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クレール・ドゥニ監督作品『美しき仕事 4Kレストア版』予告編完成&4K版高画質・新場面写真解禁

©LA SEPT ARTE – TANAIS COM – SM FILMS – 1998

 2022年度発表されたSight & Sound「史上最高の映画」に堂々の7位にランクインし現在再評価の機運が高まる、フランスが誇る孤高の映画作家クレール・ドゥニが99年に発表した幻の傑作『美しき仕事 4Kレストア版』が2024年5月31日(金)に、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次ロードショーとなる。この度、予告編と新たに4Kレストア版の高画質、新場面写真が到着した。

目が眩むようなあの夏――

 仏・マルセイユの自宅で回想録を執筆しているガルー。かつて外国人部隊所属の上級曹長だった彼は、アフリカのジブチに駐留していた。暑く乾いた土地で過ごすなか、いつしかガルーは上官であるフォレスティエに憧れともつかぬ思いを抱いていく。そこへ新兵のサンタンが部隊へやってくる。
 サンタンはその社交的な性格でたちまち人気者となり、ガルーは彼に対して嫉妬と羨望の入り混じった感情を募らせ、やがて彼を破滅させたいと願うように……。

 この度、解禁された予告編では、アニエス・ゴダールが手がけ、数々の撮影賞を受賞した、目が眩むほどに青いアフリカの海岸から映像が始まる。「『意志の勝利』を撮り、褐色の肉体を祝い、深海の極彩色に潜った、レニ・リーフェンシュタールの、いかがわしい問いが沸き立つ。」との文筆家の五所純子さんからのコメントが目に止まり、端正な顔立ちの新兵サンタン、フランス映画界の生きる伝説ドニ・ラヴァンが演じる、ガルー、そしてもう一人のキー・パーソン、フォレスティエの姿が映る。静かだがどこか不穏な雰囲気に目を凝らしていると、「心の底に憎しみが湧くのを感じた」と言う意味深なセリフと共に、予告編は突然転調し、何かの予兆を感じさせる。そして、「あのダンス・シーンがどうしても忘れがたい」と言う映画評と共に、まさに踊りださんとすドニ・ラヴァンの姿で予告編は終わる。そして「目的も意味も生産性も欠いた映画の純粋運動の祭典。あくまでも効率化を目指す現代社会のシステムに対して静かに、そして粘り強く抵抗し別の道を探すめまいのようなクレール・ドゥニの映画。脳はひたすら覚醒するばかりである。」とboid主宰・映画評論家の樋口泰人さんからのコメントも映る。

©LA SEPT ARTE – TANAIS COM – SM FILMS – 1998

 また予告編の解禁に合わせて、4Kレストアバージョンの新メイン・サブ写真、追加場面写真も併せて解禁となった。

 『ムーンライト』(バリー・ジェンキンス)、『aftersun/アフターサン』(シャーロット・ウェルズ)が本作の影響を受けたと公言し、2019年度BBCによる「女性監督映画ベスト100」第4位、2023年度版TIME誌「過去100年の映画ベスト100」でも選出され、“いま誰もが口を揃えて語る”名作だ。

公開表記

 配給:グッチーズ・フリースクール
 5月31日(金)、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次ロードショー!

(オフィシャル素材提供)

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