イベント・舞台挨拶

『カラオケ行こ!』公開記念イベント

©2024『カラオケ行こ!』製作委員会/書影コピーライト:©和山やま/KADOKAWA

 和山やまの人気マンガを映画化した『カラオケ行こ!』が大ヒット公開中!
 1月18日(木)、全国へカラオケチェーン店を展開する「カラオケまねきねこ」とコラボレーションした、本作の公開記念イベントが実施された。当日は日本最大級の大きさを誇るカラオケルームがある渋谷本店に綾野 剛、齋藤 潤、やべきょうすけ、吉永秀平、チャンス大城といった超豪華キャスト陣に加え、山下敦弘監督も登壇。公開を迎えての周りからの反応や笑いとエモさ感じるカラオケシーンのエピソードなどを語り尽くした。

 全国へカラオケチェーン店を展開する「カラオケまねきねこ」のライブルームに登場したキャスト、監督。「まさか、カラオケ店で……という(笑)。この映画ならではの会、違った感覚で楽しんでおります」と綾野が、「会場がどんなふうかなと楽しみにしてきたのですが、まさかこんな大きな場所があったのかとびっくりしています!」と齋藤が、「イベントごとに衣装を指示されることが多いのですが、前回と違ってセミフォーマルで色の指定もなかったので、カラフルにしてみました!」と前回も衣装にこだわりを見せていたやべが話し、それに反応するように「やべさんと違って常識のある格好できました!」と吉永がコメント。
 そしてチャンスが話そうとするとマイクが少しハウってしまい、「ハウった!こ のモニターもすごいですね! リトルさんのカラオケですね。スナック行った時、俺やねんって自慢します!」とこの場所にも興奮気味のチャンス。
 最後に「このメンバーで集まるのもレアなので楽しんでください!」と山下監督が話し、イベントがスタートした。
 舞台上にカラオケのセットが組まれていることにも興奮気味のキャスト。「役の通りですね! 炒飯まである!」と綾野も細部へのこだわりに注目した。

 公開して約1週間がすぎ、初日からすごい数の、そして熱量の高い大絶賛の感想が続々上がっている中、「公開される前から楽しみにしてくださってる方が多いと聞いてましたし、映画ならではのムードが届いているのかと思うと、温かいな、温かくしてもらえて嬉しいなと思います。映画を観るとカラオケ行きたくなりますよね! 僕のマネージャーも映画観た後に『紅』を聞いたり歌いたくなるって言ってました」と話す綾野に、「知らないうちに口ずさんでることがありますよね」とやべ。

 「僕も公開してから、友達や家族だけではなくいろいろな方から感想だとか届いていて、幸せだなと感じています」と齊藤も感無量の様子。

 そんな齋藤に、やべが「齋藤くんのTikTokが可愛いんですよね! すぐ“いいね”押しちゃいます!」と笑顔を向けると、綾野も「可愛いですよねえ」としみじみ。「我々には踊りの依頼きていないですよね?」と綾野が話題を振ると、「おじさんの踊りほど滑稽なものはないですよ!」というやべ。そこでオンステージし、踊るチャンス。「何をイメージされたんですか?」と綾野が投げかけると、「DA PUMPを……」とぼそっと話すチャンスに会場からも笑いが起こった。

 そんなヤクザたちのカラオケ・シーンのに関して聞かれると、「皆さん歌っている歌の編集はそんなに悩まなくて原作通りなんですよね。原作のリズムが面白かったので。逆に狂児が歌うシーンは時間かかりましたね。もっと聴きたくなるんだよね。ポンポン行っても良かったんだけど、じっくり使ってて。あそこは特にカラオケ行きたくなっちゃいますよね」と編集時の様子を明かす山下監督。

 ここで、歳も住む世界も違う狂児と聡実の二人の唯一無二の関係性を尋ねられると、「リハーサルからずっと時間を共にしてきて、ヤクザと中学生なので噛み合っていけないのがベースにあって、漫画では聡実くんの心の声が成立させているんですが、映画なので、ストイックに心の声を使わずにやりました。噛み合ってなくて、お互いカットかかった後不安じゃないですか。なのでなるべく近くにいましたよね。“大丈夫、皆で作っているから、みんなで船を漕いでいるから、ひとりじゃないよ”ってね」と綾野が撮影時を振り返ると、齋藤も「言葉ではあまり伝わらないかもしれないのですが、本当に心強くて……心強かったですよ!」と重ねてアピール。その可愛らしい姿にヤクザたちもメロメロの様子だった。
 そんな齋藤に、「カラオケのシーンとかは距離の詰め方が難しくて、役者である以上役みたいに詰めていきたい、でも、空気感として、齋藤 潤とやべきょうすけとしてどう近づけていいか、どうしようっていうのは結構迷いましたよね。皆で、“いい子そうですけど挨拶だけでいいのかな?”とかね」とやべが現場でのエピソードを明かすと、吉永も「“行く?行く? 声かけていいかな?”ってなったよね」と同意。

 そんな現場での空気を、「特殊なムードが織り混ざっていたんですよね。潤くんは当時岡聡実とおなじ境遇で、岡聡実と齋藤 潤という役者がこの作品しか残せないもの、その魅力を一度たりとも見逃さないようにという想いが終結した現場だったんですよね」と綾野は表現した。

 さらに、公開後だからこそ話せる撮影のエピソードとして、屋上のシーンの話に。「屋上のシーンは撮り直したんだよね。スケジュールキツキツでやったんですけど、やっぱりと思って撮り直したんだよね。後日撮り直したんですが、全然違いましたね。映画の肝だったんでね」と撮影秘話を明かす山下監督。「編集に入ってて、差し入れを持って行った時にそのシーンの時で。監督が後ろからのワン・カットで攻めようと思う、みたいな話をしていて」と綾野も重ねると、「“攻めすぎです”って言われてね。結局やめましたね」と明かす山下監督に、「じっくり撮ったからこその正解が見えると思いましたね」とまとめる綾野だった。

