イベント・舞台挨拶

日本公開20周年記念『インファナル・アフェア 4K』3部作 公開初日トークイベント

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 映画『インファナル・アフェア』の日本公開20周年を記念し、シリーズ全3部作が、それぞれ『インファナル・アフェア 4K』、『インファナル・アフェアII 無間序曲 4K』、『インファナル・アフェアIII 終極無間 4K』と題し、109シネマズプレミアム新宿、グランドシネマサンシャイン 池袋ほかにて全国公開中。
 この度、香港紙にて「今、活躍しているアジアのアクション・スター10人」への選出経験を持ち、来年には香港のTVシリーズ(香港ドラマ)に出演が決定している女優・武田梨奈と、香港の地元紙「香港ポスト」で20年以上に渡りコラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中のくれい響が登壇し、本作や香港映画の魅力を語る公開初日トークイベントが開催された。

今観ても新鮮な魅力に満ちた『インファナル・アフェア』

 本トークショーは、第1作上映後に実施。映画を鑑賞したばかりの観客の前に立った武田は「わたしはカンフー映画が好きだったんでなかなかこういうノワール系の作品を観る機会がなくて。20歳くらいに観たんですが、当時は難しく感じていました。今回、久々に観たんですけど、当時とはまた違った目線で観ることができてよかった。正義と悪という正反対の二人なんですが、どちらにも悪の部分と人間味があるので。カッコいいなと感じました」とコメント。4Kリマスター版でよみがえった本作が全国の映画館で上映中であることを踏まえ、「すごく貴重だなと思います。私世代も、その下の世代も劇場で観ることができなかったですから。こうした香港映画をシネコンで観る機会もなかなかなかったので、いい環境、いい音、いい映像で観られる機会は貴重なので、若い世代の方にも観てもらいたいなと思います」と呼びかけた。

 香港映画に造詣が深いくれいは、本シリーズの公開当時も香港の劇場で鑑賞するなど、当時の熱気をよく知る人物ということで、武田もくれいの話す裏話の数々に興味津々。当時の新聞広告を手にしたくれいは、「当時はチャン・イーモウ監督の『HERO』と同時期の公開だったので、みんなでどちらが面白いかと言いあっていたような状況でした」と当時の空気感を解説。

アジアのトップ・スターとしてその第一線を走り続ける<トニー・レオン>と<アンディ・ラウ>

 さらに本作のダブル主演をつとめるアンディ・ラウとトニー・レオンについても「お二人の色気がすざましいじゃないですか。おふたりのせめぎ合いがすごくハラハラさせる。それはお芝居から出てくる魅力なのかなと。激しいアクション・シーンだけでなく、そういう見せ方で観客を引っ張っていくのは魅力ですね」と語った武田。そこで二人にインタビュー取材をしたことがあるくれいが二人の人柄を解説することに。「二人ってほぼ同期なんですが、すごく対照的なんですよ。インタビュー受け答えも全然違う。アンディさんはワーカホリックで、トニーさんはマイペース。いい意味で普段はオーラを発してなくて、街でも誰も気づかないくらい。トニーさんはそういう人なんです。例えばアンディさんってウォン・カーウァイ作品の最初の2作品だけ出ているけど、あとは出ていなくて。トニーさんはその後もずっと出ている。ウォン・カーウァイ作品っていつ撮り終わるか分からないことで有名なので、最後まで付き合えるかどうかというのがありますね。そうした対照的な二人が共演している面白さはありますよね」と二人の人柄を解説した。

シリーズをどの順番で観るのがオススメ?

 そして2002年当時の映画の雰囲気について「単純なことですけど、アナログな表現の仕方が面白かったですね。暗号とかの描写は今観てもより面白く感じたので。当年齢を重ねて10年後くらいに観たらまた捉え方も違ってくるかもしれないですね」という武田。また「警察に潜入したマフィア」と「マフィアに潜入した警察官」の生きざまと対決を描いた第1作と、二人の過去を描いた第2作、そして彼らの壮絶な闘いを締めくくる最終章となる第3作という3部作で描かれた本シリーズについて武田は、「1、2、3で全然違う。だから3部作を続けて観ていただきたいんですけど、(時系列としては最初の)2から観る人もいるということで、2→1→3の順番で観る人がいると聞きましたけど、どうなんですか?」とくれいに尋ねると、「2回目以降は好きな順番で観ていただければいいと思うけど、1→3→2の順番で観る人もいますね。1の謎が3で分かったりもするので」と返したくれい。その言葉に武田も「わたしも順番を変えて観たいと思います。このスクリーンで観たいので」と目を輝かせた。

現在の香港映画制作について

 また、香港のテレビ・シリーズ(香港ドラマ)への出演が決定している武田は、「現場のアクション・チームがジャッキー・チェンやサモ・ハン・キンポーの映画に出たことのある方たちだったので、これはチャンスだと思っていろいろと聞いてみたんですが、やはり今は映画づくりの環境が変わっていて。警察をからめた映画というのは、この時ほどつくれなくなっているんだとおっしゃってて。だからこの映画も、この当時でしか撮れなかった映画なんだろうなと思います」としみじみ。また男性同士の戦いを描いた作品ではあるが、その一方で印象的な女性キャラクターが数多く登場する本作について「ノワール系の作品なので、男性の物語ではあるんですが、それを支える女性の強さを感じる映画だなと思います」としみじみ付け加えた。

香港映画への想い

 そして最後に「ちなみに皆さん、この作品をご覧になった方ってどれくらいいらっしゃるんですか?」と武田が質問すると、何人かは手を挙げたものの、ほとんどの観客が映画をすでに鑑賞済み。「わたし自身、デジタル化してからしか観ることができなかった作品なので、こうしてこの名作をスクリーンで観る機会だったり、皆さんに広められる機会ってなかなかないと思うんです。こういう香港映画の歴史を刻んでいる作品を観ていただけたらうれしいなと思いますので、ぜひ一緒に香港映画を盛り上げられたら」とかみ締めるように語ると、「やっぱり香港映画を劇場で観たいんですよ。だからこういう機会が増えて、お客さんも増えていけば、香港映画を日本で観られるチャンスがも増えていくと思うので、一緒に盛り上げていきたいなと思います」と決意のコメントとともイベントを締めくくった。

 『インファナル・アフェア 4K』3部作は全国公開中。

 登壇者:武田梨奈
 MC:映画評論家/ライター くれい響

公開表記

 配給:カルチュア・パブリッシャーズ
 全国公開中

(オフィシャル素材提供)

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