イベント・舞台挨拶

『陰陽師0』世界最速試写会トークイベント

©2024映画「陰陽師0」製作委員会

 安倍晴明が陰陽師になる前の知られざる学生時代を描いた完全オリジナルストーリーとして、映画『陰陽師0』(ゼロ)が2024年4月19日(金)に全国公開する。

 3月11日(月)、佐藤嗣麻子監督、加門七海(呪術監修)が登壇し、本作のテーマである<呪術>について徹底解説した世界最速試写会が実施された!

 場内は公開を待ちきれず、集まったコアな「陰陽師」ファンで満席。知られざる若き安倍晴明の描いた本作を創り上げ、「陰陽師オタク」と自称する佐藤監督とこだわりのひとつである<呪術>を任された、呪術監修の加門が登壇すると、会場は大きな拍手に包まれた。

 まず初めに、本日発表された米アカデミー賞®にて『ゴジラ-1.0』で<視覚効果賞>を受賞した夫・山崎 貴監督へのお祝いコメントが。「とても喜んでいると思います。VFXを撮っている人なので、念願だと思います。ノミネート前から取ると思ってました。飼っている猫にも報告しました」と愛猫への報告と共に喜びを語った。また「私の作品で山崎 貴がスタッフとして入っていたものもあって、指示を出しすぎて苦労させたと思います(笑)。それで『俺も監督になってやる!』と悔しがっていたので、今監督になっていて感慨深いですね」と若手時代のエピソードを語った。さらに「映画で恐らく初めて、平安京の朱雀門を再現しています。今までの映画ではあと龍は物体ではなく、エレメントとしての存在として描きたかったので、こだわりました」と本作のVFXも『ゴジラ-1.0』を手掛けた「白組」が担当していることを明かし、圧巻のVFXにも自信を覗かせた。加門も「単純に驚きました。素晴らしかったです。呪術は本来、効果が目には見えないものですが、それを『こうなるよなぁ!』と上手く視覚化していることに感動しました」と初めて作品を観た時の感想とともに最高峰のVFXで映像化された“呪術”について絶賛した。

 なぜ今映画化したのかについて佐藤監督は「作品の中で暗示や思い込みを “呪”(しゅ)と呼んでいるのですが、昨今のSNSも事実が何かというのは関係なく、思い込みだけで論争する世の中になっていて、みんな“呪”にかかっているなと思いました。それを祓えるのは昔からのヒーローである安倍晴明しかいないと思ったんです」と現代と呪いの関係性と共にその必然性を語った。

 また場内にこだわりぬいた小道具・美術が展示されているが、衣装について「晴明の衣装は倒れた霊木(神聖な木)を集めて、作っています。博雅の衣装は中に織が入っていて、それは貴族しか許されないことなので、忠実に作りました」と衣装の素材も厳選するというこだわりを明らかにした。さらに「平安中期をものすごく調べました。実はこの頃はみんなはだけていて、胸などの肌が露出していたのですが、映画的によろしくないので、胸元まで袴を上げている作品があったので、参考にしています。中華らしくみえるが、実はちゃんと日本的なんです」と語った。

 大人気マンガ・アニメシリーズ「呪術廻戦」などにより、若い人たちの中でも一般的なワードとなった“呪術”。なぜ加門に監修を依頼したのかについて「現代で呪術師と名乗っている人はいないので、呪術オタクの頂点だと思っている加門さんにお願いしました(笑)」とコメント。加門は「とても光栄です。佐藤監督が目指している呪術の世界を補助する形で携わりました。本来“印”などは袖の中で隠れて行うもので、我々が目にする必要はないものなので、“本物”を出さないようにすることといかに格好良く見せるかを意識しました」と明かしている。

 続いて行われた観客とのQ&Aでは「きらびやかな世界観はどうやって作り上げたのか」という質問があり、「外国の文化がたくさん入ってきている設定にしています。正倉院の宝物を見ると、意外と洋風で、それも参考にしています」と回答。
 さらに呪術のスペシャリストである加門七海による呪術講座が開講! <実在した史上最強の呪術師・安倍晴明はどんな人物だったのか><実際に日常で使える呪術><劇中で実際に晴明が披露した呪印の再現>などが取り上げられた。

 最後に「獏さん(原作者)の『陰陽師』が好きな人は晴明と博雅のバディ関係が推しポイントになると思います。また徽子女王の恋愛模様も注目してみてください」「1つ呪術です。アレンジはしていますが、全て本物です。探せば必ず元になっている資料が出てきます。好きな人ほど何度でも見て研究してほしいです。もう一つはダンディなおじさまが好きな方は陰陽寮の博士たちも推しポイントになると思います。私もあの陰陽寮なら勤めたいです(笑)」と佐藤監督、加門より本作の見どころが語られ、本作で描かれる呪術の妖しくも雅な雰囲気が会場を包み込んだまま、イベントは終了した。

 登壇者:佐藤嗣麻子監督、加門七海(呪術監修)

公開表記

 配給:ワーナー・ブラザース映画
 2024年4月19日(金) 伝説が始まる。

(オフィシャル素材提供)

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