作品紹介

『室町無頼』

© 2025『室町無頼』製作委員会

イントロダクション

 これまで日本映画史に残る数多くの名作を世に贈り出してきた東映株式会社。昨年公開の映画『レジェンド&バタフライ』は織田信長と正室・濃姫の激動の人生を壮大なスケールで描き切り、日本中の話題を攫ったことも記憶に新しい。そして、2月11日(日・祝)の建国記念日に同社が新たにエンタメ全開のアクション巨編を始動させる。本作は、垣根涼介氏の『室町無頼』(新潮文庫刊)が原作。
 【無法な行いをする者。またはその行為】を意味する「無頼」。歴史に残された資料は少ないが、「無頼」たちは確かに実在し、腐りきった政治と世の中を叩き直そうと、命がけの戦いに挑み、自らの力で時代を切り拓いた彼らを描いたアクション・エンタテインメントとなっている。
 そんな本作で主演と務める大泉 洋が演じるのは、己の腕と才覚だけで混沌の世を泳ぎ、密かに倒幕と世直しの野望を抱く無頼漢で剣の達人・蓮田兵衛(はすだ ひょうえ)。共演の堤 真一が演じるのは、幕府から京の治安維持と取り締まりを任される悪党一味の首領で兵衛とは腐れ縁でもある骨川道賢(ほねかわ どうけん)。長尾謙杜が演じるのは、天涯孤独の身で、自己流の棒術で生計を立てた極貧生活を送るも兵衛に出会い行動を共にする才蔵(さいぞう)。北村一輝が演じるのは、困窮している民を横目に贅沢な暮らしを送る有力大名の名和好臣(なわ よしおみ)。柄本 明が演じるのは、一見ヨボヨボだが、棒術の達人で兵衛と才蔵の師匠の唐崎(からさき)の老人。そして、松本若菜が演じるのは、かつては道賢、今は兵衛の想い人である高級遊女の芳王子(ほおうじ)。

ストーリー

 1461年、応仁の乱前夜の京(みやこ)。大飢饉と疫病が同時にこの国を襲った。
 加茂川ベリにはたった二ヶ月で八万を超える死体が積まれ、人身売買、奴隷労働が横行する中世の暗黒時代(ダークエイジ)。しかし、時の権力者は無能で享楽の日々を過ごすばかり。貨幣経済が進み、富める者はより一層富み、かつてない格差社会となっていた。
 蓮田兵衛は、己の腕と才覚だけで混沌の世を泳ぐ自由人。しかし、ひそかに倒幕と世直しを画策する無頼漢。京とその周辺の悲惨な状況と窮民を見た兵衛は、立ち上がる時を狙っていた……!
 一方、才蔵はすさまじい武術の才能を秘めながらも天涯孤独で夢も希望もない日々を送っていた。しかし、兵衛に見出され、鍛えられ、彼の手下となる。
 時は来た。才蔵だけでなく、抜刀(後の居合)術の達人、槍使い、金棒の怪力男、洋弓の朝鮮娘ら、個性たっぷりのアウトローたちを束ねる兵衛。ついに巨大な権力に向けて空前の大暴動を仕掛ける。行く手を阻むのは、兵衛のかつての悪友・骨皮道賢率いる幕府軍。“髑髏の刀”を手に一党を動かす道賢を前に、兵衛は命を賭けた戦いに挑む。
 この世の地獄をぶち壊せ! 京(みやこ)を覆う紅蓮の炎の中から明日をつかめ!!

 (2025年、日本)

キャスト&スタッフ

 監督・脚本:入江 悠
 原作:垣根涼介『室町無頼』(新潮文庫刊)
 出演:大泉 洋
    長尾謙杜、松本若菜
    遠藤雄弥、前野朋哉、阿見 201、般若、武田梨奈
    水澤紳吾、岩永丞威、吉本実憂、土平ドンペイ、稲荷卓央、芹澤興人
    中村 蒼、矢島健一、三宅弘城
    柄本 明、北村一輝
    堤 真一

公開表記

 配給:東映
 2025年1月17日(金) 公開

(オフィシャル素材提供)

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