イベント・舞台挨拶

『バカ塗りの娘』公開記念舞台挨拶

©2023「バカ塗りの娘」製作委員会

 青森を代表する伝統工芸・津軽塗を題材にした親子の物語『バカ塗りの娘』の公開記念舞台挨拶が9月2日(土)、都内映画館で行われ、主演の堀田真由(青木美也子役)、共演の小林 薫(青木清史郎役)、坂東龍汰(青木ユウ役)、そして鶴岡慧子監督が登壇した。
 青森県での先行公開を経ての全国公開。堀田は「全国公開から2日目ですが、すでに温かいコメントを頂いていて、私たち自身が伝えたかったことが観客の皆さんに届いていると思うと嬉しく感じます」と喜色満面。

 鶴岡監督は「幕が上がるのは当たり前のことではないので、ただただ感謝です」としみじみ語った。坂東も「北海道にいる家族も観てくれているので感想を聞くのが楽しみ」と期待し、小林は「素敵な方々と共演することができたなとしみじみと思っています」と貴重な作品として位置付けていた。

 役作りについて堀田は「髪の毛を25センチも切るというのは初めてのこと。無垢な感じに見てもらえたらいいなと。またセリフのないところにそのキャラクターの本質が出ると思ったので、自転車の乗り方も意識しました」と回想。すると負けじと坂東も「その点では僕も髪の毛を白くしたのは初めてです」と笑わせた。一方、小林は役どころについて「奥さんは出ていくし、子どもたちは自分と向き合ってくれない。評価の低い男……。まるで手足をもがれたような役でした」と苦笑いだった。

 ロケ地となった青森県では、先週行った青森県での舞台挨拶の反響も大きく、『バカ塗り』フィーバー中だ。実際に青森で舞台挨拶に立った堀田は「街中にこの映画のフラッグが立っていて、空港からもポスターが貼ってあって嬉しかった。右も左も全部が私状態。不思議な気持ちでした」と大喜び。この報告に坂東は「いいな~」と羨ましそうな声をあげていた。堀田は弘前ねぷたまつりにも参加し「映画をモチーフにしたバカ塗りねぷたも作ってもらったりして、皆さんが映画を盛り上げてくれた。青森は実家のようだった」とアットホームな雰囲気を紹介していた。

 そんな中、先日の青森初日に参加し、青森の熱を受けてきた堀田から小林と坂東に「津軽塗が伝承されていくように、青森から全国へ、この作品が、たくさんの人に受け継がれていってほしい。そんな思いを込めて津軽塗を贈ります」と津軽塗りのお猪口をサプライズ贈呈。坂東が「赤とオレンジ、僕の大好きな色が入っている」と喜べば、小林も「僕の大好きなブルーが入っている」と笑顔満開だった。

 また、本作がオランダの映画祭カメラジャパン・フェスティバルで上映されることも発表された。青木美也子(堀田)の手による漆塗りのピアノがオランダに運ばれるという展開があるだけに、堀田は「映画はオランダに漆塗りのピアノを持っていくところで終わるので、まるで物語が続いているような感じがする」と感激。鶴岡監督は「海外の皆さんが津軽塗りをご覧になってどう思うのか、そして日本の風土や家族の話などにどのような感想を持たれるのか」と興味津々。小林は「海外の方々にこの作品が届くというのは嬉しいニュース」と笑顔。坂東は「自分が参加した映画がオランダで上映されるのは初めてのこと。オランダの友人にも連絡します。……いないけど!」と嬉しさのあまりにジョークも飛び出した。

 最後に漆塗りのお椀を片手に堀田は「自分が生まれた場所や日本を見つめてみると、丹念に作られた美しい伝統工芸があることに気づきます。その中でも津軽塗りは間違いなく素晴らしい文化の一つ。この映画は時代が流れても色褪せない作品です。何度でも劇場に足を運んで観ていただければ嬉しいです」と大ヒット祈願をしていた。

 登壇者:堀田真由、小林 薫、坂東龍汰、鶴岡慧子監督

公開表記

 配給:ハピネットファントム・スタジオ
 全国公開中

(オフィシャル素材提供)

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