作品紹介

『曖昧な楽園』

© 曖昧な楽園製作委員会

イントロダクション

■交わらない二つの物語によって生まれた、奇跡のような映画

 交通量調査員をしながら、同居する母の介助をしている達也。宇宙基地のような巨大団地に住む植物状態の老人を世話するクラゲ。幼馴染のクラゲと一緒に、老人を連れバンで旅に出る雨。不特定の場所と時間を舞台にあてどのない旅を描いた二つの物語は、決して交わることのないまま並行していく。無機質な都市の風景のなか、生と死をめぐる旅、そしてそれぞれの抱える家族の物語を描いたのは、これが初長編映画となる小辻陽平監督。
 ツァイ・ミンリャン監督をこよなく愛する小辻監督は、ときにSF映画のような雰囲気をまといながら、孤独さを抱えて生きる人々の姿を静かな筆致で映し出す。

■実験的アプローチによって、監督と俳優との関係を捉え直す

 「曖昧で不確かな瞬間をこそ映したい」という小辻監督の信念のもと、本作は、脚本作りから演出まで、「即興」を重視した手法が採用された。事前の打ち合わせから、リハーサル、撮影現場まで、監督と俳優たちはつねに対話を重ね、共同作業によって物語を構築していく。それは、準備段階から撮影現場まで、どこまで作り手の想像を超えたものを映画に取り入れられるかという実験的アプローチであり、監督と俳優との関係性を捉え直すための取り組みでもあった。曖昧さのなかから生まれでる奇跡のような瞬間を捉えた『曖昧な楽園』は、現代社会を生きる人々のためのロード・ムービーであり、映画づくりの新たな可能性を私たちに提示してくれる。

ストーリー

 交通量調査員として働く達也(奥津裕也)は、身体の不自由になってきた母(矢島康美)と、一軒家で二人暮らしをしている。夜毎、母からのトイレを報せる呼び出しブザーが鳴り、日常的な介助に応じている達也。行き交う人々の数をかぞえて記録するばかりの仕事にも、カプセルホテルで過ごす夜にも、どこにも居場所を見出せずにいる。クラゲ(リー正敏)は、顔見知りだった独居老人(トム・キラン)の部屋へ毎日のように通い、植物状態の老人の世話をしている。だが、老人の住む団地は老朽化によりもうすぐ取り壊されようとしていた。
 ある日、久しぶりに再会した幼馴染の雨(内藤 春)を老人の部屋に案内するクラゲ。ささやかな交流を深めていくなかで、団地の取り壊し期日は迫っていく。やがてクラゲと雨は、老人を連れてバンで旅に出るが……。
 それぞれの抱える家族についてたどる旅の物語。

 (2023年、日本、上映時間:167分、PG12)

キャスト&スタッフ

 監督・脚本:⼩辻陽平
 撮影:寺西 涼
 編集:小辻 彩
 音楽:Osier(LuckGun)
 主題歌:アカリノート

 出演:奥津裕也、リー正敏、⽮島康美、内藤 春、トム・キラン、⾼橋信⼆朗、⽵下かおり、新井秀幸、文ノ綾、三森⿇美

特報

オフィシャル・サイト(外部サイト)

曖昧な楽園
交わらない二つの物語によって生まれた、奇跡のような映画。

 公式X:https://twitter.com/aimainarakuen(外部サイト)

公開表記

 配給:曖昧な楽園製作委員会
 2023年11⽉18⽇(⼟)よりポレポレ東中野ほか全国順次公開

(オフィシャル素材提供)

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