イベント・舞台挨拶

『RHEINGOLD ラインゴールド』トーク付き特別試写会

©2022 bombero international GmbH & Co. KG / Palosanto Films Srl / Rai Cinema S.p.A / Lemming Film / corazón international GmbH & Co. KG / Warner Bros. Entertainment GmbH

 登壇者:稲葉 友

 『女は二度決断する』でゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞したほか、世界三大映画祭で主要賞を獲得するなど、世界中で高い評価を受けているドイツの若き才能、ファティ・アキン監督の最新作『RHEINGOLD ラインゴールド』。3月29日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次ロードショーする本作のトーク付き特別試写会に、俳優の稲葉 友が登壇して、映画の魅力を語りつくした。

ヒップホップ好きとして知られる俳優、稲葉 友が『RHEINGOLD ラインゴールド』トークイベントに登壇!

 公開に先駆けて行った『RHEINGOLD ラインゴールド』特別試写会上映後トークイベントに登壇したのは、学生時代にヒップホップにどっぷりハマっていたという、俳優の稲葉 友。一足早く本作を鑑賞した稲葉は、「家族との絆の描かれ方が素晴らしく、紡がれた物語からXatarの圧倒的なバックボーンにのめり込み、その先で生まれた音楽に痺れました」とのコメントを寄せている。

“俺の話”をし続けてもいいのがヒップホップのいいところ
リリックは書いてるけれど……出せません(笑)!

 「この作品はいろいろな映画の要素が詰まっていた。音楽映画、伝記映画とくくってしまうものではなく、青春映画の要素もあれば、家族との関係が描かれる人間ドラマでもあるし、間違いなく音楽映画だし、ギャングスターが出てくる海外らしいカルチャーも反映されていて……こんな作りにできるんだ、と映画としての驚きがありました」とまず映画を鑑賞した感想を熱く語る稲葉。ドイツでは日本以上にヒップホップ人気が高く、主人公カターについてドイツ人なら誰でも知っているそうだが、主演映画『恋い焦れ歌え』でもラップを披露し、現在もヒップホップに日常的に親しんでいる稲葉は映画で描かれるドイツのヒップホップについて、「日本のヒップホップも昔に比べるとすごく盛り上がっていて、楽しい時代になってきたなと思うし、スターが着々と生まれているとは思うけれど、“生まれ育ってそこに辿り着く(ヒップホップに至る)文脈”が本作を観ていたら本当に強かった。日本のヒップホップはそういう相性がまだなかなか敵わないなと思いました」と考察する。「海外のヒップホップってどこまでも“俺の話”をする。でも、日本ってそこまで“俺の話”はしない。日本のいいところでもあるんですけど、どこか慎ましいんですよね。“俺の話はこう”と伝えまくっても良いのがヒップホップの良いところだと思うんです」と持論を展開した。さらに、自身の音楽活動を発表しないのかと振られ、「リリックとかは書いていますけど……そんな出せないですよ! 音楽は自由だけど……僕が外に出すのは自由じゃないというか(笑)」と笑いを交えながら答えた。

「ポジティブでも呪いみたい」――映画と自身の家族との関係性

 コメントで“家族の絆”について触れていた稲葉。今回のトークでも「家族の影響、下地があるっていう見せ方がうまい。ヒップホップの根底にピアノがあって、幼少期のピアノレッスンでお父さんは怒るけど、お母さんが習わせる。青年期になってケンカで勝つためにはジムに行く。音楽を学ぶためには音楽学校に行く。手順をちゃんと踏むんですよね。アウトサイダーなのに、母が惜しまなかったから成功する、という説得力があって、ただのワルの映画ではありませんでした」と語る。稲葉自身の家族による影響を問われると、「家族の関係性って、ポジティブなことでも呪いみたいですよね。逃げられない。人に優しくしなきゃっていつも思っているけど、この場面で優しくしなくてもいいでしょ!?と思っても『優しくしなきゃいけない』て思っちゃったり……」と自信の経験談を踏まえて答えた。

いつでもヒップホップ映画のオーディションに行けるようにしています!

 主人公カターを演じたドイツの若手スター、エミリオ・ザクラヤと年代や身体能力の高さといった共通点がある稲葉。エミリオについて、「キャスティング最高。すごく良いマッチの仕方をしていたと思います。遠い国の俳優はそう思いました(笑)。日本でもヒップホップ映画は最近作られていますよね。偉大なヒップホップ・アーティストも出てきてる。その役を演じたいとまでは思えないけど、貢献できたら、いつでもオーディションに行けるようにしています! こうしてイベントにお越しくださった方にも、準備しているっていうことを拡散してくださったら……(笑)!」という場面も。
 熱く話題作について語る稲葉の姿に映画を観終えた観客も深くうなづきながら、映画・トークともに楽しんだ様子のトークイベントは和やかに終了した。

【稲葉 友プロフィール】
 1993年1月12日生まれ。東京都出身。2010年、ドラマ『クローン ベイビー』(TBS)で俳優デビュー。2011年舞台『真田十勇士~ボクらが守りたかったもの~』では舞台初出演にして主演を務め、2014年テレビ朝日系連続ドラマ『仮面ライダードライブ』にて詩島 剛/仮面ライダーマッハ役で注目を集める。
 近年の主な映画出演作は『ずっと独身でいるつもり?』(21/ふくだももこ監督)、『恋い焦れ歌え』(21/熊坂出監督)、『よっす、おまたせ、じゃあまたね。』(23/猪俣和磨監督)、『#ミトヤマネ』(23/宮崎大祐監督)など。Huluにて配信中の『新空港占拠前 Run,Mouse,Run!』に出演中のほか、4月より放送予定のテレビ東京『RoOT/ルート』に出演。毎週金曜11:30~放送中のJ-WAVE『ALL GOOD FRIDAY』のナビゲーターを務める。

公開表記

 配給:ビターズ・エンド
 3/29(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次ロードショー!

(オフィシャル素材提供)

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