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第16回アジア太平洋映画賞:『PERFECT DAYS』が最優秀作品賞、『悪は存在しない』が審査員特別賞受賞!

 ゴールドコースト(オーストラリア・クイーンズランド州): 第16回アジア太平洋映画賞(The Asia Pacific Screen Awards 、APSA)の各受賞者がきょうオーストラリアで発表され、⽇本の『PERFECT DAYS』が最優秀作品賞を受賞した。また名誉ある審査員特別賞には、⽇本の『悪は存在しない』(Evil Does Not Exist)が選ばれた。

最優秀作品賞に選ばれた『PERFECT DAYS』は、東京で働くトイレの清掃員が、⽇々の⽣活のなかで幸せを⾒つける姿を描いたコメディー・ドラマで、監督はヴィム・ヴェンダース。プロデューサーは、ヴェンダース監督、⾼崎卓⾺氏、柳井康治氏が担当した。柳井⽒は実際に⾏われた公共トイレ整備事業「THE TOKYO TOILET」プロジェクトの発起⼈でもある。
 『PERFECT DAYS』はカンヌ国際映画祭でプレミア上映された後、先週には東京国際映画祭のオープニング作品として上映された。さらに、⽶アカデミー賞®国際⻑編映画賞部⾨の⽇本代表に選ばれている。
 監督のヴィム・ヴェンダースはAPSA最優秀作品賞の受賞にあたり、このようにコメントした。
 「私たちの映画『PERFECT DAYS』がアジア太平洋映画賞で最優秀作品賞に選ばれたと知り、⽇本⼈プロデューサーの⾼崎卓⾺⽒と柳井康治⽒、そして私⾃⾝、⼤きな誇りを感じ、喜びに堪えません。とりわけ(私のような)1⼈のドイツ⼈映画監督にとって、何という栄誉でしょうか。この作品は私たち全員にとって、多くの点で、夢がかなった作品でした。特に、主役である慎ましやかな公務員・平⼭を、偉⼤な(俳優である)役所広司⽒が演じたことがそうでした」。

 『悪は存在しない』(英題:Evil Does Not Exist)は、審査員特別賞(Jury Grand Prize)を受賞した。
 この作品の舞台は⽇本にある⼩さな村。その近くに、ある芸能事務所がグランピング場を開発する提案を⾏い、そのことによって⽣じる環境とコミュニティーに対する脅威(threats)を描いている。濱⼝⻯介監督にとって、2021年の最優秀作品賞の受賞(作品『ドライブ・マイ・カー』)に続く、APSA2度⽬の快挙となる。今年の審査員特別賞は、授賞式に出席した作品のプロデューサーで、APSAアカデミーのメンバーでもある⾼⽥ 聡⽒に授与された。

 国際審査団・審査員⻑(International Jury President)、クララ・ロー「今年のアジア太平洋映画賞各賞の最終候補に残った作品で⾒られた、⽂化の多様性は本当に素晴らしいものでした。受賞者にもそれが反映されています。今回の発表が、将来の映画制作者、若⼿の映画制作者を⿎舞し、彼らを勇敢にし、作品を制作するなかで恐れずに新境地を開拓することにつながるよう強く望んでいます。そうすることで、私たちの地域における芸術と⽂化の多様性はこのさき何年も、たくさんの美しい映画作品のなかで反響し、響き渡っていけるのです」。
 アジア太平洋スクリーンアカデミー(Asia Pacific Screen Academy)会⻑、トレイシー・ヴィエイラ(Tracey Vieira)「第16回アジア太平洋映画賞の各部⾨の受賞者にお祝い申し上げます。また、APSAそしてアジア太平洋映画フォーラムのすべての出席者、参加者に感謝したいと思います。APSAでは、会場で驚異的なエネルギーが感じられました。映画制作者がこの場に集まり、⽂化や国境、⾔語の壁を越えてつながり、多様なストーリーをスクリーン上で伝えることへの共通の愛情を通して成⻑し、お互いを⾼めていることは、極めて明らかです」。
 ゴールドコースト市⻑、トム・テイト(Tom Tate)「地域のあらゆる場所から、映画制作者や業界のリーダーが、この特別な映画の祭典に集まる姿を⽬にし、素晴らしいと感じています。市全体を代表し、APSAとの⻑年にわたる関係を誇りに思います。そして受賞者や賞の候補者にお祝いを申し上げます」。

 第16回アジア太平洋映画賞では、8ヵ国からの作品が賞を獲得した。アジア太平洋映画賞(APSA)では、アジア太平洋地域の78の国と地域における卓越した映画作り(cinematic excellence)、そして⽂化的起源とその地域の多様性を最も反映した映画作品を表彰するものである。

 アジア太平洋映画賞(APSA)はオーストラリアで最も国際⾊の強い映画イベントで、今年の受賞式には、20ヵ国以上からゲストや代表が出席する。授賞式の場所は、オーストラリア・ゴールドコーストにある「HOTA – Home of the Arts」(Yugambeh⾔語地区のKombumerriの家族と伝統的な⼟地)。

 アジア太平洋映画賞(APSA)およびフォーラムは、アジア太平洋スクリーンアカデミーが、それぞれ主要パートナーであるゴールドコースト市、スクリーン・クイーンズランド、モーション・ピクチャー・アソシエーション、グリフィス⼤学のグリフィス・フィルム・スクールからのサポートを受けて開催している。

 アジア太平洋映画賞(APSA)は、創設パートナーである国際映画製作者連盟(International Federation of Film Producers Associations: FIAPF)との関係を⼤切にしている。

公開表記

 2024年、公開予定

(オフィシャル素材提供)

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