“あ~~”と必ず声がでます(笑)」と幸せだと思う瞬間について話した。

 麻生は「子どもたちの笑顔を見ること」。

 猫好きの中村は「朝起きたときに猫と目が合うんです。嬉しい」と溢れる猫愛を語った。
 徳井は「幸せな人を見ると自分も幸せな気持ちになる」。
 三原監督は「ウナギが大好きで、うな重のフタを開けた瞬間の5秒間くらいが、幸せです」と大好きだといううなぎ愛を語った。「最初、この作品も、お豆腐の映画じゃなく、ウナギの映画にしようと思ったくらい。また、いつか、ウナギの映画を作りたい」と熱望していた。
 そんな監督について藤は「監督から、この間『藤さんが85歳くらいになったあたりで、もう1つやりませんか?』って……オファーがありました。ウナギで撮るのかな。でももう生きているかどうかも分からない(苦笑)」と話して会場に笑いを誘った。

 最後に、三原監督は「素敵なキャストたちとダイスキなスタッフたちと贅沢な気持ちで撮れた映画です」とアピール。麻生は「人が人を思いやられる気持ちに溢れた温かい作品です」。藤は「ご覧になって良かったら他の方も進めてください」とメッセージを伝えた。

 登壇者:藤 竜也、麻生久美子、中村久美、徳井 優、桂やまと、山田雅人、三原光尋監督

 (取材・文・写真:福住佐知子)

公開表記

 配給:東京テアトル
 8月18日(金) シネ・リーブル池袋、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開!

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