 ここで、作品を代表する歌「紅」についての話に。綾野は、歌唱シーンを「『紅』のことしか考えてなかったんで、圧倒的な愛と情念と敬意。狂児が考える全てのことが『紅』に込められていますよね。狂児はとっても好きなんですよね。狂児にとっては全ての赤が“紅”なんですよ。他の楽曲はフラットなので、感情で歌っているわけじゃないからこそ、技術で歌えるんですよね。練習でたどり着けるところは限界があるので、『紅』を聴き続けましたね。狂児は『紅』の何が好きなのか、何にシンパシーを感じたのか、『紅』をずっと聞いてましたね。本人も裏声で歌っていると気がついていないと思うんですよね。圧倒的な片想いですね」と狂児と「紅」に関して熱く語る。また、クライマックスで聡実が歌う「紅」のシーンを「聡実くんの『紅』を生で見ていて、台本では分かっていたけど、何回も歌うわけですよ。齋藤くんも気持ちを作りながら、声が、トーンが出ないというギリギリを頑張って思いを込めて歌っていて本当に感動していました。映っていなくてよかったですよ!“おじさん感動すんねんけど!”ってなって。芝居が完全に潤くんに引っ張られていって、それこそ情念をもって聡実も歌っていたんだなって感じまし。」とやべが熱弁。それに対し齋藤も「そんなふうに感じてくださっていたのはとても嬉しいです。あの時は精一杯すぎて何も見えていなかったのですが、物語のクライマックスで自分が盛り上げないといけないというプレッシャーもありながら、現場に入ってから魂からの叫びを毎回毎回出せたかなという。ギリギリのところで頑張りました!」と改めて撮影を振り返った。

 ここで、ヤクザたちが曲を披露することに!トップ・バッターのやべは「衣装合わせの時に、歌ったことないので、キーどれくらいなんだろうなと思ってやってみたら、“大丈夫です! やべさんはそのままで!”って監督に速攻言われて、そのまま撮影に入ったんですよ! 緊張感ありましたね」と衣装合わせを振り返りつつ、King Gnuの「白日」を披露。最後のフレーズを「傷つけてしまったり」を歌い終わると、「俺が一番傷ついています」とボロり。「白日を選ぶ時点で勇者ですよ!」と称える綾野だった。

 続いて吉永が「監督から電話がかかってきて、あれですよ、と言われてね。僕も衣装合わせで、“一曲どうぞ!”と言われて、歌いました」と桑名正博の「月のあかり」を披露。思わぬ熱唱に会場も盛り上がった。

 最後にチャンスが「僕の『Lemon』が汚いってXで流行っているらしくて。衣装合わせで、+4で歌ってくれって言われて、ギリギリで歌いました。」とここで米津玄師の「Lemon」を披露。歌にまつわる話で盛り上がる中、「高校の時に本当にX JAPANさんが好きで支えられていて、綾野さんとか潤くんの『紅』聞いて本当にしびれましたよ。しかもね、YOSHIKIさんがXで映画のことをRTしてくださったみたいで! 嬉しかったです」とX JAPAN愛を語った。

 そして、ここで狂児が劇中で歌う「紅」歌唱シーンを皆で見ることに。見終わると、やべが「めちゃめちゃうまい! なんですかあの画は! 空気感が全然違う! あのヘドバン! 一瞬バンギャにみえたもん!」と改めて大絶賛。そんな絶賛に、綾野は「『紅』はいろいろな歌い方を受け止めてくれるんですよね。受け皿が果てしないので」と話した。そんな中、吉永が「その横でよくあーやってチャーハン食べられるよね」と齋藤の受けの芝居を大絶賛。「大物になるよ!」とやべも絶賛していた。

 最後に「無事公開しまして、いろいろな方に愛していただいている状況でこうして会えて、こうした時間をつくってくださって感謝しています。青春の一言では表現しきれないテーマではあるんですが、そういうものも全て包み込んで、たおやかにあたたかく優しい作品がこうやってうまれてくるとは想像していなかったです。たったひとりの、岡 聡実、齋藤 潤を見つめていく作品になっていて、これは映画の本来あるべき姿なのかなと思います。そのひとりをどう輝かせるかということを考えたキャスト、スタッフのみなさんに改めてリスペクト、そして感謝申し上げます」と綾野が、「本日もありがとうございました。僕も今日話をしていて、また映画館に何回も行こうと思いました」と齋藤が話すと、綾野が「一緒に行こ!」とここで突然のお誘いで、「映画行こ!」の展開に。「見どころが詰まっていますし、一言では言えないほどたくさんのたおやかで温かいシーンがつまっていると思うので、劇場に足を運んでくださったら嬉しいです」と齊藤が、「現場撮影中に綾野くんと、今回は聡実くんの話で、映画の軸は聡実くんなので、どうやってその軸を作って引っ張っていくかを話していました。出来上がったものを見ると、その結果を皆が喜んでくれて、気に入ってもらえていて、綾野くんが狙っていたことが形になっていて僕も満足してます。その熱量はスクリーンで、音楽映画なので音楽も含めて、ぜひスクリーンで観てほしいです!」と山下監督が話し、イベントは幕を閉じた。

 登壇者:綾野 剛、齋藤 潤、やべきょうすけ、吉永秀平、チャンス大城、山下敦弘監督

公開表記

 配給:KADOKAWA
 大ヒット公開中!

(オフィシャル素材提供)

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