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『うさぎのおやこ』ミラノ国際映画祭2023 外国語長編映画最優秀作品賞&外国語長編映画主演女優賞 W受賞、2024年公開決定!

©「うさぎのおやこ」製作委員会

 映画『ひとくず』『西成ゴローの四億円』などの上西雄大監督の劇場最新作『うさぎのおやこ』が、ミラノで開催された「ミラノ国際映画祭2023(Milan IFF2023)」(2023年11月2日~4日)にて、見事、外国語長編映画最優秀作品賞、外国語長編映画主演女優賞(徳竹未夏・清水裕芽)を受賞した。また2024年春、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開も決定した。

 本作は、知的障害や発達障害、精神疾患者の心の姿とその周囲に巣くう闇や悪意、そんな世界の中でもその障害者たちを守り救おうとする善意の存在、そして救われる道は必ず存在することを描いた作品。
 軽度の知的障害を持ち、小学生にも間違えられる小柄な自分にコンプレックスを抱いている娘と、夫に先立たれるもしっかり娘を育てようと努めてきたが上手くいかず、娘との生活に限界を感じ精神障害者になってしまった母。母子共に障害者であり、心を開くことのできる者が居なくなり、スレ違いながら荒れた生活を送るなか、新たな出会いにより暗闇の中に光が差し始める。

 主演は、上西雄大監督主宰の劇団・映像劇団テンアンツから大抜擢の清水裕芽、そして『ひとくず』ではカネマサの母を演じるなど10ANTS作品には無くてはならない女優、徳竹未夏のW主演。共演として、上西雄大はもちろん、『ひとくず』での娘を虐待する母親役の演技で注目された古川 藍も重要な役どころを担っている。
 心ゆさぶる感動作が2024年春に到来する。

上西雄大監督 コメント

 映画『うさぎのおやこ』は、『ひとくず』『ヌーのコインロッカーは使用禁止』と共に社会問題の傍で人の心を描いた作品です。
 主演の徳竹未夏・清水裕芽は劇団発足当初より共に活動して来た仲間です。
 社会の片隅で生きることに苦しむ親子の心を作品の核としましたが、二人は素晴らしい演技で表現してくれています。
 今回の受賞は正にこの二人にとって大きな喜びでありますが、僕やそしてその親子を支える本作品で大きな意味を担う役を演じた古川 藍、そして作品に携わった者にとっても大きな喜びであります。
 そしてこの作品が授かった素晴らしい賞はその皆とともに分かちあいたいと思います。
 この作品がまた一人でも多くの方々にご覧いただけることへと繋げていきたいと願います。

ストーリー

 軽度の知的障害者の22歳の女性・来栖 玲。生まれつき、小柄なためよく子どもと見間違われ、自分が“障害者”扱いされることに対しての葛藤を常に持っていた。大好きな父を亡くし、また母・来栖梨加も精神障害者となりネグレクト状態に。一時は母と離れ施設で過ごしていたが、現在は同居している。施設で玲の最大の理解者となる精神科医の柊 早苗と出会うも急死しにより再び心を閉ざしてしまう。
 柊の後任に来た若い医師を受け入れられず通院を拒み続けていたある日、その医師の後任に新たな医師、恵比寿丈が着任する。梨加はまともに家賃を払えず、ついには退去を求められ、母に見捨てられそうになった玲は、デリヘルのバイトに応募してしまう。良く分からぬまま契約書にサインをしてしまい、お金を受取ってしまう玲。娘から渡されたそのお金に母、梨加は不安を感じる。
 デリヘルで撮影することになった玲は、そこに所属するカナと共に逃亡する。荷物を取りにマンションへ戻った玲に梨加は「あんたのせいでパパは死んだ」と言ってしまう。
 決して口にしてはいけないコトバへの後悔と自分のふがいなさに涙し崩れる母、梨加。一方、部屋を飛び出した玲を恵比寿が追うのだが……。

 (2024年、日本)

キャスト&スタッフ

 出演:徳竹未夏、清水裕芽
    古川 藍、華村あすか、萩野 崇
    青木玄徳、貴山侑哉(友情出演)
    上西雄大

 監督/脚本/プロデューサー:上西雄大
 撮影:前田智広
 編集:西山秀明、目見田健
 照明:齋藤正貴
 音楽:川人千慧
 主題歌『アキラ』作詞:上西雄大 作曲:川人千慧 唄:山本莉那
 挿入歌『うさぎのおやこ』作詞:上西雄大 作曲/唄:saika 編曲:康士郎 ピアノアレンジ:あさお

 制作:10ANTS

公開表記

 配給:ニチホランド
 2024年春、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